アクロポリスてんじくさんのレビュー

タイル配置ゲームですが、個人的にはあの世界三大ボードゲームの一角『カルカソンヌ』と肩を並べる、超傑作なのではないか？！と思います。

シンプル！深い戦略性！リプレイ性！こういうゲームをずっと探していました❗️

一片が3色に塗り分けられている（白・青・黄・赤・紫・緑のいずれかの3色で構成されている。例…白、白、青、など）地図タイルをどんどんとつなげていきます。

ただカルカソンヌと違い、全プレイヤーが共通して一つの大きな地図を作っていくのではなく、各プレイヤーがそれぞれ自分の目の前に各人の地図を作っていくシステムです。

ですから、ゲーム終了時にはプレイヤーの数と同じ数のそれぞれ違った地図が出来上がることになります（みんな出来上がりが違うので、眺めも楽しいです）。

得点を得るためには、各色ごとに定められた条件に合うようにタイルを繋ぎ合わせる必要があります。

青なら青の部分がなるべく繋がるように、また、黄色なら青とは反対にそれぞれの黄色の部分がほかの黄色と繋がらないようにしていかなくてはなりません。

全ての色の条件を満たしながらタイルを繋ぎ合わせ続けることはできません。こっちの色の条件を満たそうとして繋ぎ合わせると、別の色の条件が全く満たせなくなる、などとなかなか頭を使うシステムになっています。

「何かを得るには、別の何かを捨てなければならない。」をストレートに体現したゲームです。そのような中で、なるべく捨てるものを厳選し、少しでも得るものの利益を最大化することを目指します。

またタイルをどんどん上に重ねて配置することもできて、そのために配置には『高さ』という概念も絡んできます。より高い位置で色繋ぎの条件を満たすと高得点になります。

『高さ』を狙いたいが、そのためには『下』にある色を潰さなくてはならない…そういった取捨選択がほんとうに悩ましく、かつ面白いです。

ゲームに勝利するためには常に相手がどんなことを狙っているのかを注意して見ている必要があります。

相手に有利になりそうなタイルは、たとえ自分にとって利がなくても押さえておく必要があります。

シンプルなのに奥が深く、かつ短時間で終わるようにコンパクトにまとめられています。作った人、天才でしょうか？

個人的には、軽〜中量級ゲームで遊ぶときの大定番になりそうです！

ほんとうにおすすめです‼️