フォービドゥン・スカイしのじゅんぴょんさんのレビュー

冒険者チー厶が上空７０００フィートに浮遊している天空の基地で配置されているロケットに電気回路を繋ぎ合わせて協力しながら脱出を目指す協力型ゲーム「禁断シリーズ」第３弾。和名は「禁断の空」

手番で可能アクションは、移動、プラットフォームタイルを引く、そのタイルを配置するワイヤーを分子や避雷針、ロケットに繋ぐの４択。手番時４アクションを駆使し難易度に応じた設計図を元にして作り上げて行くのですが、難易度はシリーズ屈指を誇ります。

ちなみにスタート地点には、前作「禁断の砂漠」で脱出の際に搭乗した飛行船のアートワークがあり作者の遊び心を感じさせてくれてくれます。

ゲーム展開としては、プラットフォームタイルを配置し電気回路を作り上げて行くのですが、繋ぐ条件としてオレンジ色の電気回路が最低１個繋がっていなければならず、どういうふうな形にしていくのか、仲間と相談しながらになりますが、バズル的要素が含まれていて、熟考する楽しさがあります。が、そう問屋は下ろさないのがこのシリーズ。

冒険者達は常に上空の天気が不安定なこの場所で危険にさらされています。手番終了時に嵐メーターが示す嵐カードの枚数を引いて落雷が出たら、避雷針にいるプレイヤーは１ダメージを受け、体力が０になれば死亡でゲームに敗北します。更に厄介なのが避雷針から離れていても、電気回路が繋がっている場まで、電気が流れて来てダメージを受けるところ。ワイヤーで繋がった所にも落雷ダメージが来るので、落雷を無効化するタイルを何処に配置するか、かなり悩みどころです。

強風が吹くと、スタートタイルの上部にある矢印の方向に１タイル飛ばされ、その場にタイルが配置されて無かったり、足場のない雲だったら、ロープにダメージを受けロープポイントが1減り、０の場合、上空から地上まで落下死。よくあるのが、強風で飛ばされた所に落雷ダメージのコンボ攻撃。凶悪です（笑）

これが出ると南北東西の風向きが変化します。強風で飛ばされた場合、その矢印の示す方向に強制移動させられるので、地味ながら嫌なカードです。強風で飛ばされないタイルもあるので、そのような対策も必須です。

これが出ると嵐メーターが上昇し、危険度が増します。ドクロマークまで行くと、全員吹き飛ばされ敢え無く落命。経験上、ここまでいかなくても、３ぐらいからすでにヤバイです。リシャッフルを求める威力upカード有り

他にはワープ出来るタイルや、特殊アイテムもあり、プレイヤーを助けてくれる物もあります。選べるジョブは登山家、案内人、電気技師、測量士、ロープ師、衛生士と皆強力な特殊能力を持っています。　ただ、初級レベルをクリアしたのが、ホント最近で購入から７ヶ月掛りました(汗）クリアした時の感動はひとしおでした。その上には、通常、上級、伝説レベルがありますが、前途多難です。

あと、仲間を置いてロケットを発射させても敗北ですので。置いてけぼりはダメです。

難易度は高いですが、シリーズを通しての安定感の有る面白さですので、手に取る機会があればお試し下さい。和訳付きは見た事ないので、英語版かドイツ語版か…　発売当時の２０１８年には専門ショップから和訳付きが発売されていたみたいです。今でも探せばもしかしたら、入手出来るかもしれません。

それでは、任務成功を御祈りします。