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  • 1人~4人
  • 60分~90分
  • 2024年~

エルダーガーデン山本 右近さんのレビュー

298名
5名
0
約1ヶ月前

本作はクトゥルフテーマでありながらクトゥルフに興味がないゲーマーでも遊びやすく、かつ独特のアクション選択がユニークなプレイ感を生み出すことに成功している。

プレイヤーは邪神を崇拝する教団のリーダーとして、邪神復活に貢献し勝利点をより多く獲得するのが目的だ。

プレイヤーの手番には遺物カードと呼ばれるアクションカードをプレイし、そこに書かれているアクションを行う。ただしこのカードはピラミッド型になるように場に出さなければならず、そのピラミッドは最大3段までしか重ねることができない。

このカードは表向きにプレイするのだが、表向きのカードは3枚までしかプレイすることができないという制限がある。そのためには既にプレイしたカードを裏向きにする「祝福アクション」を行う必要があるが、これによって裏向きになったカードはラウンド終了時に祝福置場に移動され、以降は手元に戻ることはない。この祝福置場のカードは強力な遺物カードを獲得する際にコストにもなる。

ラウンド終了時にはプレイした表向きのカードを回収できるが、3枚までプレイできるのに対してコストなしに回収できるのは基本的に2枚までだ。このゲームはリソースの獲得が難しいためコストを支払ってカードを回収するのはかなり重い足枷となりそれはできるだけ避けたい。

このように、リソースやカードの管理を上手く回せるか否かで手番数もかなり変わってくるという容赦のないゲームだ。

得点の鍵となるのが心臓と特殊遺物カードの獲得だ。どちらも司祭コマを消費するが、司祭コマは全部で6つ(最大7つ)しかなく、ゲーム終了時には心臓の数×特殊遺物カード獲得に使った祝福置場のカード枚数×邪神に身を捧げた司祭コマの数が得点となるため、それらをどう分配するかで得点効率が変わってくるのが悩ましい。

要注意な点として、リソース管理が本当にシビアな点を挙げたい。リソースを得るための行動にリソースを消費しがちな上に収入が少なく限られているため、一度リソース管理を失敗して枯渇してしまうとリカバリーにかなりの労力を割かなければならない。また初期カードの「模倣」「探索」を両方とも祝福してしまうと詰んでしまうのでこれも注意が必要だ。

アクション選択やリソース管理はかなり独特かつシビアで、苦しくも非常に楽しめるゲームだ。同人ゲームとは思えないほど完成されていると言っていい。

ただしこのサークルの作風なのかもしれないが、インタラクションは早取り程度しかなくソロプレイ感は強めだ。このゲームのようなミスすると立ち直るのが難しいゲームにおいてはインタラクションが強いと調整が難しくなりそうではあるし一概に欠点とは言えないものの、その点には若干の物足りなさを感じるかもしれない。

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山本 右近
山本 右近
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