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  • 2人~5人
  • 30分~50分
  • 10歳~
  • 2016年~

ハビタッツ荏原町将棋センターさんのレビュー

638名
8名
0
3年以上前

ハビタッツ(ハビタット)は、この第三版で完成形となりました。

カルカソンヌよりいいと思う点は、

・盤面にミープルなど何も置かない

・配置するタイルがめくり運ではない

もちろん運重視であればこれは関係ありませんが、私は「最後、残っている姫路城めくった方が勝ち!」のような展開バランスが苦手です笑


ハビタットは、序盤、戦略の枝分かれはなく、基本、動物を生息させるようタイルを配置していくだけです。目標はこれ一つです。

タイルは4種類あり、草タイル、森タイル、水タイル、土タイル。手番になったら、共有のタイル場からミープルを1マス動かし、そのタイルを取り、自分の公園に配置します。ミープルが進める範囲は縦横1マス。今いた場所、つまり真後ろには行けません。左に行ったらミープルの向きも左に向けて置きます。そして、今いた場所にタイルを補充します。(ここがめくり運と言えます)

↑ タイルを取得するための共有の場。足元には行けないので実質3択。ただし外周にいる場合の次の選択肢は2択、角に行った場合の次の選択肢は1択。でも、選択肢があるだけで、運要素は減るのだ。ミープルを立たせると訳が分からなくなるので注意笑


タイル配置は、個別です。各プレイヤー、スタート時、動物公園の正面入口タイルが置いてあり、ここから接するように置いていきます。

↑ 土タイルが正面入口。その上の犀鳥(ホーンビル)は、水辺と森林2個分と草原が生息地として必要。そして今、犀鳥の周りのタイルに、その条件が整ったので5VPを得る(終了時)。この時、自分自身のタイルの色は勘定に入れない。犀鳥の森林の2個は、右隣のインパラとその下のイボイノシシの森林である。このように、接していなくても繋がっていればいい。左上にいるオリックス(gemsbok)は、草原3枚に接してはいるものの白鳥の横の土タイルには接していないとみなされる。このような間接的な繋がりはカウントされない。白鳥は水2個に接しているとみなされる。トンボも生息。動物は、配置する時は逆さに置き、生息が確定された時、向きを正面に戻す。


植物も存在し、これは無条件に終了時1VPが入ります。昆虫も存在し、植物を必要とします。写真上のアゲハ蝶は、植物3個と接しているので生息し、5VPを得ます。なお、イボイノシシはタイル最大の6VP。条件が全4種類なので4辺全て義務的になり難しいのです。

得点源タイルは、動植物以外に、監視塔と観光客と引込線があります。写真下の監視塔は、一直線状に見える動植物から1VPを得るというもの。ただし、生息していないハイエナはカウントされず、現時点では4枚分の4VP。観光客は、同色タイルをくっ付けたり、あるいは点在させたりして得るVP。引込線は、一見、道路同士を繋げたくなりますが、反対で、道路以外の辺(小さい四角マーク)を全て接するだけでVPを得るというもの。道路部分にはどんなタイルも置けません。簡単にVPを得ますが配置に制限が生じてくる楽しいタイルです。

タイルのVPは、カルカソンヌのようにその都度入るものはなく、ミープルもなくタイルを置くだけなので、サクサク進みます。唯一、途中でVPが入るのが目標タイルです。このゲーム、手番は18〜21ターンあるのですが、それを3年に分け、1年ごとに目標タイルがあります。内容は、全て分かりやすいものばかり。

ただ、終了時VPを計算する時の視認性が悪いのが、このゲームの欠点です…

↑ 目標タイルのVPはプレイ人数によって変わるが、基本、達成内容1位のプレイヤーに大量VPが入る。ハビタットの初版では、この目標タイルが1枚ずつだったため、「トップの3+4+5VPなんか要らない」プレイが有効で、目標タイルは無視されやすかった。第三版では(第二版は知らないが)2枚ずつになったので、今度はトップと最大24VP差となってしまい、無視できなくなった。


このゲーム、別の戦略があるとしたら、中盤不利になった時に、目標タイルのトップに狙いを切り替える戦略です。

不利になるとは、生息させるためのタイルがなかなか手に入らない状態です。最初の写真で言うと、この場はとても厳しい場で、水タイルがたった1枚しかありません。このような状態になった時、水を必要とする動物達は全て生息できなくなるわけで、この状況が続けば投了級です。こうなると水タイルの奪い合いになります。写真は茶色の手番なので、茶色プレイヤーは無事水タイルを取りますが、黄色プレイヤーはその時補充されるタイルが水になれ!と前の手番から茶色の後ろでストーカー行為をしているわけです。ちなみに、自分のすぐ隣に相手ミープルがいた場合、その方向は行けなくなるわけではなく、ジャンプすることができます。

という奪い合いやカットが起こるので、配置タイルを取る時のインタラクションが強いので楽しいです。とにかく、場に出ている土地タイルが偏っている場合は、要注意です。その時は1色のタイルを見捨てるような方針転換が必要になります!

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荏原町将棋センター
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