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  • 2人~6人
  • 60分~90分
  • 10歳~
  • 2016年~
755名
4名
0
5年以上前

「シニョーリエ」「キングスポート・フェスティバル」のAndrea Chiarvesio、 Pierluca Zizziがデザインしたダンジョン攻略ゲームで、よくあるダンジョンものを皮肉った作品です。

その設定が非常に面白かったため速攻買いをしたものの、なかなか出番がなく、その間にいつの間にか投げ売り状態なのを見かけることになりちょっと残念な気持ちになったゲームです。(バランスが悪いという評価が多いらしい)

ボードゲームの他人の評価など当てにはならないので、それならば試してみるしかあるまいっ!!という事でイザ仲間を招集し5人でチャレンジしました。(このゲーム6人までできるので、この人数設定は非常にありがたい)

ダンジョンものではあるものの、各プレイヤーは冒険者になるわけではなく、冒険者を雇う側(マネージャーですね)になります。できるだけ安くて有能な冒険者を雇い、装備を与えて、危険なダンジョンに送り込み、持ち帰った財宝をかすめ取って、安い給料だけを支払っていきます。

勝利条件は直球で「どれだけお金を稼いだか」なので、できるだけ多くのお金がたまるように画策していきます。例えば財宝が少ないのに、大勢の冒険者が生きて帰ってきたりすると…そうです!赤字になるわけですね(笑)

そうなんですよ、このゲームは悪徳マネージャーになりきって、できるだけお金をかけずにギリギリの装備だけを与えて、生き残りが財宝を持って帰って欲しいけど、ダンジョン内で何人か死んでくれればそれだけ支払う給料も少なくて済む…というブラック企業ぶり。

「そうかー、だから今までTRPGとかでもいろんなダンジョンものをやったけど、難易度がギリギリなのは、そういった裏事情なんだねぇ~笑。」と皆納得。

ゲームは全体で3段階に分かれていて、ざっくり説明すると

①冒険者の確保

いろんな能力を持つ「冒険者」がたむろする「酒場」が6か所あり、各自がそのメンツを見ながら確保したい店を密かにプロット。せーので公開して決定します。(面白いのはこのプロットにサイコロを使うところですね。ちょうど1~6までの目があるので、サイコロとして振るわけではなく、自分でどれかの面をこっそり選んで置き、一斉に公開するのです。)

かぶったプレイヤーは、金額調整ルールに従って決め直し。(かぶった酒場の相場額は値上がりするのです)

こうして各自が冒険者を雇っていきます。(欲しい冒険者がうまく雇えるとは限らないわけですね)

②装備品の店

「たくさん装備が買える」「ダンジョンの中身を見れる」などの効果がある6種類の店を、またまたバッティング方式で決めます。誰が何を狙ってくるか、互いを見渡しニヤニヤしながら選んでいきます。

③ダンジョン攻略

ダンジョンも、「難易度は低いけど、財宝も少ない」ものから「すごい財宝があるけど、モンスターも強い」ものまでいろいろあって、またまたバッティング方式で決めます。

「いやああ、何でおんなじ所を選ぶのよ!」

「いやいやしょうがないじゃないの(笑)俺もそこ攻めたいんだから。」

「あっちのダンジョン行きたくない~!絶対勝てないもん。」

「いやいややってみなけりゃわかりませんよぉ~(笑)サイコロさえ良ければ何とかなるかもよ」

「こっちもきついなー。魔法弱いんだよね。死ぬかなぁ」

「いやいやこのゲームは、何人か死んでくれたほうがいいんだよ。給料ぶんはバカにならないから。」

「ひでー世界だな、笑」

「ダンジョンなんてそんなもんじゃない?、笑」

という感じ。

戦闘はシンプルで、パーティ全体でダイスを1個振り、モンスター全体も(たいがいは1体ですが)ダイスを振り、それぞれの能力によって「近接攻撃ポイントの数」や「魔法攻撃ポイントの数」や「防御ポイントの数」が決まり、攻撃が上回ればダメージです。(…とは言っても、ほとんどの冒険者やモンスターは1ポイントで全滅します。たまに「生存能力」というスキルを持っている者もいて、負傷して生き残ります。)

シンプルで面白いのですが、独特でちょっと面倒くさい。

こんな感じで規定のラウンドが終了したあと、最もお金を稼いだマネージャーの勝利となります。

評価としては、常にバッティングで決まる展開が熱く、なりきってわいわいプレイすると結構面白いゲームでした。(個人的にはテーマがツボなので、大好きなゲームです。)

補足①

テーマにあるように、ブラックに何人か死んでもらおうとしても、1ポイントでもダメージが通るとほとんど全滅してしまうので、あんまりコントロールが効きません。たまたま生き残ると財宝ですが、たまたまダメージが通ると全滅なので、勝敗のバランスが極端で、続けて沈んでしまうとなかなかリカバーしにくいルールです。

このへんをシビアに競いたい人には向かないかなぁ…。我々は笑って「あ~っ!、ダメだ死んだ~っ!!(爆笑)」って盛り上がりましたが。

補足②

冒険者カードは酒場にランダムに配置するのですが、裏面が熟練者モードなのでシャッフルしても丸見えなのです。対策として我々は大きな封筒に全部入れてランダムに引く、という方法をとりました。これおススメです。

ちなみに余談ですが各冒険者は名前が付いているのですが、熟練者になるとひとりひとり「称号」が付いており、これが結構ネタに走っていて面白い。(マクガイバー君の称号が「何でもできる男」だったり、キティさんの称号が「猫娘」だったりして、笑えます。)

補足③

あまりに簡単にパーティが全滅するので、ダメージを全員適用ではなく、誰かを選んで一人に適用する、というルールに変えてみました。こうするとけっこう死ぬ奴を選べたりしてダメージコントロールができるのに加えて、簡単に全滅しないので財宝の持ち帰り成功の割合も高くなるため、極端な差が付きにくくなるのでいい感じになりました。(我々はこっちのほうがいいかな。死んでもらう奴を調整できるので、テーマ的にもこちらが合ってると思います。)

ただし、後半になって熟練者が増え、防具などの装備が充実してくると冒険者が全然死ななくなってきて、楽勝ムードで高レベルダンジョンの奪い合いになってしまったので、痛し痒しという感じですかね。(それでも全然勝てないでジリ貧になるよりマシ)

ぜひこちらのパターンで試してみて下さい♪

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鳴屋
タカオ/タカあゆゲームチャンネル
金庫さん@広島産ボードゲーマー
Jarry
Bluebear
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