マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 3人~6人
  • 60分前後
  • 14歳~
  • 2005年~

恐怖のショッピングモールレモネードさんのレビュー

130名
2名
0
5日前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

ゾンビが蔓延した世界で、

巨大ショッピングモールに逃げ込んだ人々を描く

パニックホラーゲーム。

友人たちと5人でプレイしました。


このゲームでは、

各プレイヤーは自分だけの3人の人間のチームを操ります。

つまりプレイヤーは自分の魂を三等分したチームそのもの。


各チームの編成は、

ガンマン、モデル、タフガイと3つのキャラの駒で、

それぞれに得点がふられています。

(ちなみにモデルは7点で高得点)


ゾンビのゲームなので、

当然、ゲーム中、自分の駒がゾンビに食われたりするので、

ゲーム終了時に、

生き残ってる自分のキャラの得点合計で勝敗を決めます。


全体で全てのキャラが同じ場所にいる(駐車場以外)、

もしくは全体でキャラ4人しか生き残っていない状態になったら、

救助ヘリがやってきてゲームが終了します。


さて、ボード上には駐車場や警備室など、

6か所の場所があり、ゲーム初めにルールに従い、

各自、自分のキャラをどこかの場所に配置します。


ちなみに各場所には数字が1~6ふられてて、

これはサイコロの目に対応してます。


4つのサイコロの出目の場所に、

1体ずつ計4体のゾンビを置いたらゲームスタート。


ラウンド制で、

各ラウンドはいくつかのフェイズに分かれており、

それをこなしてゲームが進行します。


まずは、駐車場でアイテムを漁っちゃうフェイズ。

特殊な効果として使用できるアクションカードなるものがあり、

ゲーム初めに、みんな1枚ずつコッソリ持ってるのですが、

最初に、このカードを新たに獲得できるフェイズがあります。


このカードは結構重要で、

決められたタイミングで自由にプレイでき、

どれも超強力な威力を発揮できるものばっかで

自分の危機を脱するために、

何枚か手に入れておきたいのですが、


これを獲得できるのは駐車場に自分の駒を置いてる者だけで、

しかも、その中の1人だけしか獲得できません。


じゃー、複数の人が駒を置いてたら誰が獲得できるのか?

それを決める投票ルールが、

このゲームの根幹の背骨となる部分です。


パニックホラーとか、

閉じ込められた人々を描いた極限状態の映画で、

エグイ人間性を見せるために、

誰が危険を冒すのか、誰が犠牲になるのかを、人間同士で、

話し合い、脅しや暴力、多数決、自己犠牲、忖度

などで決めちゃうシーンが、たまにあったりしますが、

このゲームは、それを、

投票とゆう形で、体験させてくれます。


なので、ゲームのあらゆる場面で投票が行われます。

全員、投票ホイールみたいなコンポーネントを所持してて、

そのホイールをくるくる回すと、

どの色のプレイヤーかを選択できるようなってて、


その場所にいる者達で、同時にそのホイールを使用し

プレイヤーをこっそり1名、指名します。

(当然、自分自身にも投票できます)


ちなみに、その場所にいる自分の駒数が自分の投票数になってて、

ガンマンだけは1個で2票持っています。

(銃を人の脅しに使用するかのかな?怖い・・・)


もし同点の票になれば、

同点の者たちだけを対象に、改めて2回目の投票を実行し、

この時のみ、その場所にいないプレイヤーも投票に参加して、

そこにいないプレイヤーはそれぞれ1票ずつを持ってます。


この2回目の投票でも決まらなければ、その投票自体がなくなり、

例えば、最初のカードを獲得できるフェイズで、

誰がカードを得るか決まらなければ、

そのラウンドでは誰もカードを得られないです。


さて最初のフェイズで駐車場にいる誰か1名が決まれば、

その者は、カード3枚を引いて、うち1枚を自分に、

もう1枚を誰かにあげ(駐車場にいない者にもあげれます)、

残り1枚は山に戻します。


1枚は誰かにあげることが前提なので、

のちの投票時とかの交渉に利用してみればいいじゃない、

ってことですね。


次のフェイズでは警備室にいる者から1名だけが警備主任となり、

ゾンビが出現する場所を決めるためにサイコロを4つ振ります。


サイコロは警備主任によって密かに振られ(箱の中で)、

警備主任しか出目を見ることができません。


ちなみに、警備主任が2回目の同票で決まらないとか、

誰も警備室にいない場合は前の人が引き継ぎます。

ただし、上記の理由で前の人の引継ぎしたら、

その警備主任は、自分のふったサイコロの出目を

見ることができません(箱は閉じたまま)。


次は、各プレイヤーの駒の移動先を決めるフェイズです。

投票ホイールは投票以外にも、

1つの場所をコッソリ選択することにも使用できます。


なので、全員同時に、投票ホイールを使用して、

コッソリ場所1つを決めますが、

その前に、まず警備主任が場所を1つ決めて、

それを、みんなに公表しなくてはなりません。


他の者は、

ゾンビ出現場所を知ってる警備主任の移動先を確認し、

自分の移動する場所をコッソリ決めるよーになります。


警備主任が安全な場所を移動先にしてるのか?

