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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 13歳~
  • 2016年~

ドミニオン:陰謀(第二版)Layton1995さんの戦略やコツ

123名
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8ヶ月前

【ドミニオン陰謀の特徴】

拡張第1弾。シンプルながら強力なカードが多く、アタックが強烈な拡張です。


初心者おすすめと紹介されることは稀ですが、後の拡張と比べてシンプルなゲーム性や、「仮面舞踏会」など、相手の手番も考える必要があるカードなどから人気の拡張です。


実践編では、公式サプライを用いて購入順と考察を紹介します。

「陰謀」は対戦相手とのインタラクションも重要な拡張です。ぜひ読んでみて下さい。


目次

・カードの分類

・カードランク(Dominion Statistics)

・第二版の特徴

・実践編(公式サプライ:秘密計画)

・実践編(公式サプライ:大きな企み)

・実践編(公式サプライ:下役たち)


カードの分類


ドミニオン:第二版の戦略記事で引き切りコンボデッキを組むための条件として



「廃棄」

「ドロー」

「アクション権」

「購入権」

の4つの要素を確認していると書きました。上記に加えて、

「アタック」

「獲得」

について、ステロとコンボの相対的な速さを予想するために確認すべきです。

上記の6要素で王国カードを分類します。

太字はドミニオンオンラインで勝者側の取得率が高い(80%以上)とされるカードです。


「廃棄」

執事改良、身代わり

「ドロー」

中庭、仮面舞踏会執事、(願いの井戸)、(貧民街)、外交官、パトロール、拷問人、貴族

「アクション権」

貧民街、鉱山の村、(外交官)、貴族

「購入権」

手先、男爵、橋、廷臣

「アタック」

詐欺師、拷問人、寵臣、身代わり

「獲得」

待ち伏せ、(男爵)、鉄工所、改良、交易所、廷臣、身代わり


カードランク(Dominion Statistics)



上記のサイト(英語)でドミニオンオンラインの上位プレイヤーの王国カードの取得率を確認することができます。

サプライに当該の王国カードがあった場合の勝者側の取得率からカードランクを作成しました。

20%刻みでAからEまでの5段階で評価しています。同じランクでは左の方が高くなっています。


陰謀(第二版)で2人戦でサプライにある時に最も取得率が高いのは仮面舞踏会(89%)でした。

なお、最も低いのは侯爵(22%)でした。

なお、基本二版で最も取得される確率が高いのは礼拝堂(90%)、低いのは役人(9%)です。


仮面舞踏会は、圧縮されたコンボデッキにとってデメリットが大きく、ステロが有利になりやすいカードです。不要なカードを左隣の人に渡すのが通常の流れですが、アタックに分類されないため堀等で防ぐことはできません。

二番目に取得率の高い執事の取得率は82%です。2枚廃棄は選択効果の一つで、廃棄するものがない時は2ドローや+2金を選択することができるため、終盤まで使い勝手のいいカードとなっています。


A

仮面舞踏会、執事、貴族、改良

B

橋、風車、詐欺師、身代わり、鉄工所、待ち伏せ、共謀者、手先、貧民街、鉱山の村、寵臣、拷問人、願いの泉、廷臣、中庭

C

隠し通路、男爵、パトロール、交易場

D

ハーレム、侯爵

E

(該当なし)


参考に、基本(第二版)のランクを紹介します。


A

礼拝堂、玉座の間

B

衛兵、魔女、祝祭、 市場、村、職人、研究所、民兵、改築、金貸し

C

地下貯蔵庫、鍛冶屋、家臣、議事堂、堀、密猟者、工房、前駆者、庭園

D

山賊、書庫

E

鉱山、役人


第二版の特徴


「ドミニオン陰謀」は初版の26種類の王国カードのうち6種類が削除され新しいカードと入れ替わりました。

Donald X.(製作者)は削除理由についてそれぞれコメントしており、多くは「あまりに弱いため」というものです。


6種類のカードが削除されたのは、基本の初版から削除されたカードの数に合わせたというのが理由のようです。

Dominion Statistics のデータから分かるように、取得率60〜80%のカードが非常に多いです。


実践編(公式サプライ:秘密計画)


