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  • 2人~5人
  • 30分~45分
  • 8歳~
  • 2016年~

カルカソンヌJThe100周年さんのレビュー

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約3年前

カルカソンヌJについてはすでに多くの方がレビューされているのでそこは簡単に触れる程度にして、ゲームバランスが高評価され最近再販されたカルカソンヌ原始の営みとの比較を書きます。私は、原始の営みの再販直後にカルカソンヌを購入するタイミングだったので、どっちを買うかかなり悩んでカルカソンヌJを後で買いました。私のように迷われている方の参考になればと思います。

さて、カルカソンヌJですが、バリエーションとして日本の観光地タイル以外に川と修道院長の2つがあります。バリエーションルールなしから遊び始めれば4歳児さんとも遊べそうに思います。カルカソンヌの基本ルールは、タイルにある地形を矛盾なく配置するという分かりやすいものですが、得点獲得とその計算の仕組みに慣れることが最初に必要です。そこを一度理解できると、その後のバリエーションルールへもスムーズに移行できます。

オリジナルのカルカソンヌは、中世キリスト教中心の世界観の拡大(社会不安と信仰心を背景に求心力を得た各地域の修道院がセンターとしてヨーロッパ中の森林を開拓・開墾し、現代ヨーロッパの社会・経済システムの直接的な基層となった)とそれに付随して都市領域と都市間の交易が拡大していく過程をイメージさせてくれる優良な教材でもあります。そんなところに、日本の観光地が紛れ込みますから、クスッと感が出て和みもあります。

次に原始の営みですが、オリジナル(バリエーションなし)よりも良い作品とされてきたのに、長く再販されなかったからか再販後のレビューをあまり見かけません。前評判を参考に原始の営みを先に選びましたが、結局、カルカソンヌJのほうが子どもにはとっつき易いようだったので結局カルカソンヌJも購入しています。

自分で実際に比較してみると、世界観はさておきバリエーションルール付きならゲームシステムで生まれる面白さはそれほど大差がないと感じました。ただ、キリスト教以前と以後という世界観の違いでコンテクストにも差異がうまれるので、その分でゲームシステムが若干違うという印象です。なので、カルカソンヌJ、原始の営みのどちらかをしたことがあれば、ゲームシステムの理解はそれぞれすぐできるという感じです。

個人的な意見としては、遊び易さ優先ならカルカソンヌJ、サバイバル感やキリスト教以前の古代ヨーロッパ感が好きなら原始の営みです。両方買う意味は、ヨーロッパの重要な転換点をゲームを通して理解できるというところ、そして観光地タイルで日本の歴史ロマンも深掘りできるところだと思います。ヨーロッパの重要な転換点は、現代世界社会そのもののターニングポイントでもあり、日本はその古代と現代が今なお共存するとても珍しい国です。なので、歴史ロマン好きは両方を遊ぶと深みが増して楽しいと思います。

ただ、観光地タイルに富士山、東大寺大仏殿、大山古墳、出雲大社、厳島神社のタイルもあったら良かったのになぁとは思います。その方が民歴史ロマンの魅惑は深まるので…。

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仙人
The100周年
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