それともブラフの地雷なのか?

警備主任とそれ以外の者のさぐりあいです。


で、次のフェイズで、全員同時に移動先を公開し、

警備主任から時計回り順に、

自分のキャラ駒を1個、実際に決めた場所に移動させます。


投票ホイールでは移動先のみ決め、

このフェイズの自分の手番にはじめて、

どのキャラをそこへ移動させるかを決めます。


ここで注意する点は、必ず自分のキャラ1個は、

その場所に移動させなくてはならないってことです。

どれも動かさず、そのままとかは禁止で、

そうなるように事前に移動先を決めてなくてはなりません。


つまり3つの自分の全キャラがトイレとかにいたとしたら、

ホイールでトイレは選ぶことができないのです。

(自分の駒がどれも移動しないから)


ところで、ここで残念なお知らせなのですが、

各場所には、そこに置ける駒数の定員が決まってます。

(駐車場以外)


なので、手番順に実際に移動させていき、

自分のキャラを移動させる時に、

すでにその場所が定員に達していたりする状況が起こりえます。


この場合は、その場所には移動できず、

代わりに自分の移動させたいキャラ1個を、

駐車場におくことになります。

(もし自分の3名ともが、もともと駐車場にいたなら、

この場合のみ例外としてキャラは動かないです)。


後で説明しますが、駐車場は定員数がないのですが、

危険がいっぱいで、アイテムを獲得するために

あえて危険を冒す場合以外、

なるべくキャラを置きたくない場所です。


ってことで、移動先を決める時には、

ゾンビが出現する場所を推測するだけじゃなく、

自分の番がくる前に、定員に達しそうかどうかも

考慮しなくてはならず、

他プレイヤーの思惑などにも気を配る必要があるワケです。


移動が終われば、いよいよゾンビの攻撃フェイズです。

サイコロの出目を公開して、

その場所にゾンビ1体ずつ計4体を配置します。

ここで、このゲームで一番恐ろしいことが起こります。


各場所ごとに、そこに置かれてるゾンビ数が、

そこにいる全キャラ数以上なら、

(この時、タフガイはキャラ数2名としてカウントします)

そこにいる誰かのキャラ1名だけが食われます。


当然、複数のプレイヤーの駒があれば、

誰のキャラが食われるか投票で決めます。

選ばれたプレイヤーは、そこにある自分のキャラ1名を選び、

そのキャラは食べられてゲームから排除されます。


キャラ1名が食われたら、

その場所にいる全ゾンビがいなくなります。

ゾンビ達は餌にありつき満足して、どっか行っちゃう。

まあそーいう事なんでしょう。


ご想像通り、この誰が食われるかの投票時において、

地獄のイケニエ交渉が始まります。

「さっき、アイテムカードあげたやろ?」

「ここは誰に投票するか、わかってるやんな?」

「おぬし、さっきワシをイケニエにしてましたね?」

人間の嫌な部分を皆で演じて、

わー、ゾンビ映画の人間ドラマみたいやん。

状況は常に変化していくので、

さっきまでの人間関係はあたりまえじゃなくなっていく。


ちなみに2回目の投票も同点なら、

食われる者は(サイコロなどで)ランダムで決定します。


んで、ここで駐車場なんですが、

駐車場は、ゾンビがキャラ数以上とか関係なく、

ゾンビ1体ごとにキャラ1名が食べられます。

つまり、ゾンビが3体いれば、3名が確実に食われちゃう。

(複数いれば3回投票するってこと)


