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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 12歳~
  • 2018年~

CO₂:セカンドチャンスStrategy Loverさんのレビュー

433名
3名
0
3年以上前

本作テーマ紹介とソロプレイレビューです。

<テーマ背景>

本作品はある程度テーマ背景を理解しないと本来の面白さがわからないと思いましたので、テーマに関して先に触れておきます。

テーマとしている炭素排出権(ボードにあるたくさんの丸い紫のコマ)とその取引は京都議定書として締結された温室効果ガスの排出削減を目的とした考え方で、

1. 基準年(例えば1990年)から何%温室効果ガスの排出削減するかを国ごとに設定する

2. 設定された目標削減量から国ごと(企業ごと)の排出可能量の割当を行う

3. その目標値を達成できない場合は、排出権を国家間(企業間)で取引して補う

ざっくりと以上3つの考え方で、基本的には温室効果ガスの排出を削減する活動を行い、目標達成できなければお金を支払うペナルティがあるという国際的な取り組みになります。

本作はプレイヤーがエネルギー開発企業となり、地球の温室効果ガスが基準値を超えないように無事4 Round(1Roundが10年相当なので40年)を過ごすことと、事前設定された目標達成することがソロプレイの目的となります。

<見落としがちなテーマを上手くゲームに落とし込んである注目ポイント>

・地域ごとに割り当てられる炭素排出権はアフリカは少なく、アジアは多い。上記1の考え方からこうなってるんですね。なるほど。

・地域にクリーンな発電設備の建設提案、インフラ建設、発電設備建設の3ステップで開発を行うが、インフラ建設、発電設備建設のたびに炭素排出権を消費。建設時に炭素排出しますものね。

・クリーン発電を建設するなどで国際的な目標達成した時になぜか支払う技術ポイント(Tech Cube)。技術供与しないと報酬もらえないってことですね。

他にもいくつかなるほどな~ポイントがあるので是非プレイにて体感いただきたいです。 

<ソロプレイ感>

1 Roundでおおよそ2人分の行動が行えるようなルールで基本的には2人の協力プレイと同等な内容となります。当たり前ですが、他プレイヤーとのインタラクションが無い分、自分ひとりで世界を操る感じになります。

難易度は結構難しく(最近どんなボードゲームでもこの感想ですが・・)クリアは結構ハードル高いです。ゲーム中にカードをめくったり、サイコロ降ったりといったランダム性がほとんどないので初期配置からどれだけ良い感じに進めていくかまさに戦略を立てて実行していくことが可能です。どれだけ40年後を見据えれるかってことですね。

不確定要素に邪魔されずにパズルをクリアする。そんなゲームがお好きな方におススメです。

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