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  • 1人~4人
  • 70分~100分
  • 12歳~
  • 2020年~

黄昏の篝火 / ボンファイアSigma Siumaさんのレビュー

483名
5名
0
4年弱前

「守護者」が説明もなしに「神聖な島」へ撤収したので、村の「篝火」が消えた。
新しい篝火が欲しければ、島に来て試練を持ち帰れ、とのこと。

取り残されたノーム族は、少しは怒っていい。

このゲーム、1手番の行動の選択肢は、大きく分けて3つ。細かく分けて9種のうちの1つを選択します。

まず、アクションタイルを使う行動が7種。
・船を動かし、島を巡る。
・島で貢物を差し出し、守護者から試練を授けてもらう。
・島に引き上げた守護者を村に招き入れる。
・村にいる守護者に「行進」の儀式をしてもらって、資源を手に入れる。あるいは、新たな篝火の守護者になってもらう。
・「行進」してもらうには道が必要。道を作る。
・勝利点を貰ったり、特殊効果を貰うために、ノームの長老や専門家を村に招く。
・街に残された「大いなる篝火」から、守護者を村の篝火に招くためのポータル・資源・アクションタイルのいずれか2つを手に入れる。

この7種の行動の為には、それぞれ別のアクションタイルが必要です。
それを手に入れる為の主な手段として「運命タイルを自分のプレイヤーボード上に置く」という行動があります。
運命タイルには、それぞれ3種の異なるアクションタイルが記載されていて、基本的に3種1枚ずつのアクションタイルが手に入るのですが、プレイヤーボード上で配置パズルをすることで、より多くのタイルを手に入ることも可能です。

授けられた試練の条件を達成すると、村に篝火が灯されます。この試練達成の宣言が3つ目の行動です。
篝火が灯されると、村の見習いをノーム族の最高評議会に送り込むことが出来ます。見習いは、評議会の席につくやいなや、村に便宜を図ってくれます。

ゲームは最高評議会のメンバーが特定数となると、あと5ラウンドで終了します(終了フラグを切って残り5ラウンド、という長丁場は、寡聞ですが初耳なルールです)。
勝利点は、クリアした試練に記載された点数に加え、篝火にポータルが接続されているか、道に置かれている水晶が篝火の色と一致しているか、道とポータルを越えて守護者が篝火に到着しているか、などが主に評価されます。

試練=篝火は、1人につき7個まで授かることが出来ますが。
道や守護者をほったらかして、7つの試練を授かり、全ての試練をクリアし、7つの篝火を灯すよりは、より少ない篝火それぞれについて道とポータルを整備し、守護者を迎え入れた方が高得点になることもあります。

ではいくつの篝火を入手すればいいのか、という点は悩まされます。
なにせ、アクションタイルもパズルで手に入るもの。アクションタイルは、なんでも2個で1個の代用になるので、数さえ手に入ればいい、とは言えるのですが。
配置できる運命タイルを自由には選択できない、という制限もあって、そうそう大量入手は厳しいものがあります。

試練も様々なものがあり、簡単なものは本当に簡単なのですが、点数が低く。
試練クリア2点+ポータル設置2点+篝火に対応した水晶が設置されている道2点、では、高難易度の試練クリア(道とポータルの点数なし)7点に負けてしまうので、更に守護者を迎え入れて2~8点も狙わなければならず。つまり、アクションが膨大に必要となります。
とはいえ、試練をクリアすれば、最高評議会の支援が貰えるのも無視できません。

船の移動にもアクションタイルは必要なので、試練も道もそこそこの数の入手を目指したいところですが、「共通の試練」という「xxを最大数までやりきったら勝利点x点+一番乗りは最高評議会の支援」という要素もあり、やりきることにも価値があります。
更に、試練は島に到着した者に早い者勝ちで授ける、とか、「大いなる篝火」は時計回りにしか回せないのでアクションタイルを余計に支払わないと欲しいポータルが手に入らないとか、長老や専門家は全て固有の能力なのに雇うのは早い者勝ちとか、他プレイヤーとのインタラクションはかなり多く。

「次の一手は、是非コレをしたいが、アクションタイルがないので代用2枚支払って、、、そこまでする手かコレ? でも、次の手番まで、アレが残っている保証はどこにもない」とか、行動方針がブレまくります。

独自の用語が多いことからルールの理解は簡単とは言えませんが、それ以上に、勝ち筋を見出すのは困難です。
ゲーム開始時に、どの試練が、どのポータルが、どの運命タイルが、どこに配置されるかはランダム。ゲーム中、どの道がめくれるか、どの専門家がめくれるかもランダム。
リプレイ性も高く、要所要所で戦略方針を変えなければならない、という点で、非常によく出来たゲームと感じています。

マルチプレイソロに陥りがちなゲームを、様々なところでプレイヤー同士を競わせて、そうはさせなかったところは、さすが「ブルゴーニュ」の作者というところでしょうか。
プレイ時間は70-100分とありますが、ソロプレイも可能ですので、是非、遊んでみてはいかがでしょうか。

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おすし@ボドゲ実況、
藤森 あつし
Sato39
Bluebear
Nobuaki Katou
Sigma Siuma
Sigma Siuma
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