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  • 1人~4人
  • 10分~30分
  • 13歳~
  • 2023年~

クルーバージュじむやさんのレビュー

428名
6名
0
10ヶ月前

同作者さんの「ルーナティックチャンバーズ」ソロが非常に楽しかったのでこっちも購入。ソロで推理ものってどうなんだろうと思ってましたが大当たり。手がかりから真犯人を特定する論理パズル。ソロプレイのみですがご紹介です。雰囲気だけでも伝われば幸いです。


概 要

テーマ:探偵となり殺人事件の調査を行い、カードに示される動機や凶器・容疑者(候補)から真犯人を探します。手がかりや状況から、既に犯人は国外逃亡している場合もあります。

ソロ:複数人プレイの「協力モード」と同じルール。16枚のカードのうち8枚が伏せられた状態から4枚を任意に選んで表にして、真犯人の特定か国外逃亡のどちらかを決定します。

勝利条件:真犯人の確保または国外逃亡したことを的中させることです。


コンポーネント

カードのみ36枚(TCGサイズ)です。取説もカードです。カードゲームの取説が同じサイズのカードって本当にありがたい。

今回は箱サイズがかなりぎっちりしているので、ハードスリーブは不可(入るけど浮く)。ソフトスリーブだったら大丈夫でした。(木ゴマの分少し浮くけど箱が固いので浅めに蓋をするのが吉。)


・捜査カード(15枚):裏面共通。容疑者・凶器・アリバイ等、手がかりになるカードです。

・現場捜査カード(3枚):1ゲームに1枚だけ使用。核心に迫るか混乱を招くかは内容次第。(もう1枚は最大数の「容疑者7」です)

・事件カード(5枚):1ゲームに1枚だけ使用。初期捜査の内容確認を行う(セットアップ)ためのもの。
・国外逃亡カード(1枚):場合によってはそういう結末も。犯人がいないと判断される場合に選択。

・ルールカード(8枚)とリファレンスカード(4枚):ルールは両面なので16P(うち1Pはクレジット)。対戦・協力・ソロモードの3つの説明があります。4人までプレイできるのでリファレンスカードが1人1枚付いており、同じ色の「探偵ポーン」も1つずつあります。


カード効果と真犯人の特定について

捜査カード・現場捜査カードは、「容疑者」「動機」「アリバイ」「凶器」「手掛かり」「偽証」「どんでん返し」で構成されています。容疑者は真犯人候補、その他は真相を特定する材料です。容疑者カード以外には矢印か丸いマーカーがついており、カードの影響範囲(丸は隣接のカード1枚、矢印は示す方向の縦横該当列全て)を示しています。

容疑者は「凶器」が「手掛かり」に示され「犯行に使われた凶器」となった状態の影響範囲に含まれ、「動機」の矢印の先にあり、さらに「アリバイ」の矢印に示されていないという条件を満たしたときに「真犯人」となります。

※「偽証」は「動機」と「アリバイ」を打ち消しますので打ち消されていない動機が必要だし、アリバイが消えて再度容疑者に浮上することもあるので注意。

複数該当の場合は数字の大きい方が真犯人となりますが、現場捜査カードが「どんでん返し」だった場合は数字の小さい方が真犯人になります。

誰も真犯人足り得ない場合は「国外逃亡」したとなる等、色々な結末が示されます。

入り乱れるカードの情報・枚数を整理して、真犯人を特定することを目指すというものです。

※「偽証」「手掛かり」は丸のマーカーなので影響範囲は隣接カード、それ以外は隣接ではなくカードの矢印が示す直線上のカード全てを示します。(下のセットアップ最後の写真を見ると、右下の「動機」は縦横に矢印があるので、上3枚と横3枚に容疑者がいればその「動機」になるという意味になります。


セットアップ(ソロ)

・捜査カード15枚全部とランダムに選んだ現場捜査カード1枚の計16枚をシャッフルし4×4に並べます。この時残りの現場捜査カード2枚は内容を見ずに箱にしまいます。

・初期捜査状況の開示:ランダムに選んだ事件カードを見て、数字が書かれているところ(8か所)の捜査カードを表にします。
 ※8枚を開けた時点で稀に「真犯人不在」となる場合あり。その際は最初からやり直し
 ※現場カードが表にする対象になった場合は事件カードを左右反転や回転して対応(最初から現場調査カードを表にしない)

・リファレンスカードを手元に置く。1人なのでポーン4つも手元に置きます。

・国外逃亡カードを事件カードの近くに置きます(事件カードはこの後は使わないので片付けてもOK)

【セットアップ完了。この時点で、真犯人候補はB3の容疑者1・C1の容疑者3・B2の容疑者4・C4の容疑者6の4人。動機(A3とD4)があるのは容疑者1と6。うち既に容疑者1と6は動機が確認されるが、偽証の可能性もある。A2の凶器はまだ犯行に使われたかはわからず、確定させるには手掛かりが必要。『真犯人不在』の状況ではないのでプレイ開始】


