エルドラドを探してひなのすけさんのレビュー

最近ボードゲーム屋さんで、たまたま1割引きで売っているのを見つけて「まあ有名ゲームだから買っておこうかな。」となんの気なしに買っておいたのですが（欲しいゲーム気になるゲームはすべて買う病。）、これは買って大正解でした！

やはり多くの人が面白い！というゲームは、だいたいほんとうに面白いものだ、という好事例だと思います。　

いち早く黄金郷（ゴール）に到達することを目的とするレースゲームです。

ゲーム開始時、各プレイヤーが動かす探検隊に探索する能力の実力差はありません。

しかし、早く進むことを犠牲にすることにより、他のプレイヤーからは出遅れますが、探検隊の探索能力を高めることができます。

ゲーム後半では、初期の探索能力のままではどうしても突破できないマス目も出てくるので、探索能力の強化は必須です。しかし、探索能力の強化ばかりしていると探索隊が前に進んでいかないというジレンマがあります。この探索能力強化といち早く前進することの最適バランスを見つけた人が勝つというゲームで、これがほんとに悩ましく、かつ楽しいです。

探索能力強化は手段であり、目的はあくまでも先にゴールに到達すること。わかってはいるけど、なかなかそう振る舞えないのがまた面白いです。

個人的な経験ですが、初めてデッキ構築というゲームをプレイしたとき、デッキ内容に精通している経験者の一人が、私たち初心者をそっちのけで、なんの説明やフォローもなく自分だけガンガンとデッキを強化して圧勝していたという、なんとも興醒めな、嫌な経験をしたことがありました。

このゲームも、おそらく経験者と初心者では実力差が出ると思われます。

せっかく面白いゲームですから、初見の人がいる場合には、ゲーム開始前に各カードの説明をある程度丁寧にしてあげると、みんなが楽しくスムーズにゲームができると思います。