待ち伏せ(2)、手先(2)、執事(3)、詐欺師(3)、共謀者(4)、鉄工所(4)、鉱山の村(4)、隠し通路(4)、拷問人(5)、交易場(5)



後攻14ターン18VP(3属州)

3拷問人、1隠し通路、7鉱山の村、2鉄工所、5共謀者、1詐欺師、2執事、3手先、2待ち伏せ

最終デッキ29枚

※共謀者、鉱山の村、呪い枯れ



1 執事

2 鉄工所

3 鉱山の村(鉄工所)、執事

4 手先

5 詐欺師

6 鉱山の村(鉄工所)、拷問人

7 鉱山の村(鉄工所)、拷問人

8 鉱山の村

9 鉱山の村(鉄工所)、鉱山の村

10 

11 鉱山の村(鉄工所)、拷問人

12 2共謀者(2鉄工所)、2待ち伏せ

13 2共謀者(2鉄工所)、鉱山の村(待ち伏せ)、手先(待ち伏せ)、隠し通路、手先、属州 

14 2共謀者(2鉄工所)、2属州



サプライチェック

・廃棄(十分

執事、交易場


・ドロー(十分

執事、拷問人


・アクション権(取り合い

鉱山の村


・購入権(あり

手先


・アタック(強力

詐欺師、拷問人


・獲得系(十分

待ち伏せ、鉄工所、交易場


・その他

待ち伏せ(サプライから廃棄

隠し通路(デッキ操作



ポイント

執事-鉄工所(手先-拷問人)スタート

鉄工所で鉱山の村をひたすら獲得する

アタックが強力なため執事を2枚入れて廃棄を急ぐ

詐欺師で銅貨にヒットした場合、呪いを渡す

詐欺師で手先にヒットした場合、屋敷を渡す

待ち伏せを2回使うとサプライから廃棄したカードをすぐに獲得できる

詐欺師で廃棄されたカードを待ち伏せで回収してもよい

金量は詐欺師と共謀者で十分

交易場は不要


解説

強力なアタックカードである「詐欺師」と「拷問人」が入っているサプライ。


特に、拷問人は全拡張で屈指の強さを誇るカードです。相手が手札を捨てない限り呪いを撒くことができ、魔女と違い3枚ドローなのでアタック効果の付いた鍛冶屋と考えられ、非常に強力です。


5コストの鍛冶屋系アタックカードは、他には大衆(繁栄)、老魔女(ルネサンス)があります。


対面では正直なところ避けたいサプライですが、「陰謀」の考察を書く際に避けることのできないカードと感じたためこのサプライを選びました。


2枚以上ドローできるカードが執事と拷問人のみで、執事は廃棄で使うため必然的に拷問人によるドローが主体となります。


また、詐欺師も非常に強力なアタックですが、何にヒットするかで効果が変わってきます。


銅貨にヒットすれば呪いに、手先にヒットすれば屋敷に、執事にヒットすれば銀貨に、鉱山の村にヒットすれば鉄工所か共謀者に、拷問人にヒットすれば公領か交易場に変換するといいでしょう。


上級AIの詐欺師は最初の2回でこちらの銅貨を廃棄したので呪いを獲得していますが、銅貨はいずれ廃棄されるのであまり痛くないです。


むしろ、2コストの待ち伏せや、3コストの執事にヒットした場合、屋敷や銀貨に変換されて邪魔なカードが増えてしまいます。

今回、相手の詐欺師がこちらの銅貨にヒットする一方でこちらの詐欺師は相手の執事にヒットしたため、廃棄を遅らせることができました。


待ち伏せは+1アクションの付いた2コストのカードで、サプライから1枚のアクションカードを廃棄、または廃棄場から1枚アクションカードを獲得することができます。

したがって、引き切って2枚の待ち伏せを使えば、任意のアクションカードを1枚獲得できます。


鉄工所は1コスト増えた工房で、追加効果が魅力的です。アクションカードを獲得すると+アクションを得るため、村系が取り合いになるサプライでは工房よりも使いやすくなります。


