箱の裏までザ・雑誌!って感じに作り込まれている「カバーミー」、遊んでみました!
カバー・ミーは、月間ファッション雑誌の編集長になって、トレンドに影響を与え、ファッションリーダー的モデルを輩出することでトップの編集長になりましょう!というゲームです。アートワークだけじゃなくてストーリーも華やか…
ゲーム会に持ち込んだら、見た目のインパクトがすごいのと、Twitterで話題になっていて遊んでみたかった方も多く、何回か卓が立ってました。
軽くルールを説明すると、ゲームは春夏秋冬の4ラウンド×3年の計12ラウンドです。基本的にカードゲームです。
<ラウンドの流れ>
・プレイヤーは手札にモデルの書かれたカードを9枚持っています。各雑誌がかかえているモデルな感じです。
・全員がカードを1枚選んで伏せて出し、一斉にオープン。1ヶ月に1冊ファッション誌が発行される感じです。
・デスクボードとランウェイに、モデルたちの属性(ヘアスタイル、ヘアカラー、スタイル、服の色)を記録していきます。モデルたちがトレンドに影響を与えたことを意味します。
・3回行うと、その季節の振り返りです!属性ごとに、何がもっともホットなトレンドかを確認します!
ふたりで遊んだときは、下の画像みたいな感じで最初のラウンドが終わりました。ブロンド・ロング・キュートがトレンド!(背景を表すランウェイボードは画面外でした、すみません…)
・トレンドのブロンド・ロング・キュートをすべて満たすモデルがいたら、そのトップモデルは得点になります!そのプレイヤーの雑誌カードの下に残しておいてください。
得点化には至らなかったモデルも、次の季節に影響を与えていきます。
ラウンドの流れは以上!1年進むごとに新しい服の色が登場します。
最後に、雑誌カードの下に残していたトップモデル=カバーガールたちが、序盤に手に入る赤青黄のモデルなら2点、後半手に入る色は3、4、5点となります。合計点の高い編集長が勝ち!!
<感想>
市場操作系というのでしょうか。手札と場を見て、トレンドがどのように進むか予想しつつじわじわと影響を与えていき、完全に合致するモデルを滑り込ませる感じ。
手札は9枚程度あるので出す候補は少なくないのですが、ブロンドがトレンドになりそうだからブロンドを出したいけどいない、それならブロンドがトレンドにならないようにブラックをがんがん押していくか…?と手札と相談することになります。
2人プレイで初級ルールだと、疑似プレイヤー(2人のうち1人は一斉オープンの前にカードが見えてる)が意図のないブレとなるのですが、与える影響は所詮1カード1なので、そこまで大幅にずらされる感じはありませんでした。
うまくトレンドが進んでいったときはにやにやしながら楽しむことができますが、逆転がよく起こるような派手なゲームではなく、コツコツ進めていく感じのゲームです。
カードを1枚出す部分はシンプルなのですが、手札の補充とか、ラウンドをまたいだトレンドの影響だとか、細かいところはゲーム慣れしていないと見通しが立てられないことがあるかもしれません。でもラウンドが進むごとにつかめていくかと思います。
季節が変わると背景or服の色で見るべきトレンドが変わる(1つの属性は無視される)あたりも割と玄人向けの考えどころのような。
<プレイ人数と時間の幅>
多分4人がベストで、各モデルの影響具合がちょうど良いです。2人でも2人用のルールがあって調整されているので、普通に楽しかったです。ただちょっとゲームの雰囲気に比べてプレイ感がさびしいかなって感じはあります。
5人だとコントロールできる割合が減ってしまうので、どうなんでしょう。プレイ時間は同時処理なのでそれほど影響ないと思います。
プレイ時間は公称60分~75分とありますが、4人のショートルール(12ラウンドではなく8ラウンド)でも90分くらいかかっていました。
私的にショートルール推しです。ショートルールは、季節が春夏秋冬あるところを半分の春秋だけにするというものですね。年が進むと新しい色のモデルカードが出てきて展開が変わるので、スピーディに遊べて良いルールだと思います。
<ゲーム的なアートワーク>
アートワークにこっている分、見にくいんじゃないか?という懸念があったんですが、カードの左端にアイコンもついているので、特段把握しにくくはなかったです。ただ、モデルの絵だとロングをアップにしてるっぽいのにアイコンだとショートになっていて、あれ?と思うことはありましたが、まあ細かいことは気にしない!
名前の横に、シックだとかキュートだとかの呼び方が書いてあるのが親切だなあと思いました。
男性だと感覚的にぱっと理解できないとかはあるかもなと思っていましたが、男女2,2で遊んでいたのを見ても、特別差は感じなかったです!
あ、ただ、カードを広げる必要があるので、テーブルのスペースはかーなーり必要です!そして広くないと遊びにくいです。お気をつけを!
ランウェイの立体コンポーネント、しまう時は裏返してステージ裏の部分にカードを収納すると良いらしいです。
箱が印象的なので、アートワークで買い!って方が多いと思います。
遊んでいるときの華やかさはこのゲームでしか味わえないので(現時点で日本で手に入るボードゲームで、これほど華やかなのは思いつかない)、ぜひ遊んでみてほしいなーと思います。
間違ってもパーティ系のゲームではないのでわーっと盛り上がるような感じではなく、じっくりトレンドの行方を見極め判断し、コツコツ場に影響を与えていき、しめのタイミングでうまく戦略を完成させて…という感じ。
考えたとおりに場を動かせて効果的にモデルカードを使えたときがじわじわ嬉しいですね~