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  • 1人~3人
  • 60分~120分
  • 13歳~
  • 2019年~

アルルの丘:ビッグボックスリーゼンドルフさんのレビュー

624名
7名
0
5ヶ月前

農業系ワーカープレイスメントの大家であるウヴェ・ローゼンベルクの作品、ドイツにある東フリジア地方にあるアルル村を舞台にしています。プレイヤーは4年半(9ターン)を行い、開拓、農業、畜産を行いながら建物を建てていき発展するのを目指してきます。


1人分のコンポーネントを広げてみました。このゲームは1~2人用となっており、コンポーネントだけでも結構な面積を使います。


こちらがアクションボードとなります。左右に分かれている構造になっており毎ターン左右のどちらか片側のアクションを行います。(例外として2人プレイの場合、1つだけ反対側のアクションが行えますがスタートマーカーは渡ります。ちなみにソロだとできません)



一部のアクション以外は道具の精度によってアクションの強さが変わってきます。

職人アクションから作業台の数だけ資源を支払うと道具が強化されていきます(作業台も強化すると個数が増えていきます)

ちなみに道具を強化していくと最終勝利点に影響するものもあります。


アクションボードより個人ボードの方が広いという・・・右が納屋で左が土地面になっています。今は穀物と麻の畑が二枚と小屋に馬が飼われています


泥炭地

現在下の方には湿原が広がっており、これを改良しないで放置するとマイナス点を受けます。


しかし水を抜くアクションを行うとこちらの泥炭と呼ばれるものが出てきます。(初期段階から置かれているところはあります)


泥炭ってなんだ?と思われますが、植物が湿原で堆積してそれが層になったもので水を抜き泥炭を切り出すと、土地として使えるようになります。


ちなみにこの泥炭も燃料として使います。アルルの丘でも冬を越すために支払う必要があります。(木材で代用は可能です)


余談ですが、日本だと北海道の釧路湿原なんかは泥炭を取り出して開拓していました。しかし湿原の存在が近年地球温暖化の二酸化炭素を減らすのに利用できると判明し、現在世界各地で泥炭地の再生が進められているとか。

プレイヤーにとっては冬を越す貴重な燃料になりますし、土地の拡大のため泥炭を積極的に取り出かことになります。


堤防


海水の浸食を防ぐ堤防ですが、それを海側に持っていくことで土地を広げていきます。横に3本並んで位の状態のところからしか土地を開発できないので、それを以下の手順で上に上げていきます。最後まで上り詰めたら得点が入ります。


動物

この作品は、馬、羊、牛の3種類でそれぞれ建物や場所によって配置条件があります。ただ繁殖(ウヴェ氏の作品だと当たり前のようにあるアレです)をして増やしていきます。

とはいっても動物の移動は結構緩いのであとは小屋とかの建築に重きが置かれると思います。結局2匹いたとしても1匹でも広くなかったら繁殖ができません。移動を駆使して効率よく繁殖していきます。


あと動物は最終得点になりますからできるだけ繁殖を進めていきたいものです。


納屋

こちらは納屋部分ですこちらでは、馬や牛で引く乗り物を作成し収納する場所です。


まずやれることは素材の加工ができます。

こちらのアクションで入手した素材(右上には点数が書かれています)


車に乗せるだけでタイルをひっくり返して加工できます。ただし労働フェイスという一連のワーカーを置くアクションや、こうした車に素材を置いて加工するアクションが終わるまで乗せっぱなしになります。


あと車の配置する条件とかもありますので、ルールの方をご参照してください。


そして基礎資源である粘土や木材も、上位素材として加工ができます。粘土に関しては泥炭を支払う必要があります。


これらの上位素材は主に建物を建築するために使いまし、取っておいても点数になります。


納品

運搬車のもう一つの目的は目的地に運んで食料に交換することです。このゲームお金という概念がなく、基本物々交換です。お金の代わりに食料があるのですが、毎ラウンド3支払う必要があるので支払えないとマイナスを受けるといういつものアレを受けたくない人は確保したいところです。



こちにの目的地タイルを乗せて必要な物資を払うとその分の食料がもらえます。


労働フェイスが終わったら、車から降ろして土地面の左端に道路を敷くように配置します。これも最終得点源となります。


こうして各ラウンド収入と、繁殖、そして支払いを繰り返して9ラウンドまで行います。


拡張 紅茶と交易


そしてビックボックスとなったこの作品、入手困難だったらしい拡張も同梱されています。


全部展開するとさらに場所を取ることに・・・


もっぱら左の建物が増えました。3人用くまでできるようにと増やしたのかもしれません。



アクションボードもさらに増え、溝堀り人というアクションが増えました。あとは造船のアクションが増えています。



紅茶

新たな資源として紅茶が登場、加工すると東フリジア茶に変わります。


東フリジア茶ってなんだ?


というかこのゲームの舞台である東フリジアっていうのが結構な紅茶の文化が根付いており、消費量も現在でも1年で300リットルほどだとか。紅茶ならでわの淹れ方、茶道みたいなものがあるらしく、それだけでも東フリジアの茶文化は世界的に有名なのだということです。


で、このお茶の使い方ですが、主にアクションを強くするために使います。普通の茶箱(1/2と書かれた面)を使うと道具の効果を右に1つずらした状態で使えるようになります(中には1つずらしたところで意味がないところもあります、あとオーブンはできません)


そして東フリジア茶を使うとそれが2つずらした状態になります。(オープンはこの場合1つ右にずれます)


さらに東フリジア茶を2つ使うと1つのアクションを2回実行できます。


これだけでも結構アッパーに調整されています。


交易


納屋の上に船着き場が登場しました。ここに漁船と交易船を建造することができます。


漁船は加工は可能ですが、何も置かれていない場合、漁を行って食料を増やします。交易船も加工は可能ですが、上の4か国と取引をして左の資源を支払うと、船に敷き詰めた状態で各資源が積まれてきます。

しかし交易のタイミングは最後ですので、加工して荷下ろしをしたあとで使用されていない船があった場合、交易をおこなえます。(ただし積載エリアが2マスの場合3マス分の冬服は手に入りません)


水路


水路を敷設することにより湿地の水はけをよくすることができます。ただしその恩恵を得るためにはその土地の2辺が水路にかかっている状態が必要です。


ここまで駆け足で説明してきましたが、アルルの丘はやれることが多いです。そして得点の取り方も多彩です。しかし、泥炭を取り出し、堤防を上げて土地を広げて、動物を増やし繁殖し、耕作を行い田畑を広げ、素材を加工して各地へと交換し、最後はモニュメントとなる建物を建てていく。


基本セットだと何回かやってみてなかなかうまくいかなかったこともあったのですが、拡張がアッパーに向いていて、アクションを強くする紅茶や、資源をまとめて入手できる交易のおかげで大分立ち回りが自由になりました。


あと水路の恩恵が大きいです。


3人用まで遊べるようになったとはいっても拡張入れる前提ですので、インストするには大分苦労するかもしれません。プレイ自体は難しい部分はないですが、何から始めればいいのかという所は大分迷うと思います。セットアップも大分変ってくるところがありますので、マニュアルを参照しながらやられてみてください。


あと場所を結構使います。私のテーブルでも二人がせいぜいだったので、3人となるとさらに広い場所が必要になるかもしれません。


得点計算か結構細かいです。タイルに書かれてはいますけど、結構見落としてしまう部分も多いので注意が必要です。



皆様もご興味がありましたら、手に取って遊んでみてはいかがでしようか。


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