なお、待ち伏せは終盤に2枚入れているのですが、引き切りが完成する前に詐欺師で重要なカードを廃棄されてしまった場合、回収のため1枚待ち伏せを入れておくといいかもしれません。


このサプライは、待ち伏せや鉄工所でアクションカードを獲得する流れが強力なのですが、上級AIは工房系のカードを積極的に購入しないため弱い行動です。

数戦プレイしましたが、一度も負けていません。


10ターン目に事故が発生しましたが、11ターン目に3枚目の拷問人を購入してからは、毎ターン3枚拷問人を使用して徹底的に相手を妨害し、相手の引き切りを阻止することで詐欺師や拷問人の使用頻度を下げています。


まさに「攻撃は最大の防御」です。


また、詐欺師が重要なコンボパーツ(鉱山の村等)を廃棄した場合、ターン中に待ち伏せを使用して回収すれば詐欺師で廃棄→待ち伏せで獲得も可能です。


まさに「陰謀」のテーマに合うサプライといえるでしょう。ただ、あまり対面で人とやりたくないのも正直なところです。


なお、鉱山の村は1コスト高い村ですが、使用後に廃棄を選ぶことで+2金を得ます。



村との差別化点は、終盤に一時的に金量を増やすことで一気に勝利点を得られることです。

鉱山の村を全部爆破したところ、32金4属州購入が可能でした。


14ターン目は呪い1枚と共謀者4枚を枯らせば3山で終了という状況で相手が呪いを獲得したため、共謀者4枚を待ち伏せ2枚と鉄工所2枚で廃棄または獲得してゲーム終了しました。


なお、後攻14ターンで最終デッキは29枚で、初期デッキと隠し通路1枚を廃棄しているため、30枚のカードを獲得したことになります。

アタックを効果的に使うこと、そして獲得を活用することがこのサプライのポイントです。


実践編(公式サプライ:大きな企み)


貧民街(3)、工房(3)、橋(4)、民兵(4)、風車(4)、鉱山の村(4)、議事堂(5)、市場(5)、パトロール(5)、職人(6)



後攻14ターン21VP(2属州4風車5屋敷)

2職人、7パトロール、3市場、7鉱山の村、1民兵、2橋、1工房、3貧民街、7銅貨

最終デッキ44枚

※貧民街、鉱山の村、パトロール枯れ



1 工房

2 民兵

3 鉱山の村(工房)、貧民街

4 鉱山の村

5 貧民街

6 鉱山の村(工房)、職人

7 パトロール(職人)

8 鉱山の村(工房)、パトロール

9 市場(職人)

10 鉱山の村(工房)、鉱山の村

11 パトロール(職人)、鉱山の村(工房)、風車、貧民街

12 パトロール(職人)、橋(工房)、パトロール、2市場

13 風車(職人)、風車 

14 風車(工房)、職人(職人)、橋(職人)、2パトロール、2属州2屋敷



サプライチェック

・廃棄(なし


・ドロー(十分

(貧民街)、議事堂、パトロール


・アクション権(十分

貧民街、鉱山の村


・購入権(十分

橋、議事堂、市場


・アタック(あり

民兵


・獲得系(十分

工房、職人


・その他

議事堂(ステロ有利



ポイント

工房-民兵(×-パトロール)スタート

工房で鉱山の村をひたすら獲得する

パトロールで風車を手札に加えた場合、風車が実質2ドロー分の役割を果たす

議事堂は不要(利敵)


