テイク・ア・シート / ソールドアウト！Take a Seat

凄く独特なプレイ感の紙ペンゲーム。カードもダイスも使いません。去年からずっと欲しくて個人輸入しようか迷っていたところ、思いがけず入手できました。ソロプレイのみですがご紹介です。

テーマ:ミュージカルの公演日。劇場に詰めかける様々な観客を決められた席にご案内。様々な客層・変わる予約枠に合った席を用意してあげることが求められます。

ソロ:専用カードを使った特殊ルール適用。マジョリティ得点を特別ルールで計算するNPCより得点が高ければ勝利です。

ラウンド:14ラウンドで終了です。

1人～6人までプレイ可能ということで、メインの劇場ボードは6枚入ってます。両面仕様で形状が違います。予約パネルも6枚(片面)です。

ホワイトボードマーカー3色6本入ってます。

得点カード:難易度1～3の14枚。ゲーム中4枚(A～Dカードの下にランダム配置)使用します。Aのみ得点2倍です。

ソロカード:ソロプレイに使用。8枚あります。

①劇場ボードを好きな面で1枚セット。

②劇場ボード両側に予約パネルを1枚ずつ配置。

③得点カードA～Dをランダムに配置。（最初のゲームは難易度1を４枚で可能。通常は難易度１を２枚、２と３を１枚ずつランダム。エキスパートなら全部混ぜてランダム）

④ソロカードをまとめて山札に。

⑤マーカー準備。2人分書くので色を分けるなら2色。マークを変えるなら1本で可。

基本の流れは次のとおり。

①自分のボード右の予約パネルの4種類のチケットから1つ選んで○を1つつける。あわせて右側にある7つの案内人能力・得点の列から１つを選び、左右どちらかを選択。※チケットの隣じゃなくても大丈夫。（この場合「２点」の左にある能力は使えなくなります）

※案内人能力※

・ボードに書き込む時に回転・反転できる(２つ)

・別の色の座席に書き込める(2つ)

・隣接する座席1つチェックできる

・チケットの色も無視して1席書き込める

・予約パネルのチェックを１つ追加できる

の7回分。対で得点。どちらか選択。

②①でチェックしたシートの形状を劇場ボードに記入。案内人能力を使った場合はその効果も適用する。

【この時形状は回転も不可。全く同じ形でないと×。回転・鏡面写しは案内人能力使用時のみ】

③ソロカードを1枚捲り2枚ならべます。チケットの色ととチェック箇所を参照。自分がチェックしていない方の予約パネルにチェック(色か形状を変えて分かるようにする。私は自分は○、NPCは×でやってます。カードは紫かつ右下から上に向かって描ける位置だったので右下にチェック)

④①～②を左、③を右で行います。これを1セットとして左右７回ずつ14ラウンドで終了となります。左右で案内人or得点のチェックが7つ入るのでわかりやすいです。

※ソロカードは途中なくなるので山札を再構築する必要あり。その際、ソロカードの一部は次カードのチェックを2マスにするものがあるので、それが上に来ないようにする。

自分の得点計算

①得点カード：得点条件A～Dに置かれたカードの条件を満たした分加算する。Aは2倍になるので積極的に最高条件を狙っていきたい。

【今回の得点条件：Aは柱マークを中心に4席の埋まり状況を参照。全て埋めると15点×Aで2倍の30点。Bは埋めた範囲の最大正方形の1辺数×2（6×6ができています）。CとDはそれぞれのカラーの空席数でした】

②予約ボードのマジョリティ：左右の予約パネルをそれぞれ参照し自分のマークが多ければ2個、同数なら1個〇をつける。左右あわせて最大4つの丸がつきます。1つ2点・2つ8点・3つ10点・4つ20点と点差が大きい。

【左側：上から多（2）・同数（1）・少（0）・同（1）で〇をつけます】

【右も同じ。同数（1）・多（2）・同数（1）・同数（1）〇をつけます】

それぞれの最大数が得点です。黄・緑・紫・赤＝10点・10点・2点・8点です（30点）。

③選択得点：案内人能力ではなく得点を選んだ分の積み上げを左右で行います。（今回左右6点ずつでした）。

この合計点が自分の得点となります。【97点でした】

NPCの得点計算

NPCはマジョリティの得点のみ。プレイヤーと同じように積み上げを行い、得た得点×4倍がNPCの得点になります。

【黄1で2点・緑1で２点・紫3で10点・赤2で8点の計22点です。4倍で88点がNPCの得点です。97対88で勝利しました（が、勝つまでに4回やりました…）】

ダイスもカードも使わないタイプの紙ペンって初めてでした。やってみると得点カードの条件クリアと合わせてマジョリティ争いもあり、チェックするごとに減っていく予約パネル上の座席の形状や、毎回能力か得点の選択を行う等、随所に悩みどころのあるゲームでした。

得点条件は難易度・枚数それぞれ複数あり、かつランダム配置でリプレイ性は十分。

Aに置かれた分は2倍となかなかの倍率。これは確実に取らないとNPCに勝てません。

複数人プレイだと両隣の人とパネルの埋め合いになるようですが、ソロは自分で選択した結果がともすれば自分の首を絞めていく感じ。如何にマジョリティ争いに勝利しつつ得点条件をクリアしていくかの鬩ぎ合い。楽しいけど難しい。普段使わない部分の脳が疲れる感じです。

ちょっと変わった紙ペンゲームをお求めの方。是非プレイしてみてください。