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  • 3人~4人
  • 90分~110分
  • 10歳~
  • 1999年~

ニュルンベルクの開拓者たち大石、Rei Asano、Hくん、Rさんのリプレイ日記(2017年1月25日)

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8年弱前

2017年初の中野坂上ゲーム会。10人くらいだったので2卓に別れ、一方は6人くらいで「キープクール」をやり、こちら側ではどことなく見覚えのあるパッケージのコンポーネントが卓上に広げられた。


概要

カタン」のトイバーによる開拓ゲーム。「麦」「木材」「土」「羊」「鉄」といった資源を集め、駆使してニュルンベルクという名の無人島、もとい街を開拓していくのが各プレイヤーの目的。コンポーネントやタイトルもさることながらルール、パッケージにも類似点が多々あるが、もちろん内容は異なる(鬼ごっことけいどろくらい違う)。最大の相違点はサイコロを使わず山札からカードを引いて資源の発生するポイントを決めるところ。盤面も固定なので「カタン」よりも若干ながらランダム性が減った。村を立てたり道を伸ばして点を稼ぎ、最も早く13点稼いだ人の勝ち。


前半

スタートは大石で、以降Rei Asano→Hくん→Rさんの順番に手番が回る。

まずは初期配置から。

大石は一つ目の村をヴェネツィアへ向かうルート上の6で土が出るヘックスの周りに置いた。数字は良くないが木と羊にも隣接している点、悪くない場所だった。

対照的に、Rei Asanoは北の方に伸びるフランクフルトルートに一つ目を置く。麦二つと羊のヘックスは数字的にはまあまあ出るところ。よく出る6や8に置かなかったのは資源ばかり気にして数字をあまり見ていなかったからだと後々になってぼやいていたような気がする。

Hくんの一つ目は終点のない第Ⅴルートの奥地、8で鉄が出てくる山に置いた。同じく山と森に隣接している中盤以降に力を発揮しそうな土地。小学生の癖に玄人っぽい。

「カタン」未経験者のRさんはフランクフルトルートの麦一つと羊二つのところに配置。いきなりRei Asanoと被っているが、続けて二つ目をフランクに配置したので早速道の所有権がRさんのものになる。初っ端から攻撃的。

Hくんの二つ目はプラハルートの真ん中辺りにある8の森。隣接は二つとも土なのでバランスは少々悪いが、二つともちゃんと出やすい8に置いてるあたりはさすがに経験者だった。

フランクを乗っ取られたRei Asanoはややショックを受けながらも誰の手もついていない第Ⅳルートで8の森に配置。ルートは変わったが所有権を確保する。

最後に大石の二つ目。Hくんを追いかける形でプラハルートの小麦8に配置してセットアップは終わった。


「カタン」と違って盤面全体ではなく5本のルートそれぞれで長さのトップが発生するため、この時点ですでに若干各自の点数が違う。と言っても第Ⅴとプラハの「一番長い道で賞」を取っているH君以外は一緒。大石はヴェネツィア、Rei Asanoは第Ⅳ、Rさんはフランクフルトルートのトップを持ち、加えて全員が村二つなのでHくんのみ4点で他全員が3点の状態からゲームは始まった。

とりあえず全員、目下の目標は新たに村を建てること。「カタン」の癖でつい二本道を敷きたくなるが、ニュルンベルクの村は自分の道が一本でもあるルートなら村を建てられる(しかも隣接している必要すらない)。そんなわけで各自の手番では早速村建設に不足している資源を求める声が上がる。

「羊、羊くれたら木あげるんだけどな~」

「誰か、小麦ください。羊二つつけるんで」

「羊じゃあなぁ、鉄だったらいいけど」

聞こえるやりとりは完全に「カタン」のそれ。そんな中Rei Asanoが鉄以外の一式をそろえて三つ目の村を建てる。すでに配置済みの草原の数字に不安を感じたのか、6で出る草原に配置した。隣接も草原なので不足は起きないだろうが、少々過剰供給気味。

大石、Hくん、Rさんもそれぞれ遅れながら三つ目を建てる。大石はヴェネツィアルートの奥にある6の山付近に、Hくんはプラハルートの8森付近に、Rさんはフランクルートの奥のほうにある穀倉地帯に。各自の資源に余裕も出てきて方向性もばらけてきた。


後半

最初に工場(「カタン」で言う所の港に相当するが街化に必要な資源で建てられる)を建てたのは大石だった。最も鉄を手に入れやすい立場にあったのはHくんだったが、麦が不足して上手くいかなかった。Rei Asanoも8山に村を持っていたのだが、これも「カタン」からの伝統で8や6と言った目立つ数字は盗賊の標的になりやすい。大石が三つ目に建てた鉄産地も6だったが大石の村しかなかったため「どうせならたくさん邪魔できるところを精神」でHくんとRei Asanoが共有する土地がしばしばRさんによって狙われたのだった。

工場を建てると特定の資源を2:1で交換できるようになる。加えてこのゲーム固有のシステムである製造売却によってこれまた固有の資源「お金」を入手できる。「お金」は4:1で任意の資源と交換できるほか、勝利点の獲得に使用される、とても重要な資源である。

これによって資源の獲得に余裕のできた大石はプラハとヴェネツィア各ルートに追加でそれぞれ一つずつ村を建て、最大数まで村を建てきった。

俄然危機感を抱くRei Asano。持て余しがちな羊を2:1工場を建てることで消化して同じく五つを建てきり、ヴェネツィアに道を伸ばして大石から「道賞」を奪取。独走を阻止すべくHくんとRさんに協力を呼びかける。

しかし、両者ともいまいち乗り気でない様子。それもそのはず、協力体制で大石を止めたとしてもトップの座が大石からRei Asanoへすげ替わるだけなのだ。

いまいち連携の取れない三者を尻目に、大石は未だトップのプラハルートで甲冑を売り捌き、二つ目の工場のおかげで一気に12金を獲得。溢れる資金にものを言わせてヴェネツィアのトップを奪い返し、城壁を三つ作って「街の発展に貢献したで賞」の4点を獲得。村五つ、工場二つ、「道賞」二つに「街賞」の4点、合計13点ぴったりで一気に勝利をものにした。


後半の怒涛の展開はカードの引きが良かったこともあるが協力体制の不完全さが原因だと思われる。Rei Asanoが身銭を切ってHくんに道を作らせプラハの権利を大石から奪わせたり、Rさんの欲するものを与えて盗賊を置かないよう説得したりしていれば、たとえ「街賞」をとっても後が続かなくなっていただろう。まあそうなった場合でもすでに工場を手にしているRei Asano大石の有利は覆らなかっただろうが。


以下、個人的な感想とか

大石「プレイ感はやはり『カタン』に近いです。でもダイスを使わないので個人的にはこちらの方が好きですね。なんだかんだで運と戦略のバランスは『カタン』と変わらず、独自の概念も開拓と言うテーマになじんでいて、まだやったことはありませんが『カタン』の拡張ってこんな感じなのかなと思わされました。

それにしても、『カタン』未経験者もいたのだからまめにアドバイスしたりもう少し甘めに交渉したりするべきだったかと反省してます。

そしてトイバー先生。カタソなんて呼んで馬鹿にしてすいませんでした。普通に面白い良いゲームでした」

メンバー勝利点勝者
大石
大石
13
Rei Asano
Rei Asano
8
Hくん
Hくん
5
Rさん
Rさん
4
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大石
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