- 2人~4人
- 20分前後
- 12歳~
- 2016年~
真打(シンウチ)ぽっくりさんのレビュー
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作品データ
タイトル | 真打(シンウチ) |
---|---|
原題・英題表記 | SHIN-UCHI |
参加人数 | 2人~4人(20分前後) |
対象年齢 | 12歳から |
発売時期 | 2016年~ |
参考価格 | 2,000円 |
クレジット
ゲームデザイン | 丸野 優(Yu Maruno) |
---|---|
アートワーク | 丸野 優(Yu Maruno) |
関連企業/団体 | ジュゲムスタジオ(JUGAME STUDIO) |
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和文化テイストを、ゲームデザインとアートワークに融合した良作。日本作には珍しい、プレイ感の余韻が強く残る戦略重視のゲームで、終わったあと「なぁ、もう一回やらない?」という感じ。内容も外見も両立されています。
3人で何度かプレイして、慣れると1ゲーム15分〜20分くらいで、ほぼ運要素はありませんでした。強い手札を獲得していくことは大事ですが、それ以上に勝負所を見極めることのほうが重要という、奥深い感じのボードゲームです。見極め方法は運ではなく相手の動きによって判断可能です。
うーん、軽いのに濃密なプレイ感。軽いのに戦略型。珍しいし素晴らしい。落語はさっぱり分かりませんが、普通に奥深いボードゲームとして楽しくプレイできます。
ゲーム中盤の様子
手前が自分。5ラウンド経過して、明烏(あけがらす)を3枚プレイして、十八番(おはこ)になった状態。
セットアップ
ちょっと見にくいけど… こんな感じ↓です(書いてて思ったけど、マニュアルのほうが綺麗にレイアウトされてる(笑)後日ちゃんと並べて写真に差し替えます。)
プレイヤーの手札
噺(はなし)カードを4枚ずつ配布
+
場札
❺❸❺
❸❺❸
❺❸❺
①称号カード:今回のゲームで達成するともらえるボーナス点の役。◯◯を揃えよ!とかが出てくる。
②落語会カード:一ラウンド目は❺点、ニラウンド目は❸点、三ラウンド目は❺点…と九ラウンド目まである。そのラウンドでの勝者がその点を貰っていく。
③楽屋カード:補充用の噺カードのこと。ラウンドごとにここからプレイヤーの消費カードが補充される。
ゲームの基本的な流れ
合計9回あるラウンド(落語会)行われ、各ラウンドでの勝者がその勝利点を回収します。基本はその繰り返し。(落語会は、下図の❺とか❸とか書いてあるやつ。左上の「一」~「九」で書いてある通りに並べる。)
手に入れた落語会カードやプレイした噺カードによって、最後に一番上の「称号カード」が得られる。そんで一番名声を稼いでいたプレイヤーが勝つ。
手札とプレイ
全員がプレイしおわったら、そのラウンドの精算フェーズにうつります。
ちなみに…
①特殊なカードとして「死神」というものがあります。死神をプレイすると、ラウンドの終了時に相手の手札(ランダム)と自分の手札(任意)を入れ替えることが出来ます。
②手札に同じランクが2枚あれば、1度に2枚出すことが出来ます。1度に2枚だすと以降の手番で1枚少ない状態でプレイすることになります。
③3回同じ噺をプレイすると「十八番」のボーナス得点が付いたり、称号カードに記されている状態を達成することで、ボーナス得点が付いたりします。1度に2枚出すメリットは、簡単に言うと、手札を減らす代わりにプレイする枚数(役を揃えるために必要な噺の数)を増やすというアクションになります。
落語会カードの獲得
ラウンドが終了したら、それぞれのプレイヤーが出した噺カードのランクを確認します。
カードの補充
次にカードの補充を行います。
(備考)そのラウンドが始まる前に、補充用の噺カード達(楽屋)は刷新されます。もし楽屋に欲しい噺カードがあるなら、そのラウンドではわざと弱い噺カードを出すこともできます。次のラウンドに備え、今回は一番弱いランクの噺カードをプレイして、強い噺カードを回収しにいくという作戦を取ることが出来ました。
ざっくりとした感想
①得点ルールがよく工夫されている
特定の条件を達成することで得られる称号カードは、宝石の煌きで言う領主カードみたいなプレイ感です。得点獲得方法がいくつか用意されているため、自分の戦略・相手の戦略が別々に共存し、しかし戦略の衝突が発生するために妨害行為も稀に発生します。
②心理的な攻防がちょっと熱い
ラウンド毎に使っていた「噺カードのランク」は得点とは関係ありません。強い噺カードを集めまわっていても、落語会カードを手に入れられなければ意味がありません。もちろん落語会カードの回収には、(基本的には)強い噺カードが必要になります。勝負所なのか勝負の準備所なのか、駆け引きが発生します。
③死神という攻撃要素
強烈すぎず地味すぎない、良い線をついた攻撃要素となっています。自分が手番を1回消耗する以上に相手に打撃を与えられる可能性があります。(「役」を揃えることが得点ゲットの効率的な方法の1つ。役を成立させないためのアクション。)
長く書いてしまいましたが、見た目も中身もしっかりとしたプレイ感たっぷりの同人作品の1つです。2016年12月に開催されるゲームマーケットでも頒布されるということなので、気になる方はぜひゲットしてください。