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  • 2人~4人
  • 25分~40分
  • 10歳~
  • 2020年~

キャピタルラックス2:ポケット大吉さんさんのレビュー

299名
4名
0
3年弱前

★★★Excellent!!

そんなに期待してなかったゲームなんですが、やってみると意外と…いや、かなりおもしろい!

2人で、色んなパターンで複数回プレイしてみて感じたことは、2人プレイでも駆け引きが十分にあり、2人プレイにも向いているんじゃないかということです。

使うのは、2~6の数字が書かれた青、紫、黄、緑の4色のカード。

手札は6枚で、ドラフトします。2枚選んで隣に渡し、を繰り返します。

手番でやることは、手札を1枚選んで共通の場に出すか、自分の場に出すかの2択です。

共通の場は色ごとに列を作るように出します。4色あるので、出せるところが4ヶ所あります。同じく、自分の場も4ヶ所。なので、細かく言うと8択。

自分の場に出したカードは、色ごとに合計した数が多いほうが得点になります。だったら、ずっと自分の場に出し続けたらいいわけなんですが、そう上手くいかないようになっています!

得点化する条件として、自分の場に出したカードの合計数が、共通の場に出されたカードの合計数をこえてはいけない!これは、同じ色同士で確認します。

どう言う事かというと、例えば、共通の場に黄色のカードが4、2、3と出されていれば合計が9。

自分の場に黄色のカードは3、5、2で合計が10。この場合、自分の場に出したカードが共通の場の9をこえてしまったのでバースト!自分の黄色のカードは全て捨て札になります。

もし、バーストせずに黄色のカードの合計数が、他のプレイヤーよりも1番高い場合は、ボーナスをもらえます。共通の場にあるカードの中で1番高い数字、この場合4のカードを引っこ抜いてもらえます。そのまま4点になります。

これを色ごとに比べあって、1番高い人がボーナスをもらい、バーストした人は、その色のカードを全部捨てます。

これを3ラウンド続けるんですが、自分のカードはバーストしなかったらそのままのこり、共通の場のカードもボーナスで抜かれた1番高い数字のカード以外はのこります。

このゲームの面白いところは、自分の場に出すカードはコントロールできますが、共通の場に出すカードはみんなで出し合うので、ものすごい駆け引きがあるんです!

さらには共通の場には、置けるところが4ヶ所ありますが、色ごとに特殊効果があります。

例えば、紫のカードを置いた場合、共通の場のどれかの色を選び、その中で1番低い数字のカードを引っこ抜いて、自分の場に置きます。共通の場の合計数が低くなるので、これを行うことでバーストするプレイヤーが出るかもしれません!

緑のカードを置いた場合、カードをもう1枚引けます。カードが増えた方がいいと思いきや、このゲームは誰かが手札を全部出し切ったら、もう一巡してラウンドが終了します。

残った手札は全て、自分の場に出さなければなりません。カードが増えるということは、カードが残る可能性があるということです。

カードが残ることを見越して、どのカードを残して自分の場に出すか計算することで、上手くいけば得点できます。逆に、カードを残してしまったことでバーストする危険性もあります。

そして、それだけでなく最終の第三ラウンドが終わってからが本番です!

第1、第2、第3ラウンドで各色ごとにボーナスをもらいました。第3ラウンドが終わりボーナス処理をした後に、手札に各色のカードがのこっていると思います。

これが全部得点になるんです、しかも、4色全てのカードを合計した数の分だけ!

例えば、自分の場にのこったカードは、青が6、4、2、5紫が3、5、3、4黄が、2、6、2緑がバーストして0だとすると、合計で42点入ります。

各ラウンドでの、各色のボーナスが最高でも6点なので、最終最後で逆転をおこすことも可能です、大いに!

ほんと、細かいところまで丁寧に作られたゲームだと思います。

ボーナスをもらっても、その色に対応した共通の場の高い数字のカードは抜かれるので、共通の場の合計数が下がり、リスクを背負うことになります。次のラウンドは、その色を自分で共通の場に出すか、誰かに出してもらわないとバーストする危険があります。

手札はオープンなので、そんなことはみんなわかっているんです。いやがらせを受けるかもしれません!

特殊効果にしても、いちいち駆け引きするようになっています。目の覚めるようなインタラクション!

さらに、最後の得点計算方法による一発逆転!

そして、お洒落過ぎるアートワーク!

これ、好きな人は、ほんと好きなゲームなんじゃないですかね~。

2人プレイでも楽しめて、時間も同じくらい短くて、自分の場にカードを集めていくゲームで宝石の煌めきがあります。(プレイ感はぜんぜん違いますが)

あちらの方が一般受けして人気はありますが、個人的にはキャピタルラックス2の方が、シンプルながら奥が深く、多様性があるので好みではあります。

宝石の煌めきはランダム性がほとんどなく、数をこなすと毎回同じような展開になり、戦略の幅もせまくあきやすいように感じます。ルールは簡単で、最初の頃はかなり楽しめるという利点はありますが…

キャピタルラックス2の場合は、毎回の手札が変わり、さらには手札をドラフトするので、今回はどういった攻め方をしようかと考えることができます。

さらには4つの共通の場の特殊効果も、12種類から選ぶことがでるので、任意の4つを選ぶもよし、ランダムで選ぶもよしで、ゲームごとに変化をつけられます。

推奨のAパターン、Bパターン、Cパターン、完全なランダムと、いろんなパターンを試してみました。基本のAパターンが一番バランスがとれていいと思いましたが、飽きずに楽しめるという面では、いろんなパターンがある方がいいように思います。

特殊効果のパターンを増やすと、単に数を増やすために、どうでもいいような手抜きの効果もありそうなもんですが、どれも上手くインタラクションをつけるように工夫されています。どれを組み合わせてもバランスはいいように思います。

特殊効果による少々のとっつきにくさはありますが、ふだんゲームをしない人と楽しめる、ギリギリのラインのゲームだと思います。

ゲーム慣れしている人からしたら簡単すぎるゲームかと言うと、そうではなくて、考えどころもあり駆け引きも熱いですし、十分すぎるほど楽しめるゲームなんじゃないでしょうか。

結局やることと言えば、カードを共通の場に出すか、自分の場に出すかの2択です。後は、4つの特殊効果を覚えるだけ。おろかな牛をちょっとだけ難しくしたぐらいのルールです、簡単!

しかし、シンプルなわりに考えることが多いです。パーティー系のゲームしかやってなくて、考えるのがしんどい人には向かないかも。

そして、共通の場に出した4つの特殊効果のパターンを入れ替えられて、難易度調整もできます。特殊効果のパターンを変えるだけで、ゲーム性がまったく違ってきます。この点は、メンバーに合わせて難易度を決められますし、リプレイ制性も上がるので、なかなか優れたシステムだと思いました。

セットアップは超簡単で、時間もそれほどかからない。ルールはシンプルながら考えどころもあり、繰り返しのプレイにも耐えうるシステム。アブルクセンやマンダラと同じく、中毒性のあるゲームですね!

キャピタルラックス2はこれだけ面白いのに、あまり注目されていなくて、不思議と名前があがってこないゲームです。

テーマはSFで、アートワークはセンスがありすぎるくらいだと思うんですが、日本人にとっては馴染みがなく、斬新過ぎるのかもしれません。

パリコレのファッションがよくわからないときがあるように。

なので、日本風キャピタルラックスもやってみたい気はします。

アートワークはTANSANさんにお願いして、テーマをもっとわかりやすいものにしたら、もっと注目されるのかな~。

でも、このアートワークは最高ですよね!

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らいむ
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Jarry
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