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  • 2人~6人
  • 90分前後
  • 12歳~
  • 2016年~

アクワイア(2016年版)Dさんのレビュー

810名
8名
0
5年以上前

企業の株を買い、育てて企業価値を高め、他の企業に吸収してもらうというM&Aをテーマにしたゲーム。

旧版は1962年発売の言わずと知れた名作。
発売元が変わりつつ、様々なコンポーネントのバージョンが存在したものの、テーマやルールにはほとんど変更が無かったのですが、2016年版ではテーマ・ルール共に様変わりしました。
当レビューではその変更点を中心に記載したいと思います。


まずテーマですが、旧版ではホテルチェーンの株式投資だったのが、2016年版では電力会社や広告代理店など様々な企業の株式を扱うように変更されています。

またルール面では、ボードが9×12の108マスから10×10の100マスに変更され、伴ってゲームの終了条件が41タイルから38タイルへ変更、吸収されなくなる条件が11タイルから10タイルへ変更、各企業の株券の枚数が25枚から24枚に変更、吸収時の配当が3位までに変更(旧版の2位配当が3位の配当額になり中間に2位が新設)、といった変化が。

これらの変更によって、ゲーマーズゲームという印象だったアクワイアが、カジュアルなゲームに様変わりしたように思います。


というのは、ボードが狭くなった=合併が起こりやすく展開が早くなった、吸収されなくなる条件が緩まり終了条件が早まった=プレイ時間が短くなった、1位と2位の配当額の差が縮まり3位にも配当が入るようになった=混戦になりやすくなった、という印象のためです。

なお、個人的に最も大きい変化だと感じたのは、各企業の株券の枚数。
筆頭株主が確定する枚数が13枚なのは変わりませんが、2位の配当額が増えたのも相まって、単独1位を目指すメリットが薄くなりました。
また、例えば、25枚の4人プレイでは、新設した企業の株を全員が買っていくと、設立した人が7枚、他3人が6枚で同率2位になり流れに乗らないと損だったところ、24枚では設立した人の右隣の人は単独4位になるため、この流れに乗ってしまうと損をしてしまうため他の株を買った方が良い、といった戦術面の違いが出たように思います。


元々のアクワイアを好きな人には物足りなく感じられたり、旧来の戦術が有用でないことでバランスが悪いように感じられたりするかと思いますが、プレイ時間の短縮や大差がつきにくいバランス調整で、入門用やファミリーゲーム感覚でプレイしやすくなったと考えると、なかなか良い変更だったのでは無いでしょうか。
好みによって使い分けられるバージョン違いなように思います。


日本語版はありませんが、旧版が手に入りにくい中、2018年現在比較的入手しやすい版ということもあり、以上参考になれば幸いです。
(なお旧版のルールはwikipediaにも掲載されており、英語版でも前述の各数字の変更点だけ読み替えれば問題ありません。)

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