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  • 2人~4人
  • 30分~90分
  • 12歳~
  • 2011年~

ブルゴーニュMC流れ弾さんのレビュー

611名
8名
0
約6年前

非常に思い入れのあるゲーム。あなたにとってブルゴーニュとはと聞かれれば人生と答えるレベルである。概要や戦略については他のレビューやサイトもあるので、ここでは最近気づいた謎について書きたいと思う。

この「ブルゴーニュの城」というボの(わかりにくい)説明書を開くと、一行目に「舞台は15世紀のロワール渓谷です」という文言が目に飛び込んでくる。多くの人がこの部分を無視してルールの解読に勤しむと思うが、世界遺産であるロワール渓谷の位置はフランス西部にあり、フランス北東部とフランドル地方にまたがって版図を広げていたブルゴーニュ公国とは位置がまるで違う。

箱絵にしても川が主題となっていて、ロワール川が意識されているように見える。これは仮説だが、もともとはたとえば「ロワール渓谷の城」のようなタイトルで、出版にあたってキャッチ―な(?)「ブルゴーニュ」に変更されたのではないか。ヨーロッパにおけるロワール渓谷のインパクトがどのくらいなのかわからないが、それくらいチグハグな設定なのだ。ちなみに英語版の説明書ではなぜか「ロワール渓谷」という設定が書かれていない。どういうことなんだ。

ところで原題は"Die Burgen von Burgund"で、ドイツ語ではブルゴーニュが「ブルグント」と呼ばれていることがわかる。ブルグントとは、スカンジナビアからやってきたゲルマン人で、5世紀にいわゆる「ゲルマン民族の大移動」に加わった人々だ。その後フン族によってブルグント王国が破壊された出来事がかの有名な『ニーベルンゲンの歌』で描かれることになるが、それはともかくとして実は現代のブルゴーニュはこのブルグント族と直接の関係を持たない。ブルグント族の末裔はスイスのほうにいるらしい。

こういった地名の来歴を調べていて、最終的にはロワール渓谷がブルゴーニュでもいいかなと思えてきた。当初はブルゴーニュ公国がより繁栄した世界なのかと考えていたのだが、そうではなくてロワール渓谷がブルゴーニュとして名付けられた世界なのかもしれない。いずれにしても、大鎌戦役(サイズ)が架空の1920年代を舞台としているように、「ブルゴーニュの城」に登場するのは架空のブルゴーニュ世界だというのが自分の結論になる。ワインが作られないのはそのためかもしれない。

ついでに言うと史実のブルゴーニュ公国の最後の継承者、マリー・ド・ブルゴーニュは現在のベルギーにあるブリュージュで落馬して死亡し、ブルゴーニュ公国は消滅することになった。フェルトのブリュージュもプレイしてみたいものだ。なおMC流れ弾の誕生日はマリーと同じ日だ。

最後に念のためプレイについても書いておくとすると、船と鉱山でタイル獲得の可能性を上げ、的確な知識タイルの選択で得点力を上げよう。こんなどうでもいいことを考えさせられたのも、素晴らしいゲームだからだと思う。きっと。

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