だから駐車場はアイテムが手に入るにも関わらず、

危険度が高く、みんな、置くのを躊躇しちゃうのです。


ただし、他の場所は、食べられる人がいなければ、

その場所にゾンビは居続けて、徐々に増えたりするのですが、

駐車場は食べられるキャラがいなければ、

何体ゾンビがいようと、全ていなくなります。


これは、ラウンド毎に配置されるゾンビが、

1体も駐車場に置かれなければ、

常にゾンビは0体とゆーことです。


逆に他の場所は、ゾンビが増えやすく、

増えると、誰もその場所にいきたくなくなり、

またドンドン、ゾンビが増える悪循環現象があり、


そして、誰もいない場所にゾンビが8体以上置かれたら、

その場所は閉鎖され、以降、誰も入れなくなります。

移動できる場所が少なくなっちゃう。


あと、ゾンビ配置時に追加でゾンビを配置するルールがあり、

これが結構でエグくて、

まずモデルが一番沢山いる場所が単独で1つあれば、

そこにゾンビ1体追加で(キャーキャー騒ぐからやろね)、

さらに一番キャラ数が多い場所が単独で1つあっても、

そこにもゾンビ1体を追加されます。


この追加があるため、モデルは集まれば死にやすく、

得点は高いのですが、生き残らせるためには

かなりの戦略、あと運が必要になってきます。


ルールはだいたい以上かな。


実際のプレイでは、

最初は投票などでギスギスした人間模様が、

ちょっとだけ展開されたのですが、


ゾンビの脅威が思ったほどキツくて、

みんな自分のキャラを生き残らせることに必死で、

他のプレイヤーとか考えてる余裕もなくて、

しかも、あっとゆーまに、置けそうにない場所が生まれ、

キャラを1人、また1人と失い、


その状況に耐えられなくなったのか、

ゲーム後半、警備主任に居座っていた友人が、

突然、なぜか、誰も脱落しない方向性を模索し始め、

(キャラ全てを失うとプレイヤー自体がゲームから脱落し

ゾンビ配置時に追加で1体置ける役だけになる)


あとちょっとでゾンビが8体に達して、

閉鎖されそーになってたおもちゃ屋に、

あえて自分の駒を置いて犠牲になり、

その場所のゾンビをいなくさせて、

皆が生き残りやすいようにプレイし始めました。


そーなると、なんとなく場の雰囲気も助け合う感じになり、

自分が助かるために鬼畜になろうとしてた僕も、

ここで相手に投票を入れたら、自分のキャラは減らない代わりに

そのプレイヤーが脱落するって場面で、

なぜか自分が食べられように自分に投票しちゃったりして

(自分はキャラ数に余裕があったので)、


最終的に、プレイヤー1人だけが脱落した時点で、

救助ヘリがやってきてゲームが終了しました。


結果は、脱落者以外、全員キャラ1名だけが無事って状態で

モデルを残していた友人が優勝でした。


僕は気分的には、もっとこう、やったやられたみたいな、

ドロドロした浮世のいざこざをもっとちょーだい

ってな感じだったのですが、

結局、後半は、そんな展開にはならず、

協力ゲームみたいな方向性になっちゃったりして、

見事に期待が裏切られました。


でも友人の一人が、

「誰が食われるかだけじゃなく、自己犠牲とかもあって

なんか映画みたいな展開やったね」

と、このゲームを評していたのを聞いて、


なるほど、ゾンビ映画の人間ドラマってドロドロだけじゃなく、

協力したり、オレが犠牲になるうちに・・・、

みたいなこともありえるやん。

しかも、自分自身も自己犠牲とかやっちゃって

知らないうちに、映画とかのキャラと同じ思考になってたわ。

って思い直した次第なのですが、

どこまでゲームデザイナーの思惑だったのか・・謎。


でも、ルールに少し不満もあります。

それは投票システムそのもので、

例えば、プレイヤー2名がゾンビに襲われる場所に、

キャラを1個ずつを置いていて、

片方がガンマン、片方がモデルだったら、

自分が食べられたくないのが前提で、

カードの使用とかがなければ、

投票する前から、結果はわかってて、

それぞれが自分に投票しても、当然ガンマンが勝ちます。


つまり最初から投票する意味がないってゆーか、

わざわざ投票ホイールで選んで見せ合うってのが無駄とゆーか、

そーゆう結果がわかった投票が意外に多くて。

そんな時は、この投票やらんでもえーんちゃう?

って感じで、みんな微妙な顔になっちゃいます。


ただ、僕自身、食べられるキャラを自分に投票して、

場のみんなを驚かせたりもしたので、

やっぱ、それも投票システムのなせるワザか・・。


そんなことを色々考えたら、投票をもっと堪能したければ

このゲームの適正人数は6人必要なのかもしれません。


とゆーことで、今回の展開では、

ちょい協力しあう方向性になっちゃいましたが、

その場のノリではいかようにも変化しそう。そんなソンビゲー。

どうなっちゃうのかはメンバーの雰囲気次第、なのかも。

この投稿に2名がナイス!しました
ナイス!
スイ
びーている / btail
レモネード
レモネード
シェアする
  • 55興味あり
  • 41経験あり
  • 15お気に入り
  • 37持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

レモネードさんの投稿

会員の新しい投稿