ナヴォリアの開拓者たちExplorers of Navoria

ナヴォリアというファンタジー世界において、探検したり、村人を集めたり、交易所を建てたり・・・ということを行っていきます。
人気ボードゲームである「ROOT」に非常に似たイラストですが、実際には別のイラストレーターさんです。ただし、コマの雰囲気や、淡い色遣いなどはROOTへのリスペクトが感じられます。

色んな要素がとにかく詰め込まれているので一見とても重い印象を受けるかもしれませんが、各メカニズムがスムーズに統合されていて、意外と流れは分かりやすく、中量級ゲームとして遊びやすい部類です。

ゲームの一番のメインは、カードを集めてコンボや高得点を生み出していく、一種のタブロービルディングです。
全3ラウンドで、各ラウンドは大きく2部構成です。

1つ目はカード集めのパート、2つ目はワーカープレイスメントです。

【カード集めのパート】
場にオープンされた3×5の合計15枚のカードを順番に取ります。2－3人戦では1ラウンド4枚(ゲーム全体で1人12枚)、4人戦では3枚(ゲーム全体で1人9枚)取ります。
カードを取るルールはバッグドローです。バッグから毎回2個のトークンを引き、その色にマッチしたカードが取れる、という仕組みになっています（例外あり）。

同種族のアイコンを集めると得点がたくさん取れるカード、探検トラックを進めて得点を取れるカード、交易所を建てて自分の戦略をサポートするカード、手元でアイテム集めができるカード、などなどがあり、また各種族を5枚集めると早取りできる共通目標もあります。それぞれの要素がお互いに絡み合っているので、カードの効果とバッグから引いたトークンの運によって、何が欲しいかが変わっていきます。カードの組み合わせがでコンボを生み出していくのが面白い点です。

【ワーカープレイスメントのパート】
手番の逆順で、カードを取るために使ったトークンを1個ずつ取って共通ボードに配置し、リソースを得たり、探検トラックを進めたりします。手元に集めたカードの効果を最大化させたいですが、相手に欲しい場所を取らせないのも重要です。

【得点】
カードを取った時、個人ボードでアイテムを集めた時、ラウンド終了時の探検レース、カード効果、ゲーム終了時の達成目標など、様々な方法で得点を取得できます。そのため、常に2-3個の戦術を意識しながら進めていく必要があります。
最も多くの得点を取った人が勝利です。

【ゲームの特徴】
ナヴォリアの開拓者の特徴は、イラストとコンポーネントがとても良いこと、流れるようなラウンド進行によるスムーズなプレイ感です。

まず、可愛らしいイラストや色合いはとても魅力です。
そして、ゲーム進行も思ったよりわかりやすく、見た目よりはずっととっつきやすいです。言語依存もありません。
オープンドラフト、タブロービルディング、バッグドロー、ワーカープレイスメント、リソースマネジメントと、色んなシステムてんこ盛りで、それらがうまく組み合わされています。ただし、色んなポイントの取り方があるので、ボドゲのシステムに慣れていないと集中できない点があるかもしれません。

かわいらしいイラスト、要素が絡み合いながらも重すぎないプレイ感、運要素もあり、言語依存がなく遊びやすい1時間程度で遊べる良質の中量級ゲームです。