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  • 20分~40分
  • 12歳~
  • 2022年~

ハートオブクラウン:セカンドエディションぽっぽーくるっぽーさんのレビュー

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11日前

デッキ構築の皮を被った最速を目指すレースゲーム

勝ち負けに拘る方向けのレビューになるので、辛口です。閲覧にはご注意ください!

いわゆる有名デッキ構築ゲームであるドミニオンルールを元にしたゲームであり、可愛らしいアニメ・漫画調のイラストであり、萌えドミニオンだの、日本人はドミニオンやるならこっちをやれと見かけますが。元のシステムとはプレイ感が全く違い、正直別物です。 

以前出ていたハートオブクラウンの第2版です。バランスが悪かった第1版と比べ多くのカードが調整が入っています。第1版は全く持って買う必要がありません。第1版から買い直すのは非常にオススメです。

私がレースゲームだと例えているのにはもちろん理由があります。

元となったドミニオンというゲームと同じく、初期の弱いデッキからサプライのカードを購入し、デッキを強化し、よりよいデッキを作っていき、終了条件を満たしたときに勝利点が一番多いプレイが―勝つというのがドミニオンですが。

ハートオブクラウンが違うところは、購入した勝利点カードを場に出す。手札に持ってくる必要があるところです。ここがもっともプレイ感が違うところであり、私がレースゲームと例えている大きな理由です。

強い強力なデッキを買って勝利点をいくら買い集めたところで、手札に持ってくることが出来なければ勝つことはできず。最初に20点の勝利点カードを出し、1巡するか。30点の勝利点カードを出した瞬間そのプレイヤーが勝利するという勝利条件。ここがもっとも面白く興味深いところとなっています。

買い物してデッキを強くしていくゲーム。というのは大きな間違いであり。

最低限のサプライの購入で、いかに早く姫を確保し、勝利点を出し切るかが一番このゲームの目的です。

悠長にこのカード強そう、このカードをコンボできるかも。とか言ってるようではこの熾烈なレース争いに勝つことはできません。

デッキ構築ゲームの常ですが、サプライのカードを買いデッキを強化するということはデッキのカード枚数が増えていくというところが、一番のジレンマだと思います。

なのでハートオブクラウンの場合。カードをドローできないカード、およびデッキを圧縮できない効果を持つカードを購入し、デッキに入れるということはレースにおけるスピードを徐々に失っていくということです。

いくら強力な効果のカードを買い込んだところで、肝心な勝利点カードを引くために分厚いデッキが完了し、のろのろのスピードで勝利点カードを手札に引き込むことは到底できず、他のプレイヤーにゴールをもぎ取られるでしょう。

この点を証明しているかのように第1版から調整され、ドローの付いていないカードは全体的に強化されています。

またドミニオンと違う点がサプライのカードがランダムサプライというところです。全てのカードがすぐに買えるわけではなく、山札から捲って並べて売れたら山札から補充という形式。ランダムサプライのゲームは運要素が高まると言われています。

そしてランダムサプライの欠点として・・・。カードを買いたくなくなるというもの。自分がカードを購入し、捲って補充されたカードが強いカードだったら?次にプレイヤーは買いますよね?当たり前の話です。逆に言えば、自分がそのカードを買わなければ次のプレイヤーは買えてないわけです。微妙なカードを自分のデッキに入れて、他のプレイヤーは強いカードをデッキに入れる。つまりその時点で明確な差が生まれてしまいます。

出なければいいだけの話ですが、それこそ運の話であり、勝利へのコースへ向かっている途中に不確定要素なんて欲しくないですよね?

なので、お買い物を全然しなくなっていきます。


そして、ドミニオンとの差異である要素が、姫の存在です。購入した姫にはそれぞれ効果があり、早い者勝ちになっています。

ゲームの目的は姫を擁立し、帝位に付ける。姫を購入して、20点に到達するというところで、どのキャラも可愛らしいイラストであり、よくこの姫でクリアしたから他の姫を擁立しよう。俺はこの姫が推しだから、この姫しか勝たん。とかいうのもたまに見かけますが。

それは完全にイラストに騙されており、ゲームの目的と間違っています。

姫はレースに勝つためのパーツに過ぎず、好みで選ぶのではなく、その時の状況に応じた適切な姫を選ぶこと。それが勝利の1手になります。逆にちらんたらやってれば残っている姫、余りものから選ぶしかなくなるわけですから。

デッキ構築システムと言えばサプライのカードは変化するものであり、どのサプライでも絶対勝てる姫なんていたら、その姫が強すぎるに決まってるでしょう。そもそもバランスが悪いって話なので・・・

このゲームの目的は姫を擁立すること。いわば誰でもいいのです。

まだ剣と魔法が世界を支配していた荒々しい時代、大陸全土の統一を成し遂げ永い戦乱を終わらせた帝国がありました。しかし、その平和が盤石なものに成る前に、偉大だった皇帝は病に倒れてしまいます。自身の後継者を定めずに…。
このままでは、再び戦乱の世へ逆戻りとなりかねません! 

あなたは、帝国の有力者の一人。素早く帝位を定め、大陸の統一と平和を盤石な物とせねばなりません。皇帝には男児こそいませんでしたが、幸いにも直系の二人の姫君を始めとする7人の有力な後継者候補がいます。さあ、意中の姫を皇帝へ即位させるために行動を起こしましょう!国中から支持を集め、対立するライバル候補たちを打ち破れるかは、あなたの手腕一つに掛かっているのです!

と公式には書かれています。なので、誰でもいいからとっとと新しい後継者を決めることこそが、勝利のためでもあり、この世界の人々のためでもあるわけです。みんな可愛いキャラなのであなたもそのうち好きになるんじゃないでしょうか?


というわけでこのゲームの目的は平和のためにスピードの早い無駄のないマシン(デッキ)を作り上げ、姫様を攫うように抱きしめながら、ゴールを目指す(勝利点を出す)ゲームです。


という感じで書きましたが、実際のところはこのようにプレイしてない方を見かけます。

遊び方としては全然それでも面白いし、楽しいし、コンボ作ったりもいいんですけど。その場合は意図されている姫様の強さやサプライのカードの強さも大きく違ってきて、プレイ感は大きく変わるなと思います。

実際自分も第1版の頃は点数が貰える姫一択で他の姫じゃ勝てないなとも思っていました。逆にレースゲームだと思うようにすると姫の選択肢が大幅に増えた感じもします。


元祖ドミニオンと比べるとどちらが面白いかは微妙ですが。お買い物ゲームをするのであればこちらよりもドミニオンの方がおすすめです。

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