マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 1人~4人
  • 30分~45分
  • 12歳~
  • 2019年~
270名
4名
2
約1年前

プレイヤーは病院に勤めるドクター。
ナースたちと協力して患者を治療してよい評判を得るのを目指すというリアルタイム協力ゲームです。
メインボードとなる病院は6枚のボードで表現されており、プレイヤーのやりやすいように
並び替えてもかまわないのですが、机の上を簡単に埋め尽くせるぐらいに場所を食います。
重ゲー並に広いスペースが必要になります。 


病院の評価ボード。
黄色マーカーが評判(勝利点)、
緑マーカーがメディカルポイント(ライフ)
黒マーカーがラウンド(最大4ラウンド)となります

ゲームクリアの条件となる目標カードはプレイ人数(1~4人)に応じて4枚ずつ用意されており、
1枚をランダムに選んだ後に、カードに書かれている難易度のいずれかに挑戦する形となります。
プレイヤー達は4ラウンド終了するまでに目標カードに書かれた条件をすべて満たせれば勝利
医療ミスでメディカルポイントが0になると敗北4ラウンド終了時に条件を満たせなくとも敗北となります。

前作と同じくソロプレイにも対応しており、行動フェイズの制限時間+1分、
使えるドクターが2個になるという変更だけで多人数プレイとほぼ同じ感覚で遊べます。

プレイヤーは自分用の砂時計(ドクター)を一つとピンセットを受け取ります。
水色の4つの砂時計は全プレイヤー共通で使用できるナース。
アクションを行う時はボードに描かれたアクションマスに砂時計を配置して、作業に従事させます
砂時計が落ち切るまでは作業中となるので絶対動かせません
。うっかり倒した場合は砂を落としきってからもう一度やり直しです。メチャクチャ足を引っ張る事になるので焦って倒さないよう気を付けましょう^^;

ちなみに砂時計によって出来るアクションが異なり、
ドクターは手術や各種検査、器官保管といった重要な作業を

ナースは患者の受付、薬品保管といった補助的な作業が出来ます。
外来患者の治療といった両方とも実行できるアクションもあります。

ドクターが持つピンセットは後々出番が出て来ます。


行動フェイズ

1ラウンドは4分(ソロプレイだと5分)。準備が出来たらスマホや手持ちのタイマーに時間をセットして開始です。
全員が同時に動きます。作業中でなければ空いたナースや自分専用のドクターを空いたアクションマスに置いて
どんどんアクションを実行していきましょう。

受付カウンター/外来クリニック

まずは患者さんがいないと話になりません。
ナースは外来患者入院患者かを任意の組み合わせで1~3枚引いて受付カウンターや外来クリニックに置きます。

外来患者は入院不要の低難易度の患者。このままカードに書かれているアイテムを置くだけで治療完了です。
入院患者は入院や検査、場合によっては手術が必要になる高難易度の患者。

もちろん入院患者の方が治療が難しい分、多くの評判が得られます。
ただ、受付した以上は責任をもって治さなければいけません。
制限時間が過ぎても治療が完了していないと容体が悪化して減点となる為、捌ききれる人数の見極めが重要です。
軽い気持ちで入院患者を受け入れたら、いきなりスタッフ総出でかからなければ死んでしまうほどの危篤患者が来ることも当然あります。医者は患者を選べないんです。

血液銀行/薬剤室

患者の治療にはアイテムが欠かせません。血液ドナーから採取した血液、
錠剤や静駐剤、器官などはここにドクターやナースを置くことで補充出来ます。
なお、器官(心臓やホネなど)を補充する場合は近くの在庫からピンセットを使ってマーカーを所定の場所に置く必要があります。
ちなみに血液や静駐剤を患者に与える場合はトークンを注射器に入れる必要があります。

病棟A、B

さて、病室に空いているベッドがあればドクターはA1~A3、B1~B3の好きなベッドに
院患者を入院させる事が出来ます。B1のベッドに先ほどの入院患者を入院させました。
後はナースを使って必要なアイテムをベッドの中に入れていく事で治療が進行します。
しかし、この患者は免疫症身体症状がある事と黄色の静駐剤が3つ必要な事しかわかってません。
治療法を確定させるためにはドクターによる検査が必要です。

