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  • 1人~4人
  • 45分前後
  • 10歳~
  • 2023年~
688名
4名
0
6ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

列車を強化して牽引できる車両を増やしたり、積み荷や乗客を目的地に運ぶことで得点を稼ぐカードメインのゲーム。バネストさんで購入しました。ソロプレイでのご紹介です。


概 要

機関車のオーナーとなってエンジン強化や牽引車両の増加を行い、島の6つのポイントに乗客や荷物を運搬することで、追加アクションや得点等を得ることができます。

車両を追加したりより良いものにすることで、それ自体からも勝利点が得られますが、特定貨物や乗客を乗せたときにもらえるボーナスが大きく、これを駆使して更なる強化に繋げます。

積んだ貨物は島の各ポイントへの納品(「初期契約」達成、その後の「二次契約達成」)で大きな得点を得られます。

列車の出力を上げて牽ける車両を増やし、車両を多くつないで積載量を上げ、積荷や乗客を乗せることによるボーナス等をやりくりして得点を稼ぐゲームです。

※複数人でのプレイの場合、自分の車両に何かを乗せてもボーナスは得られません。他プレイヤーの列車に乗せることで、自分はボーナス、相手は契約に必要な積荷を1つ獲得することになります。相手に得をさせすぎず自分の得るボーナスがいい感じになるよう、協力しつつ出し抜くといったゲーム性のようです(やってないのでプレイ感不明)


コンポーネント

ざっくりご紹介。(他にも目的地タイルとかトークンとか7枚目の島とかありますが割愛)

列車カード:1枚で列車・積荷のどちらかとして使用できます。種類も先頭車両や客車など様々。先頭車両にある出力容量分しか列車を連結できないので早いとこ改良したい。コストは数字分の手札。手札上限は5枚なので、5以上のカードはタイミングが大事。

【上段左の列車は積載量4ですが、下段左に改良すると8まで引けます。各車両右下が重量で、この合計が出力容量を超える設置は不可となります】


建物カード:同じく1枚で建物・積荷のどちらかとして使用可能。こちらは終了時追加得点要素。純粋に得点を貰えるだけのものもあれば終了時の列車の状態を参照して加点するものなど様々。コストが高い。

島カード:ソロ~3人プレイなら6枚使用。それぞれ「初期契約」に必要な貨物が描かれており、まとめて配送すると「島カード」を獲得(ソロ以外は早取り要素)。手元に1枚のみ獲得でき、次の「二次契約」達成後に別の島の初期契約に着手できます。

【各カード左のアイコン2個が「初期契約」、右の銀の2つの枠が「二次契約」。二次契約はどちらか1つを達成すればOK】

乗車券タイル:目的地にランダム配置。同じ色の乗客を降ろすことで書かれているボーナスが獲得できます(先着3人まで)。

【各島のポイント横にランダム配置。同色の乗客を届けることでマスに書かれたボーナスを得る。下段のように乗客を乗せます】

乗客トークン&袋、進行度コマ(ソロでは使わない):6色の乗客。それぞれの行き先を示したプリントがされていてかわいい。袋もちょっと小さいけど普通に袋引き可能。あとソロでは使わない進行度コマは機関車。すごくかわいい。

【例えば緑の「kieselstrand」はビーチがあるのでコマも夏仕様。紫の「kaktusmine」は炭鉱なので炭鉱夫っぽい】


箱にしまったらこんな感じ。ハードスリーブ(ダイソーさんのR7)で2列ぴったり並びます。


ソロと複数人プレイとの違い

ソロの場合、セットアップは2人~3人用と同じ(場に配置する島は6つ)です。

進行度トラック&マーカー(終了トリガー)は使用せず、山札が切れるまでのプレイになります。

また、複数人プレイだと相互協力(他人の列車に積み込むとボーナス・積まれた側は直ぐ運搬できアクション数節約)がありますが、ソロの場合は自分の列車に積み込んでボーナスを獲得することになります。手番の最後に山札から1枚捨て札にしていき、山札が切れた時点で即終了のスコアアタックになります。

得点に応じた5段階のランク認定があり、さらにソロ用の10個のキャンペーンシナリオ(勝利条件設定でのプレイ)がついています。


【ソロの場合のセットアップ:手札5枚と乗客コマ2個、コスト1の先頭列車1枚からスタート】


ゲームの流れ

流れとしては、1.昼フェイズ(アクション2回実行)、2.夜フェイズ(①公開カードの補充②山札から1枚捨て札にする③手札を5枚残して捨て札にする) を繰り返し、山札が尽きた時点で即終了し得点計算を行います。


