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  • 3人~8人
  • 30分前後
  • 14歳~
  • 2020年~

メカネレモネードさんのレビュー

176名
1名
0
1年以上前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

物語をアドリブで語る系のゲームって、面白くなるのか、ちょい不安なんですが、

友人2人とプレイしたこのゲームは、結構、盛り上がって、面白かったです。


まず1人が悲運役となり、残りの者全員が神様役となります。

で、ズラズラと7人の人物カードを並べます。

各神様はそれぞれ、色んな絵が描かれた物語カードを6枚受取り手札とします。


悲運役は、場所カードと危機カードを1枚ずつ引いて公開し、

並べられた7人の人物が今、どーゆう場所にいて、どんな危機が迫っているかを

カードから連想する絵で、即効、状況設定を作って語り、ゲームスタート。


全部で6ラウンドあり、ラウンド毎に神様役は手札の物語カードから

7人の人物の任意の1人の下に1枚選んで配置し、

その人物がいかに設定された危機に対処したかを

配置したカードの絵から連想して物語を語ります。


全神様役が1枚ずつ配置したら、

悲運役がまだカードが配置されてない人物の下に

山札から物語カードを配置して

これまたテキトーに、その場でお話を作ります。


7人全ての下にカードが配置されたら、

悲運役が人物カードから、こいつは危ないって奴を、

独断と偏見で1人選んで死なせます。


以降、その死んだ人物の下に物語カードは配置できません。


こーやってラウンド毎に1人ずつ死んでいき、

最後に人物が1人だけ生き残ります。


ゲーム準備時に各神様役に

密かに1枚ずつ配られていた運命カードってやつには

数字が記載されていて、


その番号の人物が最後まで生き残っていれば

その神様の勝ちで、

どの神様の推しの人物も死んでいれば

悲運の勝ちとなるってのが、大まかなルール。


なんですけど、

正直、勝ち負けなんてほんのオマケ程度に思えるくらい

プレイ中は楽しかったです。


お話を作るってゆーてもそんな難しいものじゃなくて


例えば、僕が悲運になった時は

何やら屋敷の場所カードとテロ集団みたいな危機カードだったので

「ある豪邸でお金持ち7人が集まってパーティーをしていたら

突然、覆面をした男たちが銃をもって襲撃してきた」って

状況設定を話すだけ、


後は友人たちが、自転車にのって逃げるなり、

キャラの1人が実は科学者だったって設定で毒ガスを作って応戦したなど

絵から好き勝手に連想して物語を進める感じ。


ただ、悲運は神様が語った人物以外のお話を作らなきゃならず

しかも神様は手札から選んでカードを出せるんだけど

悲運は山から引いたカードを空いてる人物の下に配置して、

いきなり、その絵を元にアドリブ全開で物語を語らなきゃなりません。


ちょっと大変なんだけど、焦って変な物語になっちゃったりして

そのハプニング具合が逆に盛り上がったりします。


鳥のカードが出てきた時なんかは

実は、この人物は動物に変身する能力があり、カラスに変身して

屋敷の外のテロ集団を偵察しにでかけたとか

サスペンスやったのが急にSFファンタジー。


あと、神様役にもちゃんとハプニングを起こす仕組みが用意されていて

各神様にはゲーム準備時に中身を見れない3枚の物語カードの山が

1つずつ用意されていて、

他のプレイヤーの手番中に、そのプレイヤーが語った後に

自分が望むなら、そのカードの上に突然、自分の山から1枚引いて重ねて、

その物語の続きを語り上書きすることができます。

(3枚あるので、各自3回できます)


これも何のカードが飛び出すか

上書きする本人にもわからないので

物語が思わぬ方向へ進んじゃって

お話が二転三転。


普通は自分の推してる人物が早々に死んじゃったら

もう、そのプレイヤーは絶対勝てず、

後は、どーでもいーってなっちゃうんだけど


物語がドンドン進んでいく様が面白く

その物語の一部を自分が作っているので

自分の負けなんて気にならず、

最後まで積極的に参加できてしまいます。


登場キャラが次々死んでいくっていう

スラッシャー映画のフォーマットをゲームの下敷きにしているのも

物語を語りやすく、物語に対する興味を持続させ、

うまいシステムだなーと。


これなら、語るのが苦手な人でも

楽しく参加できるちゃうんじゃないかと。


結局、僕らは1人ずつ悲運役を交代して連続3回プレイしました。

それでも1時間くらいやったかなー。

1時間で、普通の映画とかの脚本じゃ絶対ありえない展開の物語を

3本分、楽しめた感じです。

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