ラボと画像診断

生体検査

感染症の症状が出ている患者に行う検査。ボードの近くにある8つの生体検査トークンの内の一つをめくって
カードに書かれている模様と同じ模様を探し出す。うまく見つけられたら成功。
失敗したら見つかるまで繰り返します。

血液検査
免疫症の症状が出ている患者に行う検査。
ボードの近くにある血液検査ボードのトークンをカードに書かれている配置と同じになるように
ピンセットを使って組み替えれば成功。

X線造影検査

身体症状が出ている患者に行う検査。
患者のベッド番号に合致するカードを探し出せれば成功。
検査カードをよく見るとA1~A3、B1~B3のいずれかが欠けています。
この場合はA3がないのでA3のベッドに対応する事になります。
上の髭の人のベッドはB1なんでちゃいますね-_-;
合致しない場合はカードを山の底に移して合致するカードが出るまで探し続けます。

MRI検査
神経障害の症状が出ている患者に行う検査。
患者のベッドの角にMRI検査トークンを置き、その上にドクターの砂時計を置き、
砂が落ち切るまで倒さなければ成功。倒した場合はやり直しです。

いずれの検査も成功すれば検査カードを裏返して治療法を確定します。
患者によっては複数の症状がある場合もあり、その場合は全ての検査を行った上で
治療効果(カードの赤い数値)が大きい方の治療法を優先します。
MRI以外の検査は終われば砂時計が落ち切るのを待たずにベッドを病室に戻せる(他のドクターやナースに次の仕事を渡せる)ので、早く終わらせるよう心がけましょう。
なんだかんだあって検査が無事に終わったものの、
カルテマークが出てしまい手術が必要な事がわかってしまった髭の人。
手術で血液2個、骨2個、白い錠剤2個をベッドの中に入れなければいけません。

手術室
手術室ではカルテに書かれた全てのアイテムをピンセットでベッドに入れます。
注射器に静駐剤や血液のような小さいトークンを入れる場合も当然ピンセットです。神経使います。

手術や投薬が完了し、病棟Bに戻ってきた髭の人。しかしよく見れば血液検査をしたB3ベッドのお姉さんが
伝染症(赤いウイルスマーク)起こしており、病棟B中に蔓延。
病棟Bに入院する患者全員に追加で白い錠剤が一つ必要になってしまいました。
人一人治すのは大変だ…

患者評価フェイズ

行動フェイズで時間切れになると病院内の患者が正しく治療されたかを評価するフェイズとなります。
患者に必要な検査や治療、伝染症が起こっている場合は追加で必要な治療が全て行われているかをチェックします。
無事に治療が完了している患者は退院し、評判ポイントを得ます。
完了できなかった場合は症状が悪化、軽度→重度→危篤→死亡となり、症状が重くなるほどメディカルポイントが大きく減点されます。
特に死亡は減点が非常に大きく、難易度次第では一人の死亡者も出せない事も多々あります。
過剰に治療した場合も退院できますが、いい加減な治療をしたことでメディカルポイントが減点されます。

会議フェイズ
2ラウンド目以降は行動フェイズの前に会議フェイズとしてプレイヤー同士で自由に相談する事ができます。

以上を繰り返して、4ラウンド終了時にクリア条件を満たせるように頑張りましょう。


総評

前作のキッチンラッシュからはお金の要素や複数の貯蔵庫といった
リソースマネジメントの要素が簡略化された代わりにミニゲームをマシマシにした感じです。
頭を使う部分が減った分、手先の器用さが求められるようになりました。
アクションによっては使えるマーカーが決まっていたり、ピンセットが必要だったりと細かい制限は多いんですが、
ボードにしっかり描かれているのでわかりやすい部類と言えるでしょう。

前作では「やさしい」でもキツイと言われた難易度は「やさしい」ならば途中で破産さえしなければ
結構ミスしても余裕をもってクリア出来るので文字通りにやさしくなっています。
ただ、簡単すぎると緊迫感が無くてゲームの良さがわかりにくいと感じたので
いきなり普通以上の難易度に挑んでもいいとおもいます。

