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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2007年~

ビブリオスマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

202名
2名
0
約3年前

お金と商品をみんなで分配しつつ、うまく他人よりリードを広げていくドラフトゲーム!


【ざっくり解説】

 商品とお金をごっちゃにした山札を作ります。山札のカードを分け合う前半の「分配フェイズ」と、前半で分け合われなかったカードをお金で競る後半の「競りフェイズ」からなるゲームです。

 この前後半のゲーム性の違いが本作の最大の売りです。他にも商品の価値を動かすカードがあり、これがまたかなりいやらしい(誉め言葉)です。特に分け合いの段階でうまく他人をお金や商品で出し抜きたいというゲームです。


【長所】

 分け合いの方式が面白いこと。3人の場合、自分用1枚、他人用2枚、競り用1枚を1枚ずつ見て、どこに分配するのか決めます。自分用を確保すると、良いものばかりめくれることもあります。イマイチなものばかりで自分用を運ゲーする羽目になることもあり、やっていて楽しいです。

 分配されなかったカードはお金で競ることになります。そのため分け合いの前半で競るためのお金を持っておきたいけど、分け合いで商品を取ればそもそも競らなくてもいいやんというジレンマがあります。悩ましいです。


【短所】

 商品の同着時の決着方法(タイブレーク)がアルファベットで決まること。商品価値の低いものが優遇されはしますが、高いものを併せ持っていても問題ありません。まず枚数で多い人が有利(たくさん買ったから)で、その次にアルファベットで良かったのでは?と思います。

 価値変動のカードの存在ですね。序盤は分配されてもどう使って良いものかといった感じで、ただ枚数損している感じを与えます。価値変動のカードは中盤以降は有用なのですが序盤に受け取るとただただ損って感じがします。


【ベストプレイ人数】

 3人です。ボードゲームギークのアンケートによると2人ですら8割以上の人が推奨しています。2~4人つまり何人でも良いと言えます。2人の方がゲームの利害は明確なので初めての時は2人でも良いと思います。


【個人的な評価】

 元々はアメリカ発の元同人ゲームで元々は『Scripts and Scribes』という名前で流通していたみたいです。今やイエロから正式リリース、さらにリメイクの『我と王のために』が発売されるほど。凄い事です。

 基本的には前後半でゲーム性が分かれますが、実際は後半は全体の33%~20%ぐらいしかなく、微調整といえます。とはいえ調整はとても大切です。重要度は、分配&競り同じぐらいのレベルで大切といって差支えないでしょう。飛行機の飛ぶ確度が数度それると、目的地が大きく変わるようにこの調整はとても重要なのです。

 

 推定プレイ回数は5~10回ほど。昔よく遊びました。ちょっと価値を動かすカードの存在が野暮ったいかなと思うところ。赤と青の枚数の多いカードも基本勝利点で同じあたりに調整の粗さを感じますね。しかし、それを相殺してあまりあるドラフトの楽しさがあります。

 前後半に分かれてゲーム性が変わるゲームとしてドーラの『フォーセール』、デロンジェの『フィヨルド』などがありますが、それらと比べて遜色のない面白さがあると感じます。

 久々にプレイしましたが、再販されるだけの自力がある名作だと思いました。今から買うなら対応人数が増え、2位まで得点が出るようになった『我と王のために』の方がおススメです。

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18toya
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