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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2007年~

ビブリオスwinterkoninkskeさんのレビュー

323名
3名
0
4年弱前

二人プレイ時の感想を書きます。


三人時の傑作と呼ぶレビューを見かけることもありますが、二人でも十分に楽しめます。

プレイする人数が減るほど最初に表を見ないでゲームから取り除くカードが多くなるため、ゲームの規模は縮小していきバランスが取れています。


プレイヤーは「カードドラフト」と「競り」の二層になったフェイズをこなし、5色あるカードのなるべく高い数字を手札に集めつつ、競りに使うためのお金カードも得ていきます。最終的に「1色につき、その色の数字の合計が最も高いプレイヤー」が、対応する色のダイスの目と同じ得点を得ます。ダイスは最初3の目になっており、カード効果で目が増減するルールもあるため「自分の欲しい色を上げて、相手の欲しい色は予想して下げる」といった駆け引きが生まれます。

各色でチェックを行い、最も得点の高かったプレイヤーの勝利です。


一層目は山札から三枚引いたカードを自分のものにするか、他人に譲るか、二層目で競りに出される山札にするかを決めるフェイズです。

カードは一枚引くごとに行き先を決めなければならないため、後の二枚に何が来るかはまだ分かりません。そのためある程度運に任せてカードをどこに置くか選んでいきます。

本当に欲しいものが後から出るのを待つか、待たずに目の前のカードで妥協するのか、運頼りのジレンマが生まれます。


二層目は競りフェイズとなっており、先ほど競り用に貯めた山札を一枚ずつめくって競売にかけます。

ここで初めて相手がどんな色を集めているか具体的に分かるため、駆け引きが始まります。

理想は

・自分の集めている色の数字合計を、相手より少しだけ高い数字にして得点を得るために、無駄なカードは持たない

・集めている色のダイス目を最大の6にしたい

・相手に取られそうな色を読んで、そのダイスの目を下げたい

高度な手札の読み合いとなるため、自分の手札を読まれないよう関係ないカードを競り落とすようなブラフも有効になりますし、勝てないと思った色はお金カードを競る時に使ったり、山札から逆転のカードが転がり出ることもあります。狙いを読まれて欲しいダイスの目を下げられた時などは、じわりと冷や汗をかくようなスリリングな場面も。

じっくりと競りに熱中できるバランスが素晴らしいです。


とはいえ正確に読み切れるような人はそうそういないので、最後まで見えないマジョリティ争いをする緊張感が続きます。

終わった時、自分の思惑が上手く行っても失敗しても痛快なものがあり、ボードゲームらしい悩ましさを体験できた満足感があります。


ダイス5個と小さなボード、カードのみでありながら、二層に分かれたフェイズに幾多のジレンマと考えどころがあり、重めのカードゲームが好きな人にはお勧めできます。かなり良く出来たシステムなので、ボードゲームに慣れた人ほどその完成度に驚くと思います。

ただしカードドラフトの際の運試し要素も少なくないので、多少の運の振れ幅を楽しめる人の方が向いているかも知れません。

またコンポーネントはツルツルのカードと渋い色のダイス、イラストがいい味を出していて、箱は古書のようなデザインになっているため本棚に並べると抜群に雰囲気が出てしまう、おしゃれな仕様なのも魅力。


二人から楽しめる本格競りカードゲームとして、一冊持っておいて損はないと思います。

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YON
そら1024
Nobuaki Katou
winterkoninkske
winterkoninkske
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