ピンセットやら注射器やら患者が寝るベッドといったしっかりしたコンポーネントや
何度も検査して治療法を探していくといった部分に病院と医者という雰囲気がすごく出ていますし
何人ものドクターやナースが協力しあって人命を救うのも協力ゲームというジャンルにはすごく合っています。
失点する場合も治療が間に合わずに容体が悪化、伝染症を見落としていて病棟に蔓延など
リアル医療ミスなので妙に説得力がありますし…

欠点としてはとにかく場所を食う事に付きますね。
6つのボードをアレンジしておけるとは言え、その横に共通在庫やイベントカードやら
検査マーカーを置かなきゃならないのでアンドールの伝説ぐらい広い場所が必要になります。


プロモでは

案外プロモ入りが出回っており、箱の裏にプロモ入り!と書かれている場合はプロモが入っています。
ゲームに慣れた人向けに高難易度になるよういくつかのコンポーネントやカードが追加されます。

救急車。
中には入院患者がスタンバイしており雰囲気は抜群!
また、追加ルールとして、救急車には治療難易度が極めて高い患者(プロモ患者カード12枚)しかいないが、
救急車の上にドクターを置けば受付をすっ飛ばしていきなり入院させれます。急患で運ばれてきたという事ですね。

MRI装置 。
MRIのルールが変更されてMRI装置の上にドクターを置いて
ドクターを倒さないようにベッドを動かして装置を潜り抜ければ成功となります。
オリジナルのMRIはベッドの角にドクターを乗せるだけと少しやっつけ感があったので
こっちの方が断然いいですね。コンポーネントの作りも合わせて、より雰囲気が出ます。

他には追加されるカードは容体急変(手術後にひかされるネガティブイベント)、
完治を目指せ(複数の症状の全ての治療が必要)、原因不明(検査してもわかりませんでした)、
深層検査(実は違う症状でした)といった頭を抱えるようなものばかりですが現実味のある難易度が味わえます。



この投稿に4名がナイス!しました
ナイス!
ムラマヒト
モノアシ
びーている / btail
Bluebear
仙人
garouandy
garouandy
シェアする
  • 34興味あり
  • 41経験あり
  • 20お気に入り
  • 63持ってる
#1
8ヶ月前
今頃すいません。質問がありまして院内感染の治療を失敗した場合は1患者につき1メディカルポイント減りますが評価マーカーも減るのでしょうか
たまご
あおいzero
あおいzero
#2
8ヶ月前

#1 あおいzeroさん
メディカルポイントのみが減るというのが正しいようです。

日本版の説明書(17Pの「患者評価フェイズ」の「伝染症の確認」)では
患者1人につきメディカルポイントを1点失い、評判マーカーを後退させます
とあるので
これが混乱の原因となるのですが、

英語のオンラインルールブックでは
If all the Ward’s Patients have received the proper treatment for the Epidemic, score the Epidemic card’s Reputation.(その病棟の全ての患者がその伝染病に対する適切な治療を受けている場合、その伝染病カードの評判を得ます。)
Otherwise, lose 1 Medical Point or every Patient who wasn’t properly treated for it. Afterwards, in both cases, discard the Epidemic card and return to the Supply any Medication or Blood provided due to that card.(そうでない場合、その伝染病に対して適切な治療を受けなかった患者1人につき1点のメディカルポイントを失います。その後、どちらの場合も、その伝染病カードを捨て、そのカードによって供給された薬や血液を共通在庫に戻します。)

となります。
マーカーの移動云々に関しては日本語に翻訳する際に書かれたものみたいですね。

また、日本版の説明書19Pの「伝染症のペナルティーについて」でも、治療に失敗した時のペナルティとしての
メディカルポイントの減少については書かれていても評判マーカーの後退については書かれていません。
さらには伝染症そのものを見落とした場合は-3メディカルポイントとなり、
見落とした方が評判点が無傷で済むというのも妙な感じなのでメディカルポイントのみという解釈でプレイしています。

仙人
garouandy
garouandy
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

garouandyさんの投稿

会員の新しい投稿