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  • 2人~4人
  • 45分前後
  • 8歳~
  • 2008年~

メトロポリィスレモネードさんのレビュー

951名
0名
0
3ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

ビルを色んな所にブリンバンバンボンと建設し

町を開発してくゲームです。

友人たちと4人でプレイしました。


ボード上には、

ごちゃっとしたレトロチックで近未来的な町が描かれていて、

各区画に区切られています。これがメトロポリィス。


ゲーム名の日本語表記ではだいたいポリィスと、

小さいィが入っており、

これは通常のメトロポリスの英語表記と微妙に違うために、

邦訳で工夫した結果やと思います。


ちなみに、文化政治中心の大都市がメトロポリス

フリッツラングの有名なSF映画もメトロポリス

アルマゲドンと言えばエアロスミス。トトロ見ます。


ゲームが始まる前に、

いくつかの区画にチップが置かれ、

このチップは裏に点数が書かれてて3種類あります。

地下鉄(1点)、流行(3点)、遺跡(-2点)。


チップはその置かれてる区画に、

ビルを建てたプレイヤーがゲッチューします。

つまり大切な遺跡がある場所にビルを建てちゃうと、

マイナス2点を受取るハメになるでやんす。


んで、各プレイヤーは、

1~13の数字がテッペンに書かれたビル駒を持ってます。

このビル駒を各区画に1個ずつ配置していき、

誰か1人が全てのビル駒を配置したらゲーム終了です。


最終的には獲得したチップの得点と、

ゲームの最初に、各自に1枚ずつ配られる

目標カードなるものに記載された場所に建てた

ビル1個につき3点の合計点でトップが優勝します。

(あとちょっとしたボーナス点もあり)


それぞれが受取る目標カードは、

湖に隣接する区画に建てたビル3点、

橋に隣接する区画に建てたビル3点、

町の外壁に隣接する区画に建てたビル3点

塔に隣接する区画に建てたビル3点と4枚あり、

各自が、どれか1枚をこっそり持つことになります。


なので、みんな、それぞれに

ビルを置きたい場所が微妙に異なってます。


さて、では自分のビルをどーやって配置するかとゆーと

ここが、このゲームの一番面白い部分であり、

みんなのプレイ中の脳みそに、

楽しさと戦略的思考を放り込んで、

グルグルまわす要素になってます。


まず、親が好きな場所に好きな数字の自分のビルを、

数字面を上にしてポンと置きます。

これはまだ建ってない建設予定のビルです。

まだ建ってないので仮想ビル。マボロシです。


んで、その後、時計回りに、

前の人が置いたビルに隣接する場所に、

前の人の置いたビルの数字より大きい数字のビルを

これまたポンと置いていきます。

これらも全てマボロシです。


置きたくない置けない人はパスです。

(一度パスしたら抜けます)

パスしておらず手番が再び巡ってきた者は、

また新たにビルを置かなきゃなりません。


そーやって1人以外の者全員がパスをして、

最後に残った一人が建てた最後のビルだけが、

実際に建てられるビルです。


そこにチップがあればそれを獲得して、

そのビルだけ数字面を下にひっくり返して置き、

マボロシから実在のビルへと変化させます。


残りの数字面のマボロシのビルは全員手元に回収。

んで、次はそのビルを建てた者が親となり、

また好きな場所に好きなビルを置くところから始めます。


もうオカワリ、じゃなくてオワカリ、ですね。

これは競りです。ビルの数字で競ってます。

競りに勝った者1人のビルだけが、

ボード上に確定して置ける入札建築なんです。


その入札をよりいっそう楽しいものにしてるのは、

親の最初のビルだけは、

好きな場所に好きなビルを置けるってことと、

それ以降は、隣接した場所で、

より大きな数字のビルとゆう制限に縛られて、

置いていかなければならないルールです。


特に「隣接した場所にしか置けない」ってゆう制限、

これが、ルールを読んだ時点ではピンとこないんだけど、

実際にプレイすれば、

「そそそそーゆうことやったんか!?」と、

少なくとも僕はなりました。


みんな、ビルを点数化するために、

ここにオラがビルをどーしても建てたい!

