- 3人~5人
- 60分~90分
- 10歳~
- 2000年~
モルゲンランドレモネードさんのレビュー
ここは中東のモルゲンランド。
魔法とドラゴンが飛び交う街。
煌びやかな宮殿には、
アーティファクトと呼ばれる魔法のアイテムが沢山あって、
それをできるだけ多く集めるゲームです。
こんなん なんぼあっても良いですからね。
ちなみにアーティファクトは6種類あります。
(アラジンのランプ、空飛ぶ絨毯、鍵、巻物、ドッペルゲンガー、対抗呪文)
友人たちと3人でプレイしました。
ルールはメチャ簡単な通常ルールと上級ルールがありますが、
通常ルールだけでは、ドラマチックが足りてない気がして
今回は上級ルールを使用しました。
上級ルールを使用すると、
アーティファクトに特別な効果が装填され、
色んな効果が飛び出す魔法カードが登場し、
単調なゲームにドタバタ感が生まれたりして、
ゲーム展開に幅が出そうだったので。
で、ルールなのですが、
各自、1~9の数字が書かれたチップを持っており、
(なぜか、3のチップだけはありません)
これは、そのパワーを持った自分の部下と思ってください。
そして、手番順に、その部下1つを、
ボード上のアクションエリアに伏せて派遣し、
それを手番毎に繰り返します。
1つのエリアに何枚置いてもOKです。
(一番上の宮殿のマスのみ1人5枚制限)
で、全員、全ての部下を置ききると、
今度は地下のドラゴンの巣→町→宮殿へと順番に、
それぞれのアクションエリアのチップをオープンし、
チップの数値の合計値が高い者から優先して、
その場所のアクションを実行します。
派遣した部下のパワーがより高い者が、
その場所を制するとゆーわけ。
全てのアクションを解決するとラウンドが終わり、
全員、置いたチップを回収し、
またチップを置くところから次ラウンドを始めます。
これが、おおまかなゲームの構造です。
つまり、これは伏せたチップの数値で、
その場所の優先度の順番を競る
オークションゲームやねん。
みんなが、何枚チップを置いてるかは明白なんだけど、
実際にどこになんぼ突っ込んでるかは謎。
複数のチップを置いてるからといって、
値が高いとは限らないし、
たった1枚でも、それが9なら相当強い。
ハッタリと疑心暗鬼で心が右往左往する中、
たった8枚しかないチップを、
どのように振り分けて置くかを思考するゲーム。
ここにもっと置きたい、あそこ譲れない、
おしまいにゃー、全然チップがたんねぇー。
んで悩みまくる。
さて、では各エリアを、
もーすこし詳しく説明します。
まずは、ボード下段のドラゴンの巣エリア
ここでは、赤、白、青、黒、オレンジの
5匹のドラゴンの巣があります。
毎ラウンド、財宝カードなるものを引いて、
そこに記載された通りに、
それぞれのドラゴンの巣にお宝が置かれるので、
優先度が高い者からそれらのお宝を手に入れます。
当然、優先度が高い者は、お宝を沢山ゲットでき、
財宝カードによっては、2番手以降などは財宝が
手に入らないってこともありえます。
お宝はドラゴンの色に対応していて5種類あるんですが、
どの色のお宝も価値は同じです。
じゃー、なぜ5種類あるかとゆーと、
それは、後で説明します。
んで、次は町の処理です。
ここには、アクションエリアが4つあります。
まず、魔法のエリアで、ここでは魔法カードが手に入ります。
優先度が高い者から2人までが1枚ずつ獲得できます。
魔法カードは、
最初から所持してるアーティファクトのランプをプレイすると、
(アーティファクトはゲーム中いつでもプレイできる)
そのラウンドでは以降、何枚でも使用でき、
使用するとなくなります。
魔法の効果は千差万別で、
「なんだってーー!」とゆーものから、
「ふーん、そんだけ?」とゆうものまであって、
使用タイミングとか、結構、頭使います。
なんで魔法カードを使用するのに、
そのままカードを出すわけでなく、
いったん、ランプとゆうアーティファクトをプレイしてから
とゆう二段階作用になってるのかとゆーと、
アーティファクトはランプ以外にも、
魔法とは違った強力な効果があるモノばかりなのですが、
通常は1ラウンドに1個だけしか使用できない制限があり、
色んな効果の魔法カードを自由に使用するために、
その貴重な1回を使ってしまうのか、
それとも別の強力なアーティファクトの効果を使用するのかとゆう
ジレンマをプレイヤーに負わせるためなんじゃいかと。
ただし、町の次のエリアは、
優先度が高い者1人だけが、そのラウンドで以降、
アーティファクトを2個プレイできるよーになります。
ちなみに、アーティファクトは使用しても
ラウンド終了後に、戻ってきます。
アイテムなんで使ってもなくならないんです。
さて、次のエリアてすが、ここは、自分のお宝1個を
好きなお宝3つに変換できるエリアで、
優先度トップのみが、その権利を得ます。
お宝が純粋に2つ増えるので、
ここは町でも人気エリアで、競り合いになりやすいです。
「お前チップ置いたな、俺も置こーっと」
「じゃー、俺もまた置くでー」
「こんにゃろーめ、負けへんでー」
みたいに他がおろそかになりやすいのでご注意を。
町の最後は、スタートプレイヤーの権利を得るエリアです。
スタートプレイヤーになると何がお得かとゆーと、
