ベネチアのおみやげSouvenirs from Venice

楽しいタイルめくり+すごろく要素+セットコレクション+ちょっとチキンレース。ベネチア旅行で帰路の飛行機出発時間が迫る中、3人の友達のために同じお土産を３つ探して集めるゲーム。2人プレイでのご紹介です。

フレーバー：ベネチア旅行に来ています。帰りの飛行機の時間がせまる中、3人の友達（ちょっとわがままで同じお土産じゃないと嫌だそうで）のために「同じお土産」を３つセットで集めないといけません。珍しいとそれだけ高得点。持っているお金を見ると最大２セットは確保できます。お土産探しに時間がかかり、飛行機に乗れなければアウト。時間までにより良いお土産を揃えることを目指すというものです。

コンポーネント：今回は箱内仕切りあり。おみやげタイル・お金チップ・サマリー＆ゴンドラ５人分、空港カード・ダイス（112233の目）の構成。しっかり収まります。

タイル構成はこんなかんじ。左上が全タイル内の枚数、右6枚の右側が3つセットで集めたときの得点です。

エサ売りのおじさんとハトはちょっと厄介。引いてしまうと所持タイル（なければお金）を1枚交換しないといけなくなります。ハトはおじさんの前に出ていたら無害ですが、後だとおじさんと同じ効果。厄介。

※ちなみに2人のときは枚数が5・9・10（ベネチアングラス・イカスミパスタ・各所のマグネット）は使わず5×5になるように並べることになります。3人以上の場合は全部使って7×7に並べます。

セットアップ（2人用）

タイルは5×5（24枚＋空港）。プレイヤー色を選び、サマリーを1枚とお金6枚、ゴンドラコマを空港に置いて準備完了。見ての盤面が小さい＝終了条件の「タイルが全部表になる」時間が早い。

ゲームの流れ

配られるサマリーがとても分かりやすいです。各手番で１～３（３は４つのうち１つ）を順番に行います。

①調べる：場の裏向きタイルを1枚選び表向きにします。

②移動する：ダイスを振って、出た目分移動します。余らせは空港着の時以外不可。

③‐1こっそり買い：自分の位置から四方のタイルを「自分だけ」見て、必要なら購入で、タイルを裏のまま自分の手元に置いて、お金チップをタイルの場所に置きます。買わない場合は裏のままにして終了です。（2人プレイなら最大点の「ベネチアンマスク」は購入がセオリーですが、例ということで）

③‐2オープン買い：手順①の「調べる」でオープンになったタイルを購入します。上記③‐1のようにタイルは手元に裏向きで置いて、お金チップを置きます。

③‐3売る：③‐1・2とは逆に、不要なおみやげタイルを売ることができます。お金チップのあるところに裏向きで不要タイルを戻し、お金チップを獲得します。要は1枚裏タイルが増えるのでちょっとした延命措置にも。

③‐4なにもしない：必要おみやげ確保済みだったり目的地移動途中だったり、なにもしたくないときはそれでOK。

これを繰り返し、「全員空港に到着」又は「場のタイルが全て表」になったらゲーム終了。乗り遅れは即敗北。空港に到着した人のおみやげタイルの得点を計算します。

3枚セットであれば右上の得点、3枚に満たない場合は1枚当たり1点減点。お金は余ってもペナルティなし。これで得点の高い人、同点なら先に空港に戻った人の勝利となります。

【終了時の様子。ギリギリで2人とも空港着。紫：9点、水色：8点で紫の勝利】

※うちでは全部タイル使用の7×7＋調べる際に2枚オープンのハウスルールでもやってみました。

ゲーム性（3人以上）：程よい運と何を集めるかのせめぎ合い。そこにタイムリミット付き。軽いプレイ感ですがオープン買いの時にしか相手に情報がいかないので、何を集めているか、自分の点が足りるか、売って買いなおす時間があるか等いい感じに考えるところがあって楽しかったです。特に売るルールとおじさん＆ハト。売ることでオープン買いの情報も一時リセットになったり、より高い得点を目指すことも可能に。おじさん＆ハトも厄介で、特に枚数が少ない終盤や空港に移動中出ると本当に厄介。序盤でめくりたい＆揃えたらとっとと空港に戻りたいところ。3人が一番時間的猶予があるのかな。

2人プレイ：使うタイルが少ない＝タイムリミットがあっという間。そんな中おじさんでシャツが飛んでくると即売り（失礼）。2人プレイだとおみやげタイルは3種しか使わないので高い方を先に集めて帰るのがセオリーになるので、あんまり大きな影響がないのがちょっと残念。（とか言って最序盤でシャツとマスク交換とかになるとぐぬぬとなりそうですが）。

上手く集まらないときや2セットでゴール先行されると焦りますが、ギリギリまで売買で最大点とれる時間が残っているかとか考えることに。通常ルールとはまた違った動きになるのが楽しいですね。

気になるところとしては、純粋にセットアップがちょっと面倒ってとこくらい。別売りのプレイマットになるタオルハンカチでしたっけ。欲しいけど箱にしまえないのが難点。

ということで、ゲーム的には運要素と程よく戦略が入り、2人と3人以上でだいぶゲーム性が変わるけどどちらも楽しめる良いゲームでした。2人プレイはほんと焦ります。3人以上のフルルールでしかやっていない方は是非2人用でも遊んでみてください。