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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 12歳~
  • 2022年~

ウッドクラフト荏原町将棋センターさんのレビュー

825名
6名
0
約1年前

木材に見立てたダイスをノコギリで切ったり、廃材を化合させたり、接着剤で糊付けしたりするゲーム。これらは要するにダイスの目を増減させるという意味です。

目標は、よくある注文達成です。

ダイス(木材)の種類は3色あり、茶色が一番価値が高く、黄色、緑の順番になります。

アクションは、タイルドラフト。4象限に分かれている円の中にあるタイルを次の象限に移動させることでアクションします。アクションは、

A 共用木材置き場からダイスを1〜2個買う

B ストックにダイスを売る、6の目のダイスを買う

C 文房具(接着剤、ノコギリの替刃、廃材)を買う

D 植木鉢、ノコギリ、廃材化合、糊付けの各種タイルを買う

E 職人カードを買う

F 職人カードで生産する、植木鉢に植える

G 新しい注文カードを取る

この7種類です。

また、このアクションの内容を「3金を貰う」に変更することができます。

↑ ゲーム終了時の様子。左、各トラックの進み具合。こんな感じでなかなか進まない。上、公開契約カード。右下、共用木材置き場。こんな出目が高いものばかりだと、誰も手を付けにくい。


ダイスは木材、と言いましたが、正確にいうと、ダイス目1、2の木材は、苗木とも看做されます。スタート時は緑の植木鉢しかありませんが、この鉢に同じ色のダイス目1、2を置くと、ラウンド毎、自分の手番の始めに、+2ずつ目が育って行きます。

6まで育つと強制的に自分の木材倉庫に移動しますが、5以下の目でも好きな時に戻せます。

このような、好きな時にできるフリーアクションが他にも沢山ありますが、これは覚えるというより、「個人ボードに見えている物全てがフリーアクション」というように認識すれば全く苦になりません。具体的に言うと、DやEアクションで買ったタイルやカードのことで、内容はほとんどダイス目の変更操作です。あともう一つ、注文が達成した時も、いつでも勝手に報酬をどうぞということです。

手番では、まず植樹していた目を+2育てます。そのあとメインアクションやフリーアクションを任意の順で行ない、最後に、市場トラックに寄付をします。

内容は、以上です。


大きなVPは、

・市場トラック(寄付)

・達成注文自体のVP(MAX11VP)

・終了時、注文達成枚数×評判トラックの数値

・公開契約(MAX19VP)

市場トラックというのは、自分の手番の最後にブルーベリー(お金)を払ってVPを得る寄付行為で、それを行うと次の寄付内容に1マス進みます。段々とコストも高くなりますが、見返りVPも高くなります。毎手番行なう義務はありません。全部で8段階アップが可能。

ちなみにこのゲーム、13〜14ラウンド(手番)です。計4回収入ラウンドがありますが、ここでお金が沢山入るわけではなく、使ったノコギリや廃材化合タイル、糊付けタイルが、リセットされ再び使えるようになるのが重要です。

切断の例です。注文に3があり欲しいのですが、自分の木材倉庫にはその色の6しかありません。この場合、ノコギリで6の目を3と3に切断すればいいわけで、ダイスも1個増えた格好になります。ここでさらに替刃がある場合、3をさらに1と2に分けることもできます。もう一つ替刃があれば、2をさらに1と1に。つまり、0手で(フリーアクションなので)、6を3、1、1、1にしたことになります。

替刃や接着剤や廃材は消耗品で使い捨てですが、ノコギリや糊付けタイルや廃材化合タイルは使ったら裏返し、収入ラウンドまで使えなくなります。

↑ 職人4人体制。タイルもほぼ購入。6枚目の注文に向けて準備中だったが、最終ラウンド、狙いの注文にギリギリ届かず、失敗。大量のダイスが残って終了。公開契約から30VP稼いだものの、92VP。


ポイント考察の前に、3つの懸念点が!

一つは、大きなVPに関連する評判トラックがなかなか進まない問題。まあでも、これは次の問題の影響でしょう。

二つ目は、注文カードを追加する余裕があまり無いことです。そして、評判トラックの進みは、主に注文カードの達成時ボーナスに含まれているので、なかなか拾えません。

まあ、これらはスキルの問題として…

問題は三つ目。ボーナスで貰える「工具」タイルは、もっと貰えません。

工具は、貰うと個人ボードの屋根裏部屋にピラミッド方式で並べていくのですが、計9箇所もあるタイル置き場がいつもスカスカです。十回遊んでも、2階まで進んだのは1回だけでした。いつも1、2枚ぐらいしか手に入りません。

屋上まで行くと6、7VPがあります。戦略に大きな影響はないので構わないのですが、11種類の工具各5枚ずつ計55枚あるタイルをほとんど使わないというのはいかがなものかと笑

