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  • 4人~8人
  • 20分~40分
  • 10歳~
  • 2006年~

悪魔城への馬車Bluebearさんのレビュー

444名
3名
0
7年以上前

2006年発売の、ドイツ、アドルング社版ではなく、2010年にイタリアで出された第2版の日本語版です。

人狼系ゲームの中では、かなり優秀です。

普通は「悪魔城」のゲームと言ったら、皆んなで悪魔城へ突入し、どうやって悪魔を倒すか?がテーマになるはずですよね。

でも違うんですよ!

このゲーム、悪魔城に『着くまで』のやり取りがゲームなんです!

二つの陣営が、悪魔城で必要な重要アイテムを巡って、乗り合わせた馬車の道中で、暗闘を繰り広げるのです!

実際、悪魔城は全く出てきません。(笑)ものすごい発想です。

二つの陣営に分かれて、互いに疑心暗鬼になりながら、手掛かりを探り合い、勝利アイテム3つを確保する事を目指します。(相手をやっつける訳ではない所がミソ)
カードのやりとりがメインなので、会話が必須ではないので、そこのハードルは低いです。

こんな感じでキャラクターは10種類。役職も10種類あるので、結構いろいろなパターンが楽しめます。
イラストや設定も私たちの好みですね♪

第2版になって手番に『パス』が無くなり、代わりに『スパイ』といって、相手の手札のアイテムカードをランダムに1枚だけ、こっそり見る事ができる行動が加わりました。
これにより得られる情報が停滞しないため、進行がとてもスムーズになり、収束性が高くなりました。

これらのアイテムを密かにやり取りしていくのですが、それぞれの陣営で「鍵」または「聖杯」を3つ集めるのが目的です。
自分の陣営に(自分個人ではないところがミソ)3枚が揃ったと思ったら《勝利宣言》ができます。これが本当に合っていたら無事勝利!!というわけですね。


全体的に、ルールは難しくないですが、本気で考え、推理しなければならないので、とても盛り上がり、楽しいですが、大脳が疲れます。
8人でできて、脱落者のいない人狼系ゲームの中では、かなりオススメの作品です!

霧が晴れるようにジワジワと敵味方の情報が明らかになってくる様子は、なかなかの快感ですよ!

ただし2つほど欠点を。

①推理戦のチーム戦なので、情報が混乱して、「もうわかんねー、テキトーでいいや」と、誰か一人でも投げやりになると、同じチームがマジで迷惑します。
そういう意味では好みが分かれるゲームです。

②日本語版は、ダークなタイトル、ダークな設定、ダークなイラスト。これらを全てぶち壊す、コミカルな脱力ネーミング!
しばらくやる気にならず、一時期マジでシールで張り替えようかと考えてました。(アークライト社らしいとも言えるんですが…)

これが許容できるかどうかで、開始モチベーションが大きく変わりますよ〜〜

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mizzo
ボードゲームワイワイ
紙の城:亞猫【あにゃん】
Bluebear
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