チップの合計値で同点の時、
スタートプレイヤー(に近い者)が優先的に勝っちゃいます。
このゲーム、チップ合計の同点争いは
意外と頻繁に起こるので、
スタートプレイヤーになることは、
わりと馬鹿にはできません。
ボードの一番上は宮殿エリアです。
ここでは、ゲームの勝利条件のアーティファクトを
買う事ができるエリアです。
でも簡単に買う事ができないよーになってます。
アーティファクトを買うためにはまず、
門番を倒さなくてはならないのです。
ルールでは、最初に門のエリアがあり
ここには数字が書かれた門番が伏せておかれてます。
この数字は門番のパワーなんですが、
伏せられているので、どれくらい力があるかはわかりません。
各自、ここにチップを置き、
チップの値の合計が、そのパワーより高い者しか、
以降のエリアで、
アーティファクトを買う事ができないとゆーわけです。
だから、このエリアではプレイヤー同士の
チップの争いは起こらないのですが、
それぞれが門番に勝てるかどうかは完全に運です。
ちなみに勝てなくても、後で差額をお宝で支払えば、
門番を突破できます。
あと、アーティファクトの「鍵」は、
門番を無視できる効果をもってます。
つーことで、
いよいよアーティファクトを買えるエリアです。
門番と戦い勝った者だけが判定できます。
つまり、ここにチップを置いていても門番に負けると
チップを置いた意味がなくなるのです。
ここはプレイ人数に応じて何か所かあり、
各場所に1個ずつアーティファクトが提示されてます。
当然、チップの競りに勝った者1人だけが、
提示されたアーティファクトを購入する権利を得ます。
自分が置いたチップの合計値が、
そのアーティファクトの価格になり、
ドラゴンの巣でゲットしたお宝で支払うのですが、
この時、ちょっとした購入ルールがあります。
それは、もし自分がここにチップを複数置いてると、
そのチップ毎に違う種類のお宝が必要ってことです。
例えば、値4のチップ1枚と値5のチップ1枚を置いてると、
そのアーティファクトの価格は、特定の種類1つのお宝4つと、
それとは違う種類のお宝5つってことなのです。
お宝の種類が5種類ある理由は、
このアーティファクトの購入ルールがあるためなのです。
なので、競りで勝った者でも、
展開によっては買えないことも多々あるので
その場合は、次にチップの値が高い者が買えます。
チップの値がそのまま購入価格なので、
なるべくなら、ここには、
低い数値のチップを少ない数置きたい所ですが、
誰かと争奪戦になると、そーは言ってられず、
なにより、みんなここでアーティファクトを買うために、
それまでの行程でチップの競りをしてきたわけで、
チップを置く時は常に、
ここの存在が頭の片隅にあって悩ませます。
そしてアーティファクトが尽きたらゲームが終了し
一番沢山、アーティファクトを持ってる者が優勝。
ルールはだいたいこんなもんかな。
実際のゲームでは
ゲーム中は確かに、チップの置きあいによる心理戦で、
それなりに楽しめたのですが、
結果的には
1回プレイしたら、満足しちゃいました。
そんな満足度の原因としては、
上級ルールで、ラウンド毎に登場する
アーティファクトの数なんじゃないかと思うのです。
上級ルールでは1ラウンド毎に、
プレイヤー人数分のアーティファクトが提示されます。
つまり、3人プレイで3つのアーティアファクトが、
そのラウンドに買えるようになるのです。
これは3人で1つずつのアーティファクトに賭けたなら、
アーティファクト戦であんま争奪戦にならず、
スミワケが起こってしまう事を意味します。
通常ルールなら、どんなプレイ人数でも5つなので、
こちらは、少なくとも、4人以下でプレイした場合、
取り合いが発生しそうな状況にはなってます。
なのになぜか上級ルールではスミワケができる数なんです。
アーティファクトの効果とか絶大なので、
プレイ中にあまり差が開かないような忖度かな?
案の定、ゲーム終了後も、
アーティファクトの数は同点になってしまい、
引き分けの際の判定である、
お宝の多い方が勝っちゃうとゆう結果でした。
でも、これってなんかアーティファクトの購入に、
あんま意味を見いだせないように感じてしまいます。
あと魔法カードとかも、
僕はもっとハチャメチャな感じで、
魔法がガンガン飛び交うのを期待してたんですけど、
アーティファクトの中に対抗呪文とゆう
魔法の効果を完全に打ち消すモノがあり、
その使用を恐れてしまい、
魔法使用に皆が慎重になってしまってたのも、
ちょっと消化不良な印象です。
なんか上級ルールだと、色んな箇所にガードレールがあるイメージで、
それは、みんなが最後まで楽しめるように工夫されてるんだと思うのですが、
でも、僕なんかは、それが逆に物足りなく感じてしまうのです。
もっとデンジャーでもいいかなーって。
1回しかプレイしてないし、
全然、面白い展開とかもありえるんで、
あくまで、僕個人の脆弱な感想です。申し訳ない。
ちなみに一緒にプレイした友人の1人は面白かったと言ってました。
こればっかはやってみなきゃわかんないです。
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