テオティワカンの仮面タイルよりひどいかも…

↑ 屋根裏の工具はたった一つで終了。右側にある5枚の注文を達成。職人も1人しかいない寂しい工房だが、111VP。なんと言っても、左上の市場トラックへの寄付が最後までできているのが大きい。


ポイントとしては、

■とても重要な技が忘れやすい。木材を切断する時に、すぐノコギリを使わない!切断したい時は、まずF生産植樹アクションを検討する。植樹する時、実は、切断できる。例えばダイス目4でも植樹できる。1と3あるいは2と2に分け、1あるいは2を植えて、残りを倉庫に置ける。つまり、ノコギリ無しで切断していることになる。

■これも重要。共用木材置き場から、ダイスは買わない!初めのうちは、ここから買って注文を履行したくなる。しかし、ダイス目の大きい木材を買うと、一気に資金ショートする。小さい目のダイスなら購入はあり。ちなみに、最高値は、ダイス目6の茶色。6+2(補整)=8金もする。

■基本は、植樹をして6を育てるゲーム。そうしておいて先程のように切断していくのが理想。そのため、序盤の初手は、Dタイル買いアクションで黄色の植木鉢を買っておき、早々茶色も買う。植木鉢を買うと苗木(ダイス目1)もおまけで付いてくるのも大きい。

■そのレベル3の茶色の植木鉢を買うと、以降、2種類の苗木を同時に置くことができる。レベル3のノコギリには、評判トラック+2がある。レベル3の廃材化合タイルは、ダイス目+4が可能となる。これら全てDタイル買いアクションなので、特に序中盤人気が集まる。

■みんなが同じアクションタイルばかり使って象限を進めると、他のタイルが一周遅れとなる。この場合、それ以上進められないのでアクションができなくなる。そんな時、ランタンを1つ消費すると、7種類の任意のアクションができる。

■このゲーム、7つのアクションには頻度的な強弱がある。

まず頻度が高いのが、D(タイル買う)、F(生産・植樹)

次にA(購入)、B(売買)、C(文房具)、E(職人)

そして、G(追加注文)

達成できなかった注文は終了時、一枚につき評判トラック−2となるのが怖い。また、スタート時、4枚も持っている。展開にもよるが、終了時大体5、6枚で終わることが多い。

■アクションタイルが象限を移動していくにつれ、時計の針も動き、ホイールの外側と内側にミニボーナスが現れる。これが非常に美味しい時があるので、アクション内容より、ミニボーナスの内容でアクションタイルを決めるのも手だ。また、Gアクションなどを使って、内容を無視して3金貰えるのも重要。このゲームでは「しゃがみ」ではなく、立派なアクションだ。

■それでも金欠になったら、ダイス目6を売る。これは大金を稼ぐ常套手段。売値は2倍となるので、例えば最高値の茶色の6を売ると、6×2+2(補整)=14金入る。

■だから、注文に関係ない木材を大きく育てておいても、無意味となることはない。植樹アクションは大事。

■ランタン3つ消費すると、任意の一アクション(一手番)が追加で行なえるが、ホイールボーナスは貰えない。

■スタート時持っている注文カード4枚のうち2枚は、達成すると、公開契約VPの予約権利となる。公開契約は、条件付き達成で期待値12〜18VPあたり。この終了時VPを予約するか、即時で5VP5金を貰うか。条件の達成次第では、5VPを下回ることもあるが、基本的には狙いたい。ただし、エントリーは早取り。(同ラウンドに達成すれば、複数人エントリーOK)

■糊付けは、接着剤を1つ消費して、2つのダイスを足し算する。違う色の場合、4VPが貰える。完成した木材は、どちらか好きな方の色となる。特に茶色を育てる時間がない時は、この方法で茶色の大きな目を作れる。ただし、廃材化合と違って、ダイスが一つ減ってしまう。

■職人雇用は、即時効果や永続効果など。また、それぞれ生産時に何かを生み出すことになっているので、F生産植樹アクションの時に職人を指名すればよいだけ。MAX6人まで雇えるが、コストが高い。

■市場トラック(寄付)は、全13〜14ラウンド中、8段階全てを行ないたい。最後の12金→11VPは、ラウンドが余ったら何回もできるので、中盤から寄付戦略で、お金特化で、この11VPを繰り返す手もある。

↑ カード自体に10VP以上ある注文カード。一番上の木製ブランコ。こういうカードがあったらコストを見て、「この場合は、緑6を2つ育てて、2つとも切断だな…」みたいな方針を立てておくのが大事。また、その上にある職人カードは、色違いの木材の糊付け時ボーナスがなんと7VPになる!生産時には、接着剤と廃材をくれる。一番下の木の舟は報酬の割に作り易いが、納期が短い。完成すると工具も貰える。


スフィの新作。前回の「メッシーナ」も面白かったですが、今回は、緻密なゲームに仕上がっています。非常に細かい計画が必要です。


p.s  スタピーマーカーが、注文カードや職人カードと同じ普通のカードでした。ウッドクラフトなんだから、そこは木製では……



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荏原町将棋センター
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