主なアクション

昼フェイズで行えるアクションは次の4つです。細かいところは取説参照で。

〇獲得:車両/建物カードを公開されている3枚から1枚手札にするか、乗客コマを1個獲得できます。カードの補充は夜フェイズに行うのでこのタイミングでは行いません。

【獲得はノーコストだけど1アクション使うのでボーナスのドローに頼りたい】


〇建造(B):車両/建物カードを手札からコストを払って1枚プレイ。

・建物:終了時に追加勝利点を得るものです。列車とは別に配置します。

【6コストの銀行。これは自分の列車に乗っている貨物1、乗客1につき2勝利点。建物は総じてコスト高い】

・車両:「新設」か「改良」を選択でき、改良の場合は元ある車両のコストを差し引いて実行し、元車両の場所に配置します(元車両カードは捨て札)。なお、車両は先頭のエンジン出力量(緑のメーター)を確認し、各車両の重量(赤)の合計が緑の数値と同数以下でなければ配置ができません。(いらない車両を捨て札にすることは可能)

先頭車両はがつがつ改良して出力を上げたいし、後ろの車両は後述の積載でボーナスを得たり、配送でまとめて複数送りたいときの容量も挙げておきたい、かつそれぞれ勝利点にもなり、一部車両は乗客コマも獲得できます。

【1コスト重量なしの客車をプレイ。手札1枚捨てて配置。乗客乗せたら3枚ドロー&1勝利点トークン。更に設置時乗客トークン1個獲得】

〇積載(P):貨物1つ又は乗客コマ1つを任意の列車に乗せ、カード効果を適用します。(ソロ以外は他人の列車に乗せないとカード効果はない)

【箱を積むと4枚ドロー&積載アクション1回。※追加アクションによるボーナスはなし】

※全てのカードの裏面に3つの貨物のアイコンがあり、自分の手札にちょうどいい貨物がないときに、任意の手札を1枚捨てることで使用できます。

〇配送(L):1つの配送する島を選択し、島にかかれた品物を全て納品する「初期契約の達成」、乗客の下車とそれによる「乗車券タイルの完成」※、初期契約後に獲得した島カードにかかれた二次契約の貨物を全て納品する「二次契約の達成」、指定されていない貨物や乗客を降ろすことで車両/建物カードを獲得できる「特別配送」の4つを何度でも行えます。

【下は1アクションで書記契約達成&下車によるボーナスを獲得したもの】


※二次契約:契約達成した島カードを手元に置き、書かれている二次契約の必要貨物を運ぶことで追加勝利点を獲得できます。2つの二次契約があり、どちらか一方のみ達成可能。達成時には先頭車両カード下に達成した方がわかるように差し込みます。

※乗車券タイルの完成:複数人プレイの時は進行度が1上がる。ソロは関係なし。


得点計算

ゲーム中に獲得した勝利点トークン、列車や島カードの勝利点、終了時に「乗っている」乗客や貨物、建物カードの素点や条件に応じた得点を合算したものがそのゲームの得点となります。

【終了時。トークン16点+島2つ二次契約まで達成で30点+列車の得点25点の計71点。ランクはギリ上から2番目「車掌の長」。最高は80点以上です】



感 想

コンポーネント&アートワーク:まず箱サイズ。ちょっと大きめの小箱サイズ。これにカード・トークンなどがぎゅっと詰まってます。この箱サイズでこのゲームの充実感はいいですね。とても「ゲームした!」って気になれます。あと乗客トークンがプリント木ゴマでとても可愛い。ソロだと使わないけど進行マーカーも機関車型でとてもいい。

ゲーム性:カード1枚が列車の車両でありコストであり積み荷でもある。手札上限は5枚。1手番2アクションのみであぶれたら捨て札だけどコスト8とかある。どのタイミングでどのアクション打つと効率が一番いいか、どれをプレイコストにすべきか、納品や積んだ時の即時ボーナスなどで手札増やすタイミング等すごく考えます。

どんどん減っていく山札と強化スピードとの追いかけっこ。積載や配送で得られるドローアクションが強いけど、2手目でやると5枚以上は捨てられてしまうので注意。

複数人でやる早取要素や相互協力&どこで出し抜くかの駆け引きみたいなものはなく自分との戦い。これがまた非常に楽しい。通常プレイで慣れたらシナリオに挑戦。勝利条件で「〇箇所二次契約達成」とか「建物〇軒建てる」とか「点数〇点以上」とか、さらにシナリオごとの特別ルールが適用されたりすることもあり、飽きさせません。

カードアイコン:効果がちょいわかりづらいものあり。追加アクションのA・B・P・Lとか、理解すればそんなことないものもありますが、建物効果や車両積載時ボーナス等も全て取説に一覧化されてるのでそちらで毎回確認が吉。


線路を引くとかはなく、列車モチーフでボーナス獲得のタイミングを計る系カードゲーム。ソロでもとても楽しめました。日本語版がなく入手経路が限られている(私は冒頭書いた通りバネストさんで和訳付きDX版を購入)のですが、ソロで求める「小さめの箱でぎっしりボリューム」「場所もそこまで必要ない」「複雑ではない(複数人と変わらないのがベスト)ルール」「スコアによるランク認定」がほぼほぼ満たされていました。加えてアートワークもいい感じということで、入手機会があればこの手のゲームがお好きなソロ勢の方も買ってみて問題ないと思います。

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