- 2人~4人
- 60分前後
- 8歳~
- 2008年~
恐竜発見!レモネードさんのレビュー
はるか昔の地球に存在し、現代の人間よりはるかに長く、地球に居座った恐竜。
ある時期に、そのほとんどが絶滅し、その子孫は今や鳥となってしまった。
そんな恐竜に男の子はハマる時期があります。
うちの子も、5歳ながら、BBCのプラネットダイナソーなんかを
毎日、飽きずに観たおすほどの恐竜好きであります。
そんなに恐竜が好きなら、そーゆうボードゲームはないかと
ボードゲームギークあたりで探して見つけたのが、このゲーム。
ルールを見てみると、5歳でも出来そうなので
早速、海外から個人輸入して、家族3人でプレイしてみました。
このゲームのテーマは厳密にゆうと恐竜そのものではなくて
恐竜の化石の発掘です。
でも、うちの子は恐竜も好きですが、
自然史博物館に連れていくと、興味深く恐竜の骨を見るほど
化石発掘も好きみたいで、
ゲーム中はもう夢中で、結果、僕を抜いて2位。
手は抜いてなかったので、好きこそものの上手なれってやつです。
でもちゃんと5歳でもプレイできました。
で、ゲームの感想ですが、マイナーな割には面白かったです。
息子はもちろん大絶賛でしたが、
恐竜にあまり興味がない嫁さんも面白かったみたいです。
このゲームは、ラウンド制で
各自、手札4枚と、調査員、助手、犬の3つのコマを持ち、
まずラウンドの最初に
スタートプレイヤーが色の出目のサイコロを2つふって、
ボード上の出目と同じ色の場所に化石タイルを全て置いて、
ゲームスタートです。
化石タイルの裏面に色んな種類の恐竜の骨の一部分が描かれていて、
何個かを合体させると1つの恐竜になります。
合体させる数は恐竜の種類によって違っていて、
例えば、ティラノサウルスなら4枚、トリケラトプスなら2枚で完成形になります。
まず自分の番がきたら、自分の3つのコマを移動させます。
これは手札のカードをプレイする形で行い
手札4枚のカードは全員共通の数字が書かれています。
1が1枚、2が2枚、3が1枚です。
例えば、1の数字のカードをプレイすると
3つのコマのどれかを1エリア動かせます。
数字は複数のコマ全部に自由にふりわけてもよくて、
その数字までなら余らして移動もできます。
ただし1エリアには自分のコマは1個しか置けません。
他の自分のコマがあれば通過は可能ですが、止まることはできません。
2以上のカードで隣同士の自分のコマの位置を交換することは可能です。
もちろん、他の人のコマだけがあるエリアは置けます。
あと、最初のコマの初期値位置であるジープ(調査員)、
テント(助手)、犬の骨(犬)があるエリアも
通過は可能ですが、一度出ると止まることはできません。
調査員が移動して止まれば
そのエリアにある化石タイルを全部ひっくり返して、恐竜の骨を公開します。
注意点があって
ギークにのっている有志の英訳では、1手番にプレイできるカードは1枚だけとなっています。
ただし、他の人が原文を読んで確認すると
自分の手番では何枚でもカードをプレイできることが可能となっていました。
これは僕も原文を見て確認してます。
つまり極端な話、
自分の最初の手番で、いきなり4枚カード全部をプレイし
合計の8移動力を3つのコマに自由にふりわけてもいいのです。
この場合、もちろん次の手番ではもう移動カードは使用できません。
さて、自分の手番でできるアクションはもう1つあります。
それは化石の発掘とゆうやつで、
ボード上の化石タイルをゲットすることです。
もし化石の発掘のアクションを選択したなら、
いくら手元に移動カードが残っていても、全部使用済みになります。
もう移動はできず、以後、自分の手番では発掘のみになります。
逆に、4枚の手札が全部使用されても、次の手番は発掘のみになります。
発掘を選択すると自分の手番では
自分のコマがいるエリアで恐竜の骨が公開されているタイルを1枚
