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クトゥルフ・ウォーズCthulhu Wars

レーティングの登録/分布

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前々からプレイしたかった、クトゥルフウォーズ プレイすることができました。
まず、とにかく、ミニチュアが良い。ミニチュアの迫力とクォリティがハンパないです。しもべの雑魚も中ボスも、邪神も、みんな気持ち悪かっこいい。

仮にこれがゲームでなく、ここまでのクオリティの邪神と怪物のミニチュアのコレクションだとしても、十分な価値があるんじゃないでしょうか。まじめにテンションあがります。

ゲームシステムを簡単に説明すると次のような感じです(細部ははしょってます)

  • ひとりにつき一勢力を担当し、互いに殴り合ったり、トップを蹴落とすために共闘しながら、より世界を破滅に近づける(=勝利点を稼ぐ)ことを競います。
  • 各勢力にいる狂信者ユニットが各地にゲート(写真の中の灰色の台)をつくり、占有します。このゲートは、各ターンの自勢力の行動力でもあり、同時にターン終了時に得られる破滅度(=勝利点)にもなる重要なアイテムです
  • 各プレイヤーは、行動力を消費してアクションを行います。アクションには、移動や、ゲート作成、モンスターや邪神の召喚、他の陣営の狂信者の捕獲、モンスターや邪神による戦闘があります。
  • 戦闘は、参加しているモンスターや邪神の戦闘力を総合した数のダイスをお互いに振り合うだけです
  • 全員が行動力を使いきったら、占有しているゲートなどを元に、そのターンの勝利点と、次のターンの行動力を決めます。
  • だれかの勝利点が、一定以上(30点)になったら、ゲーム終了です。


良い意味で,わかりやすく単純なゲームシステムです。

3人で、2戦した感想を徒然に述べます。まずは良いところ。

  • とにかく、ミニチュアが最高
  • ルールで表現されたアクションや、特殊能力も、世界観をよく反映している
  • 全員が、順番に1アクションずつ交代で行っていくため、ダウンタイムが非常に少なく、見た目に反して軽快なゲーム
  • ルールが簡単な反面、各勢力に与えられた特殊能力は多岐に渡り、陣営ごとの強みや戦い方が大きく異なる。
  • そのため、勢力ごとの戦略を掴み、勝ち方や、対処法を探るのが楽しい
  • プレイ感もルールも良い意味で軽いため、陣営などを変えて、何度もプレイを繰り返したくなる

限られた範囲内ですが、欠点として見えたこともあげておきます

  • 勝利点制であるが、基本的には殴り合いのゲーム。勝ち負けの状況も把握しやすく、逆転は難しい
  • 結局はトップをみなで叩き、そのトップが逃げきるか二番手が勝ち抜くかという単調な展開になる
  • 殴り合いに加えて、自分以外のプレイヤー間で、制限時間内でデメリットを押しつけ合わせるような能力もある。こういった能力は、プレイヤーにゲームの本筋とは違うストレスを与える可能性がある
  • 殴り合いゲームが抱えがちな欠点と、ストレスを助長する特殊能力の存在のため、終末世界観のロールプレイなんだ、と割りきれる同士でないと楽しめない。、あるいは最初に合意しておかないと、不機嫌なプレイヤーを生んでしまうかもしれない

以上、感じた欠点も書いてみました。総じて言うと、やや人やグループを選ぶゲームだ、ということです。

しかし、写真でも少しは伝わるかと思いますが、精巧で巨大なミニチュアによる世界観の再現度合いがほんとに素晴らしい。ナイアルラトホテップは闇に紛れて世界を飛びまわり、ハスターのしもべはわらわらとアンデットを増やしつつ世界を汚染し、ショブニグラスは自らの信者を喰いながら増殖していく。。。海から現れるクトゥルフ。そして、衝突する邪神たち。。。。そんな終末世界を、ボードを埋め尽くした精巧なミニチュアが表現するさまは圧巻です。この圧巻さは、私があげた欠点を覆い隠して余りあるものですし、どんなすばらしいゲームでも、何らかの欠点はあり、気に入る人、気に入らない人がいるものです。

そういった点まで鑑みると、総合ではとてもいいゲームです。拡張もいれて、クトゥルフ好きでボドゲも好きな気のおけない面子と、最大人数で何度もまわしてみたい、そんなゲームです。

最も読まれているレビューを表示しました
  1. 投稿者:YYYKKK
  • 234興味あり
  • 322経験あり
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作品データ
タイトルクトゥルフ・ウォーズ
原題・英題表記Cthulhu Wars
参加人数3人~4人
プレイ時間90分~120分
対象年齢14歳から
発売時期2014年~
参考価格30,000円
関連作品
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10点の人2
9点の人1
8点の人4
7点の人5
6点の人5
5点の人1
4点の人1
3点の人0
2点の人0
1点の人0
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運・確率4
戦略・判断力19
交渉・立ち回り14
心理戦・ブラフ3
攻防・戦闘20
アート・外見19
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レビュー 4件

360名
0名
0
ホラーTRPGの金字塔「クトゥルフの呼び声」の生みの親、サンディ・ピーターセンが手掛けたフィギュアゲームで、キックスターターで3500%を達成し製品化されました。探索者や邪教徒になれるゲームはありますが、旧支配者をも自分で操作するゲームはなかなかないので、それだけでもテンシ...
続きを読む(約4年前)
仙人
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377名
0名
0
未知なる恐怖と対立するゲームは多いですが、その恐怖側に立つゲームは少なく思います。フィギュアが多く重たいゲームの印象を持ちますがルールは簡単で重たいのは物質的な面だけです。各陣営で使える能力がハッキリと違い、勝ちに拘る方は同じ陣営を使い込む必要があると思われます。クトゥルフ...
続きを読む(5年以上前)
仙人
ベノム
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938名
0名
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概要プレイヤーは邪教徒となり、仕える神格の復活および地上の支配をめざします。また、儀式を行うことで生き物の絶滅も目論むことが可能です。コンポーネントフィギュアおよび個人ボード、各トークンは値段が値段だけに十分な品質です。これだけで少なくとも20000円分程度の価値はあります...
続きを読む(約7年前)
国王
ふぇあ
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YYYKKK
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