解説

廃棄できないサプライですが、パトロールによるドローを活用して強引に引き切りを作ります。

初期デッキが残るため事故率は高いです


議事堂は利敵、購入権は市場で確保しパトロール主体でドローします。

橋は何枚も入れると回らなくなりますが、1枚でも入れると工房で5コストのカードを取得できるようになり便利です。


また、パトロールは鍛冶屋の効果に加えてデッキトップから4枚を見て勝利点カードを手札に加えることができます。

したがって、パトロールでデッキトップの4枚から風車を手札に加えた場合は、研究所相当の役割があります。


参考までに、議事堂ステロの結果です。



先攻11ターンで4属州3屋敷の27点まで行ったのは順調でしたが、その後は伸び悩み、追いつかれてしまいました。



最終結果は28-34で、公領を1枚購入するチャンスがありましたが、それでも31点なので逆転されていましたね。

2人戦の引き切りの強さを実感できるサプライだと思います。


実践編(公式サプライ:下役たち)


地下貯蔵庫(2)、手先(2)、家臣(3)、外交官(4)、廷臣(5)、祝祭(5)、書庫(5)、寵臣(5)、衛兵5)、貴族(6)



後攻13ターン44VP(5属州2公領4貴族)

2衛兵、1書庫、3祝祭、1廷臣、1外交官、7家臣、1手先、2金貨

最終デッキ29枚

※貴族枯れ



1 家臣

2 家臣

3 衛兵

4 外交官

5 衛兵

6 貴族

7 祝祭

8 2家臣

9 2祝祭

10 廷臣、3家臣

11 3貴族、書庫

12 金貨(廷臣)、手先、3属州

13 金貨(廷臣)、2属州、2公領



サプライチェック

・廃棄(あり

衛兵


・ドロー(十分

外交官、書庫、貴族


・アクション権(あり

(外交官)、祝祭、貴族


・購入権(十分

廷臣、祝祭


・アタック(あり

寵臣


・獲得系(あり

廷臣


・その他

地下貯蔵庫(ルーター



ポイント

家臣-家臣(地下貯蔵庫-衛兵)スタート

衛兵2枚で廃棄を進める

祝祭+書庫

貴族を集める

廷臣で貴族を公開する

初期デッキの全廃棄は運次第

寵臣は不要


解説

初手の家臣-家臣は右手力に自信がある人向け。後に邪魔になるため銀貨を買いたくないのですが、当然下振れリスクがあります。二巡目金量が4-4とならないようお祈りしましょう。

(良い子は真似しないように!)


衛兵で廃棄し家臣と祝祭+書庫でアクションカードを並べて金量を出す流れは「ドミニオン基本」の王国カードが主役となる戦略ですが、加えて貴族が取り合いになります。


貴族は6コスト2勝利点カードですが、アクションカードでもあり、+2アクションまたは+3ドローを選択することができます。


地下貯蔵庫を購入して初期デッキを捨て札にしてから山札の底で衛兵を使用すると不要なカードを狙って廃棄できます。そのような状況でなければ廃棄は運次第です。


外交官は+2ドローの効果ですが、手札が4枚以下の状態で使用すると+2アクションを追加で得ます。したがって、手先、祝祭、貴族と好相性です。


廷臣は、貴族または外交官を公開して+3金と金貨獲得を選択すると最大出力となりますが、家臣を使用するため、金貨獲得は最小限(できれば1枚も獲得しない)に留めたいです。


今回、24金3属州購入のため12ターン目に1枚獲得しています。獲得しない場合、23金でした。家臣と祝祭で引き切るサプライは、ドミニオン基本で最も金量の出る組み合わせです。


23金なら本来2属州+貴族と購入したかったのですが、貴族を購入しなかったのは3山枯れを警戒したためです。

最終ターンは29金4購入権で、属州が残っていれば3属州1公領購入が可能でした。



家臣と祝祭+書庫の並びに加えて、外交官と貴族をうまく生かすことがポイントです。

3山枯れ(家臣、祝祭、貴族)の可能性があるため相手の金量と購入権に注意しましょう。


最後に

いかがでしょうか?

アタックが強力なため、初心者におすすめと紹介されることは少ないもののシンプルなゲーム性に人気があります。


最初に紹介したサプライは正直なところ対人戦で避けたいですが、他の2つは問題ないでしょう。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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Layton1995
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