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  • 2人~4人
  • 90分~150分
  • 12歳~
  • 2020年~

アルマ・マータ荏原町将棋センターさんのレビュー

1340名
14名
0
3年以上前

来月、日本語版が発売されることになったアルママータ。

文学部芸術学科、法学部、医学部、理学部数学科の4つの学部を持つ大学を経営します。

もうこのフレーバーで100点満点のゲーム。こんな面白い設定どこにある!って感じです。やっとレビューできるようになりました。


早速、戦略についてです。このゲームは、特化戦略がしにくいグループの範疇に入ります。得点源は主に4つ。

■教授を招聘することによるVP

■学生をゼミに呼び込むことによるVP

■研究トラックを果てしなく進めることによるVP

■エラスムス、パラケルスス、コペルニクスなどの教育者の銅像を造ることによるVP

教授や学生は、ひたすらカード・タイルを集めればよいだけです。

研究トラックも、ひたすら研究マークを集めます。ただ、トラックにしては異常に長く、双六のような一本道です。

銅像作りは、プレイヤー共通の条件目標。達成したら銅像(永続効果とボーナス)を貰えます。銅像は3つあります。条件目標は、上記の3種(教授、学生、研究)に関するものなので、つまり、このゲーム、「3種を満遍なく進める」ゲームといえます。


手番は、ワーカー4人によるワーカープレイスで、他プレイヤーがいるアクションスペースには、炭鉱讃歌システム(他人が1人いるところにはワーカー2人置くことで使える)を採用。ワーカー1人ずつ交互にアクションしていき、全員置き終わったら、管理、収入フェイズを惰性的に行い、ラウンド終了。これを6ラウンド行います。

何も難しいことはありません。

と言っても、90分を超える重ゲーです。初めは何をしていいか分からないと思われます。

ですが、とにかく、教授、学生、研究の3種を進めると思えばよいです。


↑ 学生を集めるのはキャンパススペース(α〜δ)。教科書(各プレイヤーの色)や辞書(黄色)をコストとして渡さねばならない。一番集めにくいのは、理学部数学科の学生達だ。その下には、考古学室、実験室、芝生広場、聖堂、会議室などのアクションスペース(ε、ζ、η、θ…)がある。左にある黒い線が、見切れるほど長い研究トラック。ギアの研究マーク(緑はタダで、黒はコストを払いながら)を取れば進めることができる。実験室ではいつでも研究マークが取れる。


↑ こちらは学部棟。教授を招くことができる。教科書のコストは、文学部芸術学科が一番高く、理学部が一番少ない。下の記念館には、3人の教育者達。abcそれぞれ、条件を満たすと銅像が建てられ、さらに永続効果とボーナスが貰える。


取った教授カードは、個人ボードの横に置いておき、ラウンドごとに1回ワーカーを使わずアクションできるようになります。

学生タイルは、ほとんど永続効果で、つまり、学生と銅像が永続効果ということになります。

このゲームの欠点は唯一、この永続効果の種類です。いくらアイコンとはいえ、学生だけで16種類あります。

↑ 個人ボード。勧誘した学生達を並べていくが、永続効果がズラリ…。慣れれば大丈夫だが、何回も遊ばないとゲームに慣れないだろう。下にあるのが終了時得点の一覧。左から、研究トラック1位12VP2位7VP…、研究トラックレベル×教授カード枚数、教授カード自体のVP、理学部生タイル自体のVP、A棟教室の学生数×B棟教室の学生数(この写真の場合4×4=16VP)、銅像の数(3つで12VP)。特化戦略が効かないのがよく分かる。ただ、学生は10人増やすと、6×5=30VPになる!


それにしても、かわいい教科書&辞書達です。デザイナーはコインブラと同じ人。

個人ボードはレイヤー構造になっており高級感があります。上部の本棚は、チョコレートファクトリーや炭鉱讃歌と同じスライド可動式。この本棚の仕組みが面白く、自分の色の教科書を置くことで毎ラウンドの収入(置いた数分のお金)となるわけですが、実はこの教科書、他プレイヤーに売りに出しているのです。他プレイヤーの色の教科書を入手するため、最上段にある金額でお互い買うことができます(会議室アクション)。フレーバー的に言うと、知識の交換ですね。他プレイヤーにお金を渡すことになるのですが、考古学室で普通に教科書を買うと(一人黙々と知識を得ようとすると)高いのです。他プレイヤーから買えば、教科書とセットで小さいVPも貰えます。つまり、この会議室アクションがこのゲームの大きなインタラクションとなっているのです。


ポイントとしては…

■学生、教授、研究トラックの3種を満遍なく進める。序盤は、教科書とお金両方を必要とする教授は狙いにくいが、早めに取りに行く手もある。研究トラックなら、先手で実験室に入りコツコツ緑のマークを取っていく。学生なら、文学部芸術学科の学生が集めやすい

■教科書の取り方。自分の色の教科書は、一人目の学生(スタート時から存在している)のアクションスペースで、6金6冊までいつでも増やせる

■他プレイヤーの色の教科書は、考古学室より会議室に入り、討論(教科書を買収)するほうがお得

■辞書はオールマイティの教科書。法学部の学生や教授がくれるので、早めに彼らを招集しておきたい

■研究トラックは長いので、途中5つのレベルボーナスがある。このボーナスはおいしいので、レベルにピッタリ到達するイメージで、最終的に余りが多くならないよう進みたい

■芝生広場(10金→7VP)や法学部教授などが持つ、お金を直接VPに替えるアクションは終盤役に立つ。戦略の一つとなる

■理学部の学生は全員、終了時VP(6〜10VP位)。序中盤は相手にせず、終盤に取りたい


序中盤は意外にもサクサク進み、終盤長考になりやすいです。これはそもそも、16種の学生を始めとした永続効果の多さが原因の一つです。初見で遊ぶ時は、アイコンとはいえ、少なくとも学生タイルと学長(教育者達)の内容をみんなで確認した方がいいと思われます。

戦略コツのスレッドに、主要な学生や教授を整理しておきました。難易度のイメージとしては、やはり多くの効果カードを持つグランドオーストリアホテル、アカデミックな本や偉人と共通するのはニュートン、メカニクス的には炭鉱讃歌です。この3つの合体だとしたら……そりゃあ楽しいに決まってますね!

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Eugen H
[退会者:37819]
坂口@ヒプノセラピスト
つっちー
カノーネ@WTR
天叢雲剣
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荏原町将棋センター
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