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  • 5人~12人
  • 30分前後
  • 6歳~
  • 2012年~

クク21Bluebearさんのレビュー

362名
2名
0
2年以上前

何と16世紀にフランスで考案されたと言われるカードゲームの古典だそうです。世界中で普及し、長い歴史がある事から、様々なバリエーションが存在するらしいですが、400年以上前にこんなゲームが考案されており、しかも現代に通用する、というのは考えてみればすごい事で、わずか20~30年前の作品が時代遅れとなるデジタルゲームとの違いを実感します。

この作品は最大12人まで対応出来るという情報を聞き、これはぜひウチでもやってみたいと購入を決めました。

■国内流通は2バージョンあり

現在流通している日本語版でも、すごろくやさんから出ている『クク21』という作品と、アークライトから出ている『ククカード』という2つのバージョンがあります。

どっちにしようかと迷ったのですが、すごろくや版のカードの中沢しのぶさんが手がけたタロットカード風の幻想的なイラストに惹かれたのと、付属するコインがリアルな造形で質が良かったことで、こちらのバージョンを購入しに行きました。(ちなみに価格はすごろくや版のほうが高いです。)

基本的な内容は同じらしいのですが、細かいアレンジなどが具体的にどう違うのかは、両者を比較していないのでわかりません。

ただ、カード構成に関しては少し違いがあって、下記のようになっています。

すごろくや版 数字の表記:1~21まで

       カード枚数:21種×2枚=42枚

アークライト版 数字の表記:-4~15まで

       カード枚数:20種×2枚=40枚

すごろくや版のほうは独自のアレンジが加わっているらしいので、そのぶんの追加が含まれているようです。

個人的には、数字の表記にマイナスがない方が、子供を加えたりする場合にはいいのかな、と感じました。

■ルールはものすごく単純

ゲーム開始時に配られる手札はたったの1枚!

自分の手番に新たに山からカードを引いたりもしません。

手番になったら、隣の人と(回る方向はラウンドごとに決まっている)《カードの交換を申し出る》か《何もしない》か、2択しかありません。

最期の人だけ、山札の1番上のカードと《交換》するかどうか選択できます。

これを1回転だけやったら、一斉にカードを公開。最も数字の小さい人が《アウト》となります。

基本的にはただこれだけ。

だからルールの理解もわりと早いのが利点です。

お分かりの通り、これだけでも十分《駆け引き》が生まれます。
自分の手札が例えば《3》とかなら、そのままではほとんど勝ち目がないので《交換》を申し出るしかないですよね。でも《9》とか《12》とかだったら、隣の顔色を見て、「こいつ高い数字を持ってそうだなー」とか推測して《交換》を申し出るかどうか悩むわけです。

また、順番に手番が回ってくるので、交換した後の各プレイヤーの表情やリアクションが分かりやすいので、それを見てカード状況を推測したり、たまにあからさまに「たらい回し」にされるカードがあったりして「ああ、きっとすごく弱いカードなんだな」と予想したり、という感じですね。

とにかく1番小さいカードでさえなければいいのですから、《4》とか《5》でも負けるとは限りません。

この辺が心理戦ですね。

ただし、もちろんこれだけでは単純すぎてゲームとして弱いので、ここにカードごとの特殊効果が加わることになるわけです。(ここでさらにドラマが生まれる仕掛けですね。)

いくつか紹介すると

《猫》…数字は18。けっこう強い。しかし交換を申し出られたら「にゃあ!」と鳴いて、そうすると差し出したカードの《もともとの持ち主》が強制的に《アウト》になります。そのときに交換を申し出たプレイヤーではなく、差し出したカードの元々の持ち主がアウトになるところがミソです。(これ女性陣に1番人気♪)

《人間》…数字は20。ほぼ最強の部類。隣から交換を申し出られたら「汝、滅びよ!」と言うと、申し出た相手は無条件で《アウト》になります。(これ女性陣の人気No.2!)

《道化師》…数字は1の最弱。ただし交換されてこのカードを受け取った人は、その時点で《アウト》となってしまうという恐ろしいカードです。(これ、たいがい大爆笑になります。)

こんな感じで、交換にはかなりのリスクが伴うので、微妙な数字だった時はかなり悩むことになります。(そこが面白い)

みんな手札のカードを確認すると、周りの表情をうかがって悩む悩む…。
この雰囲気がとてもいいですね。

■最大12人まで問題なくプレイ可能。

単純な勝敗なので1回戦にかかる時間は、早ければ1分以下。手番が1回転しないうちに誰かが《アウト》になって終了~♪なんていう展開もざらです。

そこで登場するのがコインです。

最初に15点分のコインを各自持っていて、

1ラウンド目…ゲーム開始時に1支払い、アウトになったら1支払う。

2ラウンド目…アウトになったら2支払う。

3ラウンド目…アウトになったら3支払う。

4ラウンド目以降…罰金はなし。代わりにアウトになったら次々脱落。最後の1人になるまで継続し、生き残ったプレイヤーは、それまでに支払った罰金の山を《総取り》

1ラウンド目に戻る。

の繰り返し。

誰かが破産したらゲーム終了。

単純ですがちょっと時間はかかります。(といってもトータルで30~40分くらいでしょうか。)

■女性ウケはトップクラス!

ゲーム仲間の人数が日頃多く、女性プレイヤーの多いウチのチームでは大ウケでした。

堂々と10人、そして12人プレイ!(机が狭い、席が狭い、隣の子と近い!、隣の人の手札が見えそう…)

カードを公開して誰かがアウト判定を受ける、という展開よりも《猫》や《人間》で誰かが強制アウトになると大爆笑で盛り上がります。

「きゃー!!また《道化師》!負けたー!なんで嫌そうな顔するのよ!交換しちゃったじゃない!」

「やーい引っ掛かった~♪」

「ああ、せっかく《猫》が回ってきたのに、また私「にゃあ」って言えなかった―!くやしい!」

「くやしいのはそこなのね(笑)」

「〇〇ちゃんがアウトで良かったー。」

「ホントだ!△△ちゃん《2》じゃん。絶対負けだったね。」

「だってだって、もともと《5》だったんだよ!□□さん強そうだったんだもん。そしたらまさかの《2》なんてひどすぎる!(笑)」

「ふふふ、そこが心理戦だよ♪」

「うー、もうコインが少ない~。ヤバい~」

「次ワタシ『汝、滅びよ』って言いたい~!!」

「私もまだ1回も言えてない!次がんばる!」

「私の猫ちゃんが来ない~!!」

…という感じで騒がしい。

人数が多くてプレイするゲームにお困りのグループは、ぜひ試してみて下さい。

絶対盛り上がりますのでおススメです!

(コインの代わりにリアルに硬貨でやったら10000%白熱するギャンブルになることは確信できます…が、ダメですよね(笑))

■補足

このすごろくや版のコインは、プラスチック製?でちょっと小さめなのですが袋入りで、造形も良く、とてもいい感じ。しかもコイン感があってまとめて転がすとプラスチックなのに「チャリチャリ」いい音がするんですよ。

1点のシルバーは「猫」、5点のゴールドは「女神」のデザインが素敵です。

何とすごろくやでは、このコインだけを別売りしているので、今度近くに行ったときにぜひコインだけ買っておき、別のゲームに流用しようと思っています。

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いぬた
みなと@2用が、気になる…
Bluebear
Bluebear
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