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  • 1人~4人
  • 80分前後
  • 12歳~
  • 2023年~

白鷺城 / ホワイト・キャッスルリーゼンドルフさんのレビュー

1240名
15名
0
約1年前

日本大好きなデザイナーが作った作品。2023年はとかくあれこれ言われないテーマの作品がでている。


ファンタジー

SF

そして日本である。


まぁ、日本をモチーフにしたゲームのハチャメチャぶりを笑って許せる民族性ならでわなので、突っ込んで笑うだけに私もしている。


とはいえ、このゲームに関してはシーモンジャパンさんも監修したらしく、歴史考証などをやっている。


箱の大きさは赤の大聖堂を作ったデザイナーならでわなのか、大きさはほとんど同じ、厚みが若干姫路城のほうが厚みがある。

かといって、刑部姫とか宮本武蔵がでるわけではなく、時代は酒井氏が転封(転勤みたいなもの)して姫路城城主になったので、新しい主君の下で自分の勢力の拡大を狙おうというのが目的となっている。


基本はダイスによるワーカープレイスメントで場内や橋や井戸にダイスを置いてアクションやリソースを獲得していく。

写真は3人用で1人分のコンポーネントを広げています。


ではザックリとした動きとシステムみたいなのを紹介していきます。



各橋の両端にあるダイスを一つ選びボードにあるアクションポイントに置いてプレイします。(左の低い数値は灯篭ボーナスがついていますが、それについては後ほど)


下に描かれているダイス目より差額分を高いダイス目ならお金の収入が、下回ったら支払いを行い、色タイルに描かれたアクションを実行します。


3人用からの追加ルールですが、同じ場所にアクションする場合はこうしてダイスを重ねて行うことができます。しかし、下のダイス目は6になっていますので6を基準に差額分の収支が行われます。

なのでこの場合1文支払う必要があります。


基本的なアクション



このゲームにおける基本的なアクションアイコンはこの三つです。ここのアクションポイントは置いたところの左右どちらかをプレイできます。

このアクションアイコンはボードの至る所にありますので、その場所にダイスを置いてアクションを行えます。


このアクションで自制力のコマをゲームボードに配置して影響力を高くしていきます。


藩士アクション



主にお城のアイコンになります。


自勢力の藩士ゴマを登城させてリソースを支払って(賄賂ともいう)3階建ての城を駆け上がっていきます。2文でコマを一つ配置できますが、個々の部分だけは一気に配置することが可能になっています。

こちらが10文支払って藩士ゴマを城門に集めさせた図です。

そのあとにコマ1つを1フロアか2フロア上に上げることができます。ただし2フロア上げる時は1つのコマしか上げることはできません。

リソースは個人ボードの左側に表示されています。上にある家紋もリソースになっています。

真珠母(右側のリソース)が2あるので1つ上に上げることができます。


上に上がるとアクションポイントのカードを獲得します。


そして個人ボードのカードの場所に入れ替えて、元のカードは裏に返して灯篭のラインにずらして並べてえきます。


そして背景が白のアクションが1つ選べます。


井戸アクション

ちなみに上の井戸アイコンは、アクションポイントでも訪れることができます。ここは常時ダイス目が1であり、ダイスを重ねる必要はありません。

そして家紋とゲーム毎に決まるリソースを2つ手に入れることができます。


二四節気トラック

カードの下に描かれているアイコンは24節気トラックを進めるアクションです。これは城内の影響力を示しています。

スタートプレイヤー争いも含まれていて、先頭を走っているプレイヤーが有利になります。

途中、木をまたぐごとに家紋を支払わないと先に進めませんが、進めば進むほど最終勝利点が多く獲得できます。


侍アクション


侍コマを修練場に配置できます。


各マス3箇所それぞれの左下のリソースを支払うと配置でき、そのマスのアクションを実行できます。

5を支払うと2つのアクションがプレイできます。


庭師アクション



庭師のコマをダイスの置かれていた橋のたもとに配置してアクションを行えます。これはプレイヤー一人につき1マスまでです。各マスの右上にあるリソスを支払います。


光で見ずらいかもしれませんが、左側のアクションは最終勝利点は低めで主にリソースの獲得、右側のアクションは最終勝利点は高いものの、追加の文を支払って追加のアクションが行えます。



灯篭アクション


これは個人ボードに描かれてカードの裏面を並べたものですが、灯篭アクション自体にダイスを置いてアクションするものではなく、なにかの追加で獲得できるものです。

しかし侮れないのは登城でたくさんの藩士コマが進んでいくとここのカードは増えていき、ここのアイコンに並んだ分が獲得できます。



個人ボードのにもアクションポイントがあります。



各コマが取り除かれた個人ボードの下にはリソースのアイコンがあります。そしてその横にはダイスアクションができる場所があります。ちなみに2文払って赤ダイスのアクションをおこなっ場合、食料4、3文、家紋、井戸アクションが行えます。


という感じで各自プレイして行って橋の上にあるダイスが3個になったらラウンドが終了します。

とはいっても各自1ラウンドにダイスは3つしかピック出来ません。


そして右上にあるシャチホコのラウントマーカーは3しかありません。


つまり9個ダイスをピックしたらゲームは終わるのです・・・


以前友人に「ゲーム中ダイスを9個選ぶだけの簡単なゲームだよ」といってものすごい警戒をされましたが・・・


うん、言いたいことはわかる。9手番で何が出来るんだと・・・


結構動かせるから不思議だ・・・


9手番で自分の個人ボードの勢力を拡大するのが目的なので、自藩コマを城内の要職に据えたり、侍を登用させたり、お庭番として(忍びというわけではなく庭師という意味)場内に潜入したりと、ありとあらゆるところに自藩のコマを置きまくる。


最終勝利点

藩士ゴマ、庭師と24節気の勝利点は額面どうりなのですが、


侍コマは置いてある場所(5支払う場所は2であとは1)の総合の数値 X 城門以外にいる藩士コマの数が侍ゴマの勝利点になります。


なのでどっちかに偏っても勝利点が稼げません。


こうして最終得点が高い人が勝利します。


ソロモードについて

ソロモードがついてるのでゲームシステムを知る上で何度も遊びましたが、結構強かったです。

ちゃんとした動きをしないと稼げないのと、24節気はどんどん進んでいくし、勝利点も地味に稼いでいきます。


この間やっと勝利しましたけど、66VS59と下ぶれた時に勝利できました。下手したら100点とかとられて負けますからねぇ・・・


欠点と言えばデザイナーが赤の大聖堂を手掛けていたというわけでもないですが、マニュアルが読みづらいですねぇ・・・


なんかいろんなアクションが複雑に絡んでいるようなゲームですからなおさらなんでしょうが、理解するのにちょっと難儀しました。


まぁ、正直戦略がよーわからんというのが正直な感想で、1手番で一番強いアクションを探すのが上手な人が得意なんじゃないかと思う。(どのボードゲームでもそうだろと言われたらそれまでなんだが・・・)


ソロで何度か回してみて感じたのは、これが難易度が高いのか、私の立ち回りが悪いのかはよーわかりません。ただプレイ感はやってみるとすっきりしてますし、何度でも繰り返して遊べるゲームではないかと思います。


拡張が出る可能性があるデザイナーですので期待しています。


いろいろな要素を詰め込んでぎゅっとコンパクトにまとまったこのゲームよろしければ遊んでみてはいかがでしょうか。

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