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  • 2人~4人
  • 15分~25分
  • 8歳~
  • 2023年~

クラスクラフト荏原町将棋センターさんのレビュー

84名
3名
0
約1ヶ月前

中間テストと期末テストで好成績を目指す、勉強カードゲーム。ハムファーム同様、カード配置が主要メカニクスです。軽ゲーの割にスゴイ戦術的なゲームなのでレビューします。


舞台は中学校。プレイ人数だけクラスがあり、4人プレイでは2×4、3人プレイでは2×5、2人プレイでは2×6の座席となる教室を作ります。

手番では、3枚の手札から1枚の生徒カードを手元に出すだけ。最終的には、例えば3人プレイでは、2×5の長方形になるように、10手番繰り返します。

生徒カードには、教科アイコンが、カードの上または下に5つずつ書かれており、必ず、3つの得意教科と2つの副得意教科になっています。前列の座席に置かれた場合は上の5つを、後列に置いた場合は下の5つのアイコンを参照します。また、カードは4色に分かれており、赤=国語、青=数学、オレンジ=社会、緑=英語が、得意な教科アイコン3つになっています。

↑ 教科担任カード。この中学校は6時間授業。国語、数学、社会、理科、英語、自習。自習は、教科(先生)を変えたプレイヤーが好きな教科を指定できる。


これら教科担任カードをシャッフルし、1枚捲って教壇に入れ、1時間目の授業が決まります。

カードの出し方は、隣接義務などはなく、長方形のどこからでも配置していくことができます。1巡目だけは、前列に置かなければなりません。

ゲームの得点となる中間テストは、この座席の横一列、3人プレイなら、前列か後列どちらか5枚揃った瞬間行ないます。現在授業中の教科のアイコンを数えるだけです。この中間テストは、5枚揃った時なので、各プレイヤーの手番、バラバラのタイミングで行なうことになります。


ところで、生徒カードはなぜ教科の数5色ではなく、4色なのでしょうか?

それは、理科の色がないからです。つまり、この学校には、理科が得意な生徒は一人もいません笑


期末テストは、終了時全員で受けます。その時の授業科目のアイコンを、前列は上の5つのアイコンから、後列は下の5つのアイコンから全て数え、合計します。

さらに、このゲーム、得意科目の生徒達を班にすると得点が加算されます。縦または横のペアごとに1点が入りますが、重複OKなので、例えば同じ色のカードを2×2の正方形の班にすると4点入ります。

また、生徒カードのほとんどは、上下どちらかが、5つのアイコンではなく、イベントになっている場合があります。これは、例えば下がイベントになっている生徒カードを後列に置けば実施されます。


教科(先生)を変える

教科を2枚変える

教科ロック(1巡は変えられない)

席替え(既に置いたカードを1枚移動する)

クラス替え(先生を変え、さらに他プレイヤーと手札1枚ブースター交換)

持ち物検査(他プレイヤーの手札3枚を加えて、任意の3枚を返す!💦)


またイベントは、5つの教科アイコンがない代わりに、1つのオールマイティ教科アイコンがあります(理科でも得点が入る!)

終了時には、班の点数の他、このイベントアイコン4つ以上で+2点、イベントアイコンのマジョリティトップに+2点というのもあります。

↑ 左側の国語の班で4点。後列は、今、既に国語が8点あるので、中間は国語で受けたい。この写真の場合、実施されたイベントは、Shinjiの「クラス替え」とAkiyoの「持ち物検査」。YukariやKentのように、レクリエーションが無い優秀な生徒もいる。


考察

◾️6時間授業。時間割は、各自暗記することになっている。どの教科が出て来てないか、少なくとも自習が何時間目なのかは覚えたい笑。もし、6枚一周したら、教壇を箱ごとひっくり返す。つまり、また同じ時間割で1時間目に戻る。フレーバー的には翌日。毎日同じ時間割の学校なのだ…

◾️序盤は、イベントを起こさず、確実に5つの教科アイコンを溜めていきたい。また、2枚目の配置は、色が違うなら、窓側(左側)と廊下側(右側)、一気に離して置くのがよい。

◾️理科で中間テストを受けてしまうと、今まで作り上げて来た優秀なクラスが学級崩壊する。

◾️中間テストの合格点は、60〜70%あたり。つまり、3人プレイの場合、中間テストでの満点は、得意教科を5枚置けたとして、アイコン3×5=15点となるが、私の経験上、10点は取っておきたい。これは2/3にあたる。

◾️期末テストでも同様に、30点満点中20点を取りたいが、今度は、前列も後列も1つの教科に特化することが難しく、当然、中間より教科チェンジのインタラクションが強くなるので、15点ぐらい、つまり50%で十分合格点ではないか。

◾️いずれにせよ、中間テストまでは1教科特化戦略で強く攻めていきたい。仮に、中間テストでミスったとしても、その特化は期末に活かせる。安全なのは、2教科特化戦略だ。期末で大きな点数を取れないかもしれないが、目まぐるしい教科チェンジにも対応し易い。2教科特化がベストだが、リスク分散型の3教科戦略もある。

◾️まだ戦略はある。班の特化戦略だ。これも結局教科特化と同じことになるが、同じ色のカードを正方形に並べた上で、もう2枚追加する。すると、2×3となり、これは7点もある。これは難しそうに見えるが、「持ち物検査」を実施すれば、意外と固め易い。いずれにせよ、3人プレイの場合、10枚のカードで班で10点を目指したい。

◾️となると、3人プレイでは、イベントアイコンボーナスを無視したとしても、35点が優勝ラインだ。4人プレイだと30点、2人プレイだと40点あたりが優勝ラインとなるだろう。

◾️「席替え」は、カードを移動して班を固めるだけでなく、移動先でイベントを実施できる。諦めていた教科チェンジなどができるかもしれない。

◾️終盤は、空きマスも少なく、手札も3枚なので、カードの上下が合わず、イベントができなくなることがある。上下1枚ずつ持っていると確実だ。

◾️テスト前の「教科ロック」は戦略となる。特に期末寸前、自分の得意科目になっていたら、ロックしてそのまま終わりにしたい。

◾️逆に、自分の得意教科や自習の時間が流れてしまって、もう戻す暇がないと分かったら、理科にしてしまおう笑


ラスプレイヤーが最後に上手く教科を変えられたら、若干有利な部分があるのですが、ちょうど得意教科になるか分からないし、教科ロックされると、ラスプレイヤーでも変更できません。もし気になるなら、プレイ人数分スタピーを一周するといいと思います。

なんでこんなに面白いんだろうと思ったら、ロピアーノのサンコーレが、テーマも得点のメカニズムも似ていることに気付きました。一切の手間を省いた縮小版という感じです。道理で悩ましいのだと。



※ レビューにご感想・ご不明な部分等ございましたら、ご遠慮なく下にコメントください🙂

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山の川
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