手元に持ってきます。
このタイルを複数、合体させて手元で恐竜を完成させれば
その恐竜の種類の応じた点数が即入ります。
ここでも英訳ルールの訂正があります。
英訳ルールでは1手番にゲットできるタイル数は
各コマにつき1枚みたいなニュアンスになっています。
つまり1手番、最大3枚(調査員、助手、犬で3枚)できるみたいな。
でも、これも原文だと、1手番に合計1枚のみしかゲットできないみたいです。
これにより、どのコマのいるタイルから取るか、悩む形になります。
あと、犬のコマだけは特殊です。
このコマは単独ではタイルをゲットできません。
他のプレイヤーの人間コマがいるエリアにいるときのみゲットできます。
点数にはボーナス点もあります。
ある種類の恐竜を1番に完成させれば、その恐竜に応じたボーナス点がもらえ
(ボーナス点が書かれたその恐竜のボーナスカードがもらえる)
全部で5種類の恐竜をそろえるたびのボーナス点(3点チップ)ももらえます。
全員が発掘で取れるタイルがなくなればラウンド終了です。
スタートプレイヤーを変えて、サイコロ2つふり、
そこにまた化石タイルを置いていき(コマがいるエリア以外)
各自が使用した4枚の手札を復活させて次のラウンドが始まります。
コマの位置と前のラウンドの残った化石はそのままです。
タイル配置ではエリア1から順番に置いていき
置けるタイルがなくなったラウンドでは置けるだけ置いて
そのラウンドでゲーム終了です。
あと、もしサイコロをふって、
タイルが置ける場所が全くなければ再度サイコロをふりなおします。
ルールはだいたいこんなもんです。
発掘が好きなタイミングででき、取れるタイルがなくなれば、
そのプレイヤーのそのラウンドでのアクションは終了なので
各プレイヤーによって手番数は異なります。
でも早くラウンドでの自分の手番がなくなっても、
基本ゲームはサクサクなので待ってる感はありません。
調査員を派遣し
やったー、よーやくトリケラトプスのしっぽの骨発見!
それ、僕も欲しい!
みたいな感じの化石争奪戦でゲームは進行し
どのカードの組み合わせで、自分のコマの位置取りをどーするか
どのタイミングで発掘作業に入るか
どの恐竜の骨から取っていくかなど考えどころが一杯で
アブストラクトちっくでもありますが、運の要素も大きく
そのバランスが絶妙です。
僕は手番数ばっか気にしていたのですが
息子が2手番くらいで移動を放棄して、誰よりも早く発掘作業に入ったのには
正直、驚きました。
結果、恐竜数は少なかったですが
いち早く完成させてボーナス点をゲットしまくりで2位。
嫁さんはコマをうまく移動させて
誰もいないエリアで発掘作業しまくり
恐竜を完成させるのは遅れていたものの
最終的には、沢山の恐竜を完成させて僅差で1位になりました。
ボーナス点はあっても、点数差はそんなひらかないので
最後まで誰が勝つかわからず、
それでいて、他の人の恐竜の完成具合から、
自分がどれくらい遅れているかは、なんとなくわかるので
競争している緊張感があります。
テーマもゲームシステムとマッチしていて
あっちこっちで恐竜の骨を発見し、
発掘して手元で恐竜を完成せていく流れの中に
化石発掘のロマンを感じます。
恐竜を1匹完成させるたびに
最後のピースそろえる楽しさもありました。
もし恐竜の化石発掘に興味があなるなら、このゲーム絶対楽しいです。
複雑なルールでもない割りに、各コマの能力とかゲームの収束性の良さとか
細かな所もよく出来たシステムだと思います。
あ、ちなみに、5歳の子には手札4枚は面倒なので
うちでは、4枚のカードを自分の前に公開し、
使用したら裏返す方式でやりました。
各自共通の4枚しかないので、別にこれでも問題ないし
こちらの方がスムーズにわかりやすくゲームを進行できました。
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