ざっくりした流れ

※Web上で取説は公開されていますので、詳細はそちらをご確認ください。

「原則協力プレイモードと同じルール」「未使用の探偵ポーンの使用や探偵ポーンの配置をする場合カードを表にしても良い」とあります。ので、ソロの流れは以下のとおり。

①伏せられたままの8枚(現場捜査カード含む)から1枚ずつ、ポーンを置いて最大4枚(ポーンは4つなので)カードを表にしていきます。
②犯人確保:カードの内容を見て、(表にしたのが4枚以下でも)真犯人がわかればそのカード上に、誰も条件を満たさない場合は「国外逃亡」カードの上にポーンを1つ立てます。(4つ使用済ならうち1つを移動させる)
③事件の検証:残りのカードを表にして全体を見て、②で示した真犯人(または逃亡の事実)があっているか確認。合っていれば勝利です。

※難易度を上げる=伏せられた8枚のうち3枚しか開けなくなるので難しくなります。


1ゲームの流れ(セットアップから続けています。カード番号はセットアップ写真参照)

※見落としとかルールミスとか、「なんでそこをめくる?」とかあったらすいません…

1枚目と2枚目。まずはA2の凶器が犯行に使われたかを確認するため、A1とB1を選択しました。結果は容疑者2とアリバイ(縦)。アリバイ(縦)は偽証の影響を受けない位置に出たため、同列の容疑者1と4は真犯人の要件から外れます。容疑者2は、まだC3に凶器かつB3またはC4に手掛かりがあった場合は真犯人候補になります。


3枚目。もう1つの凶器が出る位置を特定するため、C2を選択。結果「偽証」でした。これでアリバイ(横)と凶器、手がかりがまだ生きている形になります。さらにD4の動機は覆りません。


4枚目D3を選択。ここで「凶器」が出てきました。

残っているカードは、アリバイ、手がかり、容疑者5の3枚。
現場捜査カードは偽証、どんでん返し、容疑者7の3枚。

犯人特定の要件=アリバイがなく、動機があり、犯行に使用された凶器に示された容疑者なので、A2の凶器が違う以上、D3の凶器が犯行に使われたか否かが焦点になります。

隣接C3に手掛かりが出たら、A4かB4にアリバイ(横)が出ますので容疑者6にアリバイ成立。ただし現場捜査カードが容疑者7だった場合は容疑者7が真犯人。
C3以外に手掛かりが出たら凶器が特定できず、誰も犯人になりえない。ということで…

確率の高い国外逃亡を選択。ポーンを1つ立てました。(残り3つも撤去)


【現場検証】

全てのカードをオープンにして答え合わせです。
結果、C3に出たのは「容疑者5」、現場捜査カードは「偽証」でした。このため、動機のある容疑者はいますが凶器が犯行に使われたか不明、ということで、「国外逃亡」が正解となります。

(あくまで1例です。カードの並びによっては3枚で確定することもあります。そしてこの回のゲームも「もっと特定できたろう」ということはあると思いますが、雰囲気ということでひとつ)


感 想

最初に「ソロで推理ものって…」と書きましたが、たった16枚(うち1枚はランダム)ですごい悩みますね。正直「犯人がいない」結末もあるとは思ってなかったので新鮮でした。16枚中8枚をオープンかつカード枚数は決まっているので、どういう配置ならこれが満たされるかと考え、1枚ずつ4か所を捲るのがまず楽しい。

最初の1枚をどこにするか、色々可能性を考えるので時間がかかります。下手なので答えが固まらないこともあるけど、確率論で行くと意外と当たる。配置によっては4枚めくる前に確定することも。

そして3枚からランダム選択の現場捜査カード。ランダムに1枚入れるんですが、偽証・どんでん返し・容疑者7と、めくらないことで混乱する内容。不確定要素なので接してるカードの状況(偽証だった場合に消えてしまうアリバイや動機がある、容疑者だったら確定になる等)を見て、めくるのか他の条件で絞れないか考えるのが悩ましい感じです。たった4枚決めるだけなのに。

犯人当ては勝利条件なんでもちろんですが、個人的には答え合わせで全体見ながら事件の真相読み解くのが面白いなと思います。

カード並べたらポーンとリファレンスカード(カード効果)握って現場を睨めっこしつつ、1ゲーム10分前後の短いながら濃厚な時間。セットアップも非常に楽。慣れたらポーン1つ減らしたり、連続何問正解するかもできるようです。まだその境地には至っていないので、4枚で確定させての勝率を上げて挑みたい。

アートワークも好みです。雰囲気出てる。

あとはゲーム以外でですが気になった点は1つだけ。

箱サイズ。前作ルーナティックチャンバーズの箱はハードスリーブつけて横にキューブとか入れて丁度だったんですけど、今作はソフトスリーブじゃないと×。ハードスリーブ派なのでちょっと残念。あと箱がきっちり過ぎて開けるときに爪跡付きそう。上にも書きましたがソフトスリーブ+浅めに閉めるのが吉です。


ゲームはあんまりやったことないタイプのものでとても楽しめました。同じように思ったソロ勢の方、合う合わないはあると思いますが、推理パズルとして良作だと思うので「そういったのが好みだけどソロだし…」と敬遠されてたのであれば全く問題ないので試してみてください。

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