マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人用
  • 8歳~
  • 2021年~

ゾラKanare_Abstractさんのレビュー

194名
0名
0
2年以上前

「引き分けも先日手も決して起こらない」ゲームデザインを信条としているマーク・スティアーの新たな代表作の一つです。彼の直近のゲームデザインはほとんどが「コマを置くだけ」か「コマを一歩すすめるだけ」を基本メカニクスとするきわめてシンプルなルールで成り立っていて、後者の場合はコマの進行方向に一定の制限を設けることで収束性を確保しているのですが、ゾラは「ボードの中心点」をその制限に利用した興味深いゲームです。

「中心から離れるように移動する」と「中心に近づくように捕獲する」は一見対照的ですが、後者の捕獲は中心からの距離が捕獲前と等距離になる場合でも可能です。したがって捕獲能力を保つために「なるべく中心から距離を保ちながら捕獲する」のが基本戦