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  • 3人~5人
  • 120分~140分
  • 10歳~
  • 2007年~

エイジ・オブ・エンパイア3maroさんのレビュー

244名
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4年以上前

エイジオブエンパイアといえばRTSで有名なゲームであり、RTSの世界の中では知らない人はいないくらいのものであった。ボードゲーム版のエイジオブエンパイア3は知名度は高いとは言えないまでも、後世まで伝えられるべき名作であるというのが個人的な感想である。一時リメイクされたエイジオブディスカバリーが出回っていたが、現在ではいずれも絶版となってなかなか目にすることもなくなった。


このエイジオブエンパイア3は2007年、Glenn Drover氏より作成された重量級の大航海植民ゲームである。Drover氏の他の作品としてはレイルウェイシリーズ、シビライゼーション、近年ではハーツオブアイアンなどがある。

2007年といえばアグリコラ、レースフォーザギャラクシー、ブラスなどが発表された年である。翌2008年にはルアーブル、ドミニオン、パンデミックなどが発売されており、現代のボードゲームのアイディアの礎となる作品が多数上梓された一種の黄金期といっても良いだろう。

エイジオブエンパイア3のゲームボードは右半分がワーカープレースのアクションスペース、左半分がアメリカ周辺を模したマップとなっている。アクションによりマップ上にコマを派遣し新大陸の発見をし、植民地を設立する。勝利点はこの発見、入植が大きな割合を占めるが、その他、リソースのセットコレクション、さまざまな特殊効果を持つ建物の建設、入手したお金などが得点源となる。

ゲームの主体はワーカープレースメントであり、先着順に複数回アクションを行える方式のため、ここのせめぎ合い、選択の妙に悩まされることになる。ワーカーは基本となる入植者ゴマの他、アクション発動時にボーナス効果を得られるスペシャリストを獲得することもでき、これがワカプレ部分に多様性をもたらしている。

左側のマップ部分はエリアマジョリティとなっており、各地域を支配するためには多数の植民ゴマを送り込まなければならない。それほど強い影響力を持たせてはいないが、戦闘のアクションもあり、全体的にはこの時期のボードゲームにみられるようなプレイヤーインタラクションをしっかり有している。このあとはアグリコラのような、ワカプレに個人ボードというスタイルが主流になっていくが、メインボードで陣取りというのはこの時期ならではのものだろう。

1つ1つのアクションにしても、勝利点の獲得法にしても複雑になりすぎず、むしろシンプルにすることでプレイヤーの思考性を高めているところが非常に印象的で好感がもてる。

ゲームは8ターンあり、1ターンはプレイヤー1人あたり3-5分程度要する。そのためルールのシンプルさの割にはゲームに要する時間は長めに感じる。とはいえ、他人の選択が自分のプレイにも影響してくるため、ダウンタイムを強く感じることはないだろう。

2000年代のボードゲームの雰囲気をいい具合に備えるシンプルな重量級作品である。プレイ中の見通しも良く、ワカプレと陣取りの要素もうまくブレンドされており、その他の補助的な要素の組み合わせ方も見事である。2-5人用となっているが、やはり真価を発揮するのは多人数でのプレイだろう。ただその場合は所要時間がどうしても長くなるのは残念なところ。また、公開要素が多いが、建物やリソースの場への補充や、新大陸の発見時のめくり運など、ランダム性もある程度存在するのは好みが分かれるかも。

それらの部分を別にしても現在入手が難しいのが非常に惜しい名作である。


評価9/10  重さ5.5/10

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