とゆう欲求があります。


それに加えて、

地下鉄と流行チップの場所にも建てれたらいーなー、

逆に遺跡チップの場所はできるなら置きとーない、

そんな、悶々とした思いを持っています。


で、最初はみんな、ゲームの勘所がわからず、

ただなんとなく適当なビルを

適当な場所に置いていく感じなのですが、


ゲームが進んでいくと、

みんなの私情があらわになって、

誰がどこにビルを建てたがってるかが

ボード上に明確に現れてきます。


しかも各区画にはビルを1個しか建設できないので、

親となって最初にビルを1個置いた時点で、

隣接して他のビルを置ける区画がない袋小路な場所とか、

隣接して置ける箇所はあるけど、

あるプレイヤーにとっては置きづらい場所、

置くと将来的に不利になる場所とかが、

ボード上にドンドン生まれてきます。


また、各自が持ってるビルの数字も、

ここまでのそれぞれの置き方によって、

各プレイヤーでバラバラになってたり、

貴重な高い数字のビルを使いすぎてると、

後半は置きづらい低い数字のビルばっかになってたりします。


つまり、中盤からは、どの数字のビルを、

どこに配置するかのパズルチックな、

あるいは心理戦みたいな、

わかりやすい戦いになってるんです。


ただ、そーゆう場所を生み出す算段は、

ゲームの序盤から、すでに始まってるわけで、

しかも不可逆的なビル配置で、最初の頃には戻れません。


そう考えると、このゲームは、

一応、競りゲームなんだけど、競りをしてるとゆうより、

オセロとか詰め将棋みたいなゲームの感覚に近いかもしれません。


親になった時に、もうそこに置いたら隣接した場所がなくて、

確実にビルを建設できて、なおかつ点数化できる

絶対確定の区画を何か所か発見して、

なかなか置けない小さい数字のビルをポンポンと起き

「はい、ココ確定、ココも確定、一挙に3個建てれたー」

と配置コンボを決めれた時なんか、脳汁ドバドバもんです。


次にビルを置く者には都合が悪い場所を考慮して、

あるいは相手が持ってるビルの数字を確認して、

自分のビルを置いてからニヤリして

「横に置く場所あるけど、どーするぅぅ ?」とか、


みんなの配置を予測し、自分の最初のビルを疑似エサにして、 

最終的に自分が置きたい場所へと誘導したりとか、

なんだか黒幕モードのデベロッパー気分。


逆に自分のビルが上手く置けないと、

置いてけぼりの焦燥感で焦ったりもします。


副次的なオマケとして、ゲーム後半は、

最初は何もなかったボード上にどんどんビル群が立ち並び、

街の発展のロマンみたいなもんも感じちゃうかも。


実際のゲームの結果は、

僕がいち早くゲームの構造に気づき、

ビル配置で独走状態だったんですけど、


後半に友人2人が追い上げてきて、

結局、友人の一人がトップで優勝しました。

僕は3位、くーそー、やっちまったわー。


とゆうことで、シンプルなルールの中に、

テーマ性からくるビル群萌えと、

心理的な配置戦がミックスされた

腰を据えてじっくり楽しめる競りっぽくない

競りゲーム。みんなにも好評でした。


最近はあんま売ってるのを見かけないけど、

スカイライズとゆうリメイク作品が発表されたみたいで、

見た目も強化されてる感じです。

ぜひとも、日本語版を発売して欲しいなー。


追記

ネトフリで「地面師たち」ってゆうドラマ観ました。

不動産詐欺のお話なんですが、

このドラマの中で描かれる土地の奪い合い部分が

なんとなく、このゲームを彷彿させる所がありまして。


特に、大手企業のデベロッパーである

山本耕史演じる青柳開発部長が、

「これは戦争なんだよ」と、

巨大複合施設の建設場所を探して奔走するくだりは、

ドラマ観てて、このゲームの事を思い出すくらいに、

このゲームのプレイヤーの気分に、

ちょっと近い感じがしました。




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