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  • 2人~4人
  • 90分~150分
  • 12歳~
  • 2020年~

アルマ・マータ荏原町将棋センターさんのレビュー

1392名
15名
0
約4年前

来月、日本語版が発売されることになったアルママータ。

文学部芸術学科、法学部、医学部、理学部数学科の4つの学部を持つ大学を経営します。


このゲームは、特化戦略がしにくいグループの範疇に入ります。得点源は主に4つ。

■教授を招聘することによるVP

■学生をゼミに呼び込むことによるVP

■研究トラックを果てしなく進めることによるVP

■エラスムス、パラケルスス、コペルニクスなどの教育者の銅像を造ることによるVP

教授や学生は、ひたすらカード・タイルを集めればよいだけです。

研究トラックも、ひたすら研究マークを取ります。ただ、トラックにしては異常に長く、双六のような一本道です。

銅像作りは、プレイヤー共通の条件目標。達成したら銅像(永続効果とボーナス)を貰えます。銅像は3つあります。条件目標は、上記の3種(教授、学生、研究)に関するものなので、つまり、このゲーム、「3種を満遍なく進める」ゲームといえます。


手番は、ワーカー4人によるワーカープレイスで、他プレイヤーがいるアクションスペースには、炭鉱讃歌システム(他人が1人いるところにはワーカー2人置くことで使える)を採用。全員置き終わったら、管理、収入フェイズを惰性的に行い、ラウンド終了。これを6ラウンド行います。

↑ 学生を集めるのはキャンパススペース(α〜δ)。教科書(各プレイヤーの色)や辞書(黄色)をコストとして渡さねばならない。一番集めにくいのは、理学部数学科の学生達だ。その下には、考古学室、実験室、芝生広場、聖堂、会議室などのアクションスペース(ε、ζ、η、θ…)がある。左にある黒い線が、見切れるほど長い研究トラック。ギアの研究マーク(緑はタダで、黒はコストを払いながら)を取れば進めることができる。実験室ではいつでも研究マークが取れる。


↑ こちらは学部棟。教授を招くことができる。教科書のコストは、文学部芸術学科が一番高く、理学部が一番少ない。下の記念館には、3人の教育者達。abcそれぞれ、条件を満たすと銅像が建てられ、永続効果とボーナスが貰える。


取った教授カードは、個人ボードの横に置いておき、ラウンドに1回、ワーカーを使わずアクションできるようになります。

学生タイルは、ほとんど永続効果で、つまり、学生と銅像が永続効果ということになります。

↑ 個人ボード。勧誘した学生達を並べていくが、永続効果がズラリ…。下にあるのが終了時得点の一覧。左から、研究トラック1位12VP2位7VP…、研究トラックレベル×教授カード枚数、教授カード自体のVP、理学部生タイル自体のVP、A棟教室の学生数×B棟教室の学生数(この写真の場合4×4=16VP)、銅像の数(3つで12VP)。特化戦略が効かないのがよく分かる。ただ、学生は10人増やすと、6×5=30VPになる!


それにしても、かわいい教科書&辞書達です。

個人ボードはレイヤー構造になっていて、上部の本棚は、ベルトコンベアのようなスライド可動式。この本棚が面白く、自分の色の教科書を置くことで毎ラウンドの収入(置いた数分のお金)となるわけですが、実はこの教科書、他プレイヤーに売りに出しているのです。他プレイヤーの色の教科書を入手するため、最上段にある金額でお互い買うことができます(会議室アクション)。フレーバー的に言うと、知識の交換ですね。他プレイヤーにお金を渡すことになるのですが、考古学室で普通に教科書を買うと(一人黙々と知識を得ようとすると)高いのです。他プレイヤーから買えば、教科書とセットで小さいVPも貰えます。つまり、この会議室アクションがこのゲームのインタラクションとなっています。


ポイントとしては…

■学生、教授、研究トラックの3種を満遍なく進める。序盤は、教科書とお金両方を必要とする教授は狙いにくいが、早めに取りに行く手もある。研究トラックなら、先手で実験室に入りコツコツ緑のマークを取っていく。学生なら、文学部芸術学科の学生が集めやすい

■教科書の取り方。自分の色の教科書は、一人目の学生(スタート時から存在している)のアクションスペースで、6金6冊までいつでも増やせる

■他プレイヤーの色の教科書は、考古学室より会議室に入り、討論(教科書を買収)するほうがお得

■辞書はオールマイティの教科書。法学部の学生や教授がくれるので、早めに彼らを招集しておきたい

■研究トラックは長いので、途中5つのレベルボーナスがある。このボーナスはおいしいので、レベルにピッタリ到達するイメージで、最終的に余りが多くならないよう進みたい

■理学部の学生は全員、終了時VP(6〜10VP位)。序中盤は相手にせず、終盤に取りたい

■芝生広場(10金→7VP)や法学部教授などが持つ、お金を直接VPに替えるアクションは終盤役に立つ。戦略の一つとなるが、法学部教授は強すぎるきらいがあるので、気になる方は、スタート時抜粋してもよいかも…



序中盤は意外にもサクサク進み、終盤長考になりやすいです。これはそもそも、16種の学生など永続効果の多さが原因の一つです。初見で遊ぶ時は、少なくとも学生タイルと学長の内容をみんなで確認した方がいいと思われます。

戦略コツのスレッドに、主要な学生や教授を整理しておきました。

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Eugen H
[退会者:37819]
坂口@ヒプノセラピスト
つっちー
カノーネ@WTR
天叢雲剣
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荏原町将棋センター
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