- 3人~4人
- 45分~60分
- 12歳~
- 2016年~
モンスカートどじょうさんのレビュー
「スカート」というトランプゲームを元にした3人用のゲームらしい。
4人でもできると書いてあるが、その場合1人はディーラーなので実質3人である。
スカート自体をプレイしたことがないため、どういうアレンジがあるのかはわからないが、
いわゆる「トリックテイキング」のゲームである。
トランプの4つのスートの代わりに火、水、風、土の4属性があり、
単なる数字だけでなくモンスターの絵が描かれているため、子供受けがいい(?)
4種の色があり、それぞれに1から7までの数がある。
それとは別に8から11までのカードが1枚ずつあるため、
計 4×7+4=32 となる。
基本的には4種のカードでの強さ比べとなり、
最初に出されたカードと同じ色のカードを出さなくてはならない。
例えば初めに赤のカード(火属性)を出された場合は、自分も赤のカードを出さなくてはならない。
他のカードが出したかったとしても赤のカードの中から選ばなくてはならないのだ。
ただし、もしも赤のカードを持っていなければ自由に出して良い。
出していいが、基本的には違う色を出した場合数字が大きくても負けてしまう。
最初に出された色の中で勝負するため、違う色の時点で敗北が決まってしまうのだ。
例外がある。
「強化属性」、いわゆる切札のことだが、
ゲームの初めに4種の属性のうち1種を予め決めておく。
その決められた属性は他の属性よりも強いため、数字が大きかろうが後から出そうが強い。
先程の例で言えば、初めに赤のカードを出された場合は赤のカードを出さなくてはならないのだが、
もし赤のカードを持っていなければ他の種類のカードが出せる。
その他の種類のカードがもし切札であれば、カードの数字に関係なく勝てる。
切札でなければカードの数字に関係なく負ける。そういうことだ。
8~11のカードがある、と言ったがこれらのカードは特殊で、「強化属性」と同じ属性になる。
「強化属性」が火のときは火のカード扱いをし、水のときは水のカード扱いをする。
(もし「強化属性」がない場合は、何の属性でもない扱い)
カードを出して勝敗を決めて、勝った人からまたカードを出して勝敗を決めて、
と繰り返し行って手札がなくなったところで得点計算を行う。
計算方法は、基本点数が「5~7のカードを取った枚数」である。
先述のカードの勝敗により、勝った人は場に出ていたカードを獲得するのだが(手札とは混ぜない)
そのうち、「5~7のカードを取った枚数」分が点数になる。
実はここまでが前置きみたいなもので、ゲーム開始時に自分が何点取れるか宣言をする。
つまり「5~7のカードを何枚取れるか」の宣言である。
時計回りに順に宣言していき、前の人よりも大きい数字を宣言していく。
「俺、5行くわ」「じゃあ、俺は6」「なら、私は9行こうかな」「じゃ、パスで」
大きい数字の宣言をしたくない場合はパスができる。
3人中2人がパスすると、その宣言を達成しようとする『挑戦者』と阻止する2人という対決になる。
挑戦者が宣言を達成したならば、挑戦者は他のプレイヤーからコインを奪う。
挑戦者が宣言に失敗したならば、挑戦者は他のプレイヤーにコインを支払う。
このコインのやり取りが最終的なゲームの勝敗を決めるものとなる。
挑戦者は貰うのも渡すのも2人分なのでハイリスク・ハイリターンであり、
阻止するのは常に自分以外の2人なので、1対2の不利な状況である。
よほど手札が良くない限り挑戦したくない。
そのため、挑戦者には2つの特権がある。
1つは「強化属性」を自分で選ぶ権利がある。仮にどれも選ばなければ代わりに+1点が入る。
もう1つは、カードを配った際に必ず2枚余りが出るのだが、その2枚を見て自分の手札と自由に交換ができる。もし余りカードを見ない(交換しない)のであれば、これも代わりに+1点が入る。
その点数と「5~7のカードを取った枚数」の点数が、自分の宣言した数字と等しいまたは超えていれば
挑戦者の勝利となりコインを貰えるわけだ。
ゲームの流れを整理すると、
1.カードを配り、自分の手札を確認する。
2.挑戦する点数の競りを行い、挑戦者を決める。
3.挑戦者が「強化属性」を決め、「手札交換」を行う。
4.カードによる勝負を手札がなくなるまで行う。
5.勝負の結果得たカードの得点を見て、宣言した点数に達したのか判定する。
6.判定の結果、コインのやり取りを行う。
7.1~6の行為を何度か行い、最終的にコインが多いプレイヤーの勝利。
このゲームの気になるところは、
『風と土の属性の色がまぁまぁ似てるので、まぁまぁ間違える』
『子供向けの絵柄なのに、子供にはやや難しい』
そして、『普通にトランプで出来ちゃう』
以上。
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