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  • 1人~99人
  • 20分~30分
  • 8歳~
  • 2023年~

アラゴンの城じむやさんのレビュー

327名
3名
0
約1年前

Kickstarter発紙ペンゲーム。公式サイトで購入も可能。6面ダイス2個とシート1枚を用意すればすぐに遊べます。ソロも多人数もルールは変わらず、純粋に得点を競うものとなります。カートグラファー的なマス目状の地図にダイス目に応じた地形や城を描きこんでいく感じ。なかなか楽しめましたのでご紹介したいと思います。

※日本語版はないので自力和訳になります。何となくの雰囲気が伝われば幸いです。


テーマ

スペインのアラゴン地方の領主となって住み良い領地の建設を目指します。森を残しつつ畑を作り羊を飼い、都市を形成し、城の建設も行います。領地の全てが確定したとき、条件に応じて得点を得る、というものです。


ゲームについて

ゲームシートはこんな感じです。

上部:ダイス目と対応する地形、最終得点計算のアイコンが記載されています。
中部:6×6マスの地図と、その中に2つの城が描かれています。上の部分に特殊アクション3つ、得点計算枠があり、右側にはダイス目を使った分チェックする0~12を1セットとしたチェック欄が3つと、城の得点が描かれています。
下部:6つの城と対応するダイス、得点条件がアイコン化され、得点が記載できるようになっています。


流れは次のとおりです。

①シート上の2つの城の属性を決定します。ダイスを2つ振り、対応する目の城の記号(A~F)を割り振ります。
②あとは全てのマスが埋まるまで、ダイスを2つ振り、値に応じた城や地形を記入していきます。
③マスが全部埋まったら得点計算になります。


ダイス目の使い方

2つのダイスの値は、次の3つから好きなものを選びます。
 ①2つの目(1~6の2組)
 ②合計した1つの目(0~5)
 ③差し引いた1つの目(2~12)

ダイス目が決定したら、記入するものを選びます。


地形の場合

シート上部の数字を参照し、1マスに1~3個のシンボルと数字を記入します。それと合わせて、使った目に対応した右側チェック欄を左から埋めていきます。
地形は、0:山、1~3:森、4~6:畑、7~9:羊、10~12:都市の5種類で、それぞれ1~3個のシンボルを持っています(数字の横にシンボル数が描いてある)。
地形のシンボルや数字は得点計算時に一番大きな塊内のシンボル数で得点になったり、城の周りに配置して得点条件を満たす役割があり、対応した目を3個まで右側のチェック欄に入れ、こちらも得点を得るものになっています。(同じ目3個以上使ってもOKの模様。チェックは3個まで)

例:3と5が出たので、8の「羊」を記入。シンボル数は2なので羊を2つと数字の8を記入。併せてチェック欄の一番左の8をチェックしました。


城の場合

下部の対応するダイス目にチェックをいれたあと、シート上の城と同じように城と記号を書き入れます。右側チェック欄は入れません(※この辺曖昧ですごめんなさい)

例:2と4が出たので、城を描こうとしました。すでに4の城Dは記入済なので、2の目を使い城を記入します。
城の左上にある「2」の目を塗りつぶして使用済みとわかるようにします。

6つの城はそれぞれ独自の得点条件を持っており、得点計算時城の周囲8マスの地形シンボルや数字が条件を満たしている分だけ得点になります。
なお、終了時に6つの城が描けていない場合、描けなかった城の得点は1つ△10点になります。


★特別アクション★

地図上部に3つの記号がありますが、それぞれ1回だけ使用可能なアクションで、「出目を1増減」「出目をもう1つのサイコロの出目にコピー」「1つのサイコロを裏の値(1なら6)にする」といったものになります。


得点計算

36マス(最初の城2つを除くと34マス)全てが埋まれば得点計算です。
地形ボーナス、チェック欄ボーナス、城ボーナスの合計を算出します。


地形ボーナス

森・畑・羊・都市の4つの地形をそれぞれ「一番大きな塊」の中にあるシンボル数を数え、規定数(森なら4等シート上部に記載)で割った数(端数切捨て)が得点です。


チェック欄ボーナス

0-12までを1セットとして参照します。0から続いている数分得点です。0・1・2・4~12みたいな埋まり方だと3が抜けているのでその列は2点止まりです。0がないならもちろん0点です。


城ボーナス

城の周囲8マスを参照し、城毎に条件を満たしているマスの数を数えます。
例:城Aは「数値が奇数のもの」となっています。1・3・5・7・9・11となっているマスの数に応じた得点が入ります。右側チェック欄下に、条件合致数毎の得点が描かれています。
なお、A~Fの条件は全て違いますし、描けていない城の得点は△10点です。

これらの得点の合計数が最終得点です。多人数でのプレイなら最多得点の人が勝ちですし、ソロプレイの場合は81点以上取れば得点に応じてランク認定があります。

最終的なシートはこんな感じになります。これでランク4段階のうち3段目。81点以上、86点以上、91点以上、95点以上の4段階。難しい。



感 想

最初にも書いた通りカートグラファー的な箱庭・地図作成系紙ペン・ダイスゲームでした。ダイス目の使い方と記入内容の選択、城の得点条件等上手くかみ合わせた良作だと思います。

プレイ自体はシート1枚準備してサイコロ2つあればいいのでとても簡単。城の条件なんかもアイコン化されており、1度理解してしまえば迷うこともありません。記入する内容も記号と数字だけなので、シートサイズもA5で大丈夫(そもそもPDFデータがA4にシート2枚というデザイン)。コンパクト。

ダイス目にしてもそのまま使うだけでなく、足したり引いたり特別アクションで変更したりと割と調整が効きます。それでいて限りのあるチェックマスや配置マスなので、何を描いて何を捨てるかが意外と悩ましい。城の配置も絶対どこかでダブりますし。

ゲーム後のシートも結構きれい目。これが描きこみで汚くなるとゲームが楽しくてもテンション下がるので好ポイント。図形は自分がわかればいいし、それこそカートグラファーよろしく色分けしても楽しそう。

PNP版ということで、公式サイトで購入すれば即DLして出力・プレイできるという手軽さ。日本語版がないのでルール和訳が必要ですが、シートは言語依存もなく快適。

今回紹介したのは通常版のシートですが、別マップや拡張ルールもあったり飽きさせない仕様。

ただ、最初に書いたとおりソロも多人数も同一ルールなので、多人数の場合はみんなでソロやる感じになってしまいます。そこは合わない人も多いかと。

カートグラファー系統が好きな方にはとてもおすすめ。ここの販売元いろいろと紙ペンPNP版を出しているので、興味がある方は覗いてみてください。

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リーゼンドルフ
18toya
びーている / btail
じむや
じむや
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