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  • 2人~4人
  • 30分~45分
  • 8歳~
  • 2022年~

フィヨルドwinterkoninkskeさんのレビュー

476名
7名
0
1年以上前

二人プレイ時の感想を書きます。

フィヨルドは、袋からタイルを引いて共通の地形を作りながら、地図が完成した後に領土の取り合いを行うタイル配置とエリアマジョリティのゲームです。

2005年に発売されたものに、別の作家が近代的な追加要素を加えてリメイクしたものが本作です。筆者は旧作は未プレイです。(旧作のルールで遊ぶこともできます)

ゲームはくっきりと二つのパートに分かれています。

まずタイル配置パート。

袋から引かれた4枚の地形タイルを、平地、山、海の組み合わせに矛盾がないように選んで1枚配置します。終わったら補充して、また次のプレイヤーが4枚から選びます。

この時、タイルを配置したプレイヤーはそこに手元の住居コマを置くことを選べます。詳しくは後述しますが、この住居コマをどこに置くかが勝敗を決する最重要な要素となります。

袋から全てのタイルを配置し終わったら、進出パートに移ります。

進出パートでは、プレイヤーは順番に住居コマから平地で繋がったタイルに自分の色のバイキングコマを置けます。

自分のバイキングコマのあるタイルから、また平地で繋がったタイルにバイキングコマを進出させることができます。

最終的により多くのバイキングコマを配置できた人が勝者となります。

基本ルールはこれだけです。

ポイントは自分のバイキングコマを置くと別のプレイヤーがそこを通過できなくなる点で、進出パートではいかに「自分だけが入れる領地」になるよう相手の進出を邪魔する位置にコマを置いたり、タイルの山部分を配置できたかが重要になってきます。

したがって、配置パートでは自分の領地を広げつつ、相手が進出しづらい位置に住居を置けるかが問題になります。

タイルは先の見えない四択なので、思った位置に住居コマを置けても、その先を相手が塞ぐ地形を作られてしまうことも。

プレイヤーは運の要素を祈りつつ、先々の進出のことを考えて住居と地形を決めていく、非常に戦略的な思考を要求されます。

そして進出パートで、お互いの思惑をぶつける一進一退のエリアマジョリティが始まるわけです。

前半は地形を広げて楽しむパーティーゲームテイストもありますが、後半のマジョリティ争いは将棋やオセロのようにじっくり白熱します。この違ったプレイ感を持つ二層のパート全てが繋がっており、素晴らしい展開の変化と流れが味わえる仕組みになっています。

普段はライトなカードゲームでクニツィアとかを好む友人も、初プレイで相当のめり込んでました。(そしてインストした自分が見事に負ける)

プレイ時間も二人なら30分程度なので、戦略系ライトゲームの感覚で遊べるのが魅力かなと思います。

ベスト人数は二人を挙げている人がほとんどですね。旧版がそもそも完成した二人用ゲームであったことが要因でしょうが、本作はそれを四人まで遊べるようにしたオマケゲームが追加されている、といった感覚でしょうか。


更に新版となる今作では、「ルーン」と呼ばれる特殊ルールを追加して遊ぶこともできます。

特定のタイルが置かれると新たな得点方法が追加されるものや、プレイヤーが任意のタイミングで発動させることでゲームに意外な展開をもたらすスキルなど数種類を、ゲーム開始時に任意で追加します。

ルーンを入れなければアブストラクトみのある渋いゲームですが、入れると「手札」のような要素で出すタイミングを見計らう新しいジレンマが増えるため、違った層にも訴求できるような仕組みにしたように感じました。

コンポーネントはプレイヤーが使う住居コマと個性的な形状が特徴のバイキングコマのセットが4色。旧版は小さな小屋とディスクだったので、最近のユーロゲームっぽいユニークな見た目に進化しています。

タイルも豊かなタッチで山や海が描かれていて、じっとりとした領地争いの空気を緩和してくれます。

タイルが袋引きなのもいいですね。


基本的には対戦色の濃い戦略ゲームなので、実力も出やすい部分はありますが、前半パートのタイル配置は親しみやすく、アートワークも美しいのでとっつきやすいのが特徴的です。

インストも5分程度と軽く、かなり始めやすいのも利点なので、軽量級から中量級に渡るときのプレイヤーの好みの把握などにも有効かも知れません。

非常に良くできたゲームです。

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