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  • 30分~60分
  • 12歳~
  • 2020年~

アクアティカ:氷海(拡張)ハルシカさんのレビュー

343名
6名
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3年以上前

▽プレイ感が少し変わるので、リプレイ性が高まるおすすめの拡張

新しい要素について説明しながら、どのようにゲームプレイを変えてくれるのかをご紹介します。
(「アクアティカ」未プレイの方は、まず「アクアティカ」のレビューをご覧になってからお読みいただくとわかりやすいと思います↓)

【部族モジュール】
最も大きな変化はこの「部族モジュール」でしょう。
なんと、基本ゲームのボード上部の「目標」の上に重ねる「部族ボード」がついています。目標達成を競うレース要素が消え、別の要素にすげ変わるわけです。「ロケーションカード」周りのシステムは変わりませんが、目標が変わるのでわりとプレイ感が変化します。

この「部族ボード」上には「部族カード」が8枚置かれています。この「部族カード」には2つのタイプがあります。
1つは「永続ボーナス」をもたらしてくれるもの。「武力2」や「コイン1」といったボーナスが書かれている場合、プレイヤーは永続的にそのリソースを使用することができます。つまり「疲れないマンタ」です。これは便利!
もう1つは「即時ボーナス」をもたらしてくれるもの。「すべての捨て札を手札に戻す」「好きな深海シーフォークを無料で雇用する」など、即時的な効果を発動します。こちらは1回使い切りです。
そして、どちらの「部族カード」も繁栄ポイント(勝利点)をもたらしてくれます。単純に点数が書かれているものから、「手札と捨て札にあるシーフォーク1枚につき2点」など条件つきのものもあります。

さて、この便利な「部族カード」ですが、部族カードを手に入れるには「コイン+得点化したロケーションカードを支払い」「自分のマンタを1つ部族カードの上に置く」必要があります。

基本ゲームでは基本的に「征服」が強く、コインの影が薄いところがありましたが、「部族カード」はコインでの雇用しかできないため、コインの価値が高まりました。

そして、コインで足りない部分は「得点化したロケーションカード」で支払うことができます。例えば「10コイン」必要な「部族カード」を手に入れるのに、「3コイン」と「得点化済みの7点のロケーションカード」を支払うことができるということです。
これまで得点化したロケーションカードは点数計算時にしか意味を成しませんでしたが、新たな使い道ができたわけです。「あの部族を雇用するのに5コイン足りないからまずあのロケーションを征服して……」といった戦略を立てながらゲームをプレイすることになります。

この「部族」ともともとの「目標」とは趣が異なるので、好き嫌いはあると思います。ただ、目標よりもより悩ましさや戦略性が高まると思うので、基本ゲームにマンネリ化を感じてきた場合にはぜひ入れてもらえれば良いと思います。

【新しいロケーション】
これまでロケーションは4種類だけでしたが、新たに1つロケーションが追加されました。このロケーションでは新しい効果が2つ追加されています。
・他のプレイヤーは全員、活動状態のマンタ1つを疲労状態にする
・プレイヤーボード上の他のロケーションの深度アイコンの効果をコピーして使用できる

【新しい深海シーフォークカードと海の王カード】
新しいシーフォークカードや海の王カードには、「時間差効果」を持つものが含まれています。
「時間差効果」とは、「捨て札の一番上にあるときに使える効果」のことです。
たとえば「+2コイン」の「時間差効果」を持つカードは、捨て札の一番上にある時だけ「2コイン」として「購入」や「雇用」に使用することができます。手札をどの順番に使っていくのかという戦略が求められることになります。

【ソロプレイ】
単なるスコアアタックだった基本ゲームに対して、この拡張では6段階の難易度が設定されており、目標も「全ての部族カードを雇用すること」になっています。スコアアタックとは戦略が異なるのでまた違った楽しさが味わえます。もちろん、基本ゲームと同じようにスコアアタックに挑戦することもできるので、単純に遊びの幅が広がりました。

【まとめ】
以上のように、「アクアティカ:氷海」は「アクアティカ」の新たな遊び方を提示してくれる拡張になります。個人的には、むしろ一緒に購入して、「目標モジュール」と「部族モジュール」を交互に遊ぶことでより飽きにくく、マンネリを感じづらくなると思います。もちろん、すでに「アクアティカ」を購入して遊びつくした人にもおすすめです。

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