みんなで本をもちよって福田百貨店 店主さんのレビュー

boketeの本バージョン と表現するのが分かりやすいと思います。プレイヤーがそれぞれ持ち寄った本の中から、カードのお題にピッタリ合う一文を発表し合うゲームです。

センスやイマジネーションが豊かな人と一緒にプレイ出来たら相当楽しめると思います。一応勝ち負けはつきますが、勝敗はおまけみたいなものでそこに目を向けなくても楽しめるゲームです。むしろ爆笑や感嘆するような文章がチョイスされたときに生まれる至福の時間を、プレイヤーみんなで共有できる平和なゲームだと思います。

お題も1カードに４問×50枚＝200問と大量にありますし、集まるプレイヤーの個性と持ち寄る本との組み合わせも考慮すれば無限に楽しめるゲームです。プレイスペースも取らないし、短時間で終わらせることも長時間楽しむこと出来るし、１個持っておくとどんな場面でも活躍する万能パーティーゲームだと思います。

以下、子供（10歳娘・8歳息子）とプレイした感想です。

本から文章を選ぶだけの簡単なルールなので、プレイ自体はこの年齢でも全く問題なく出来ます。ただし、言葉のチョイスのおもしろさや選んだ文章の奥に含まれたニュアンスなどが分かるようになるには、やはりまだ知識や人生経験の部分で早いかなという印象です。対象年齢が12歳となっていますが、このゲームのおもしろさを本格的に楽しむにはまさにその年齢くらいからが妥当という感じでした。

とはいえ、10歳の娘は自分の理解できる範囲の中で十分楽しんで満足していたので、まだゲームの奥深い楽しさを存分に味わえていなかったとしても、子供なりに楽しめるゲームだと思います。親子で本や文章・言葉で一緒に遊ぶツールと考えれば子供の成長につながる良いゲームだと感じました。8歳の息子は文章を選ぶにも理解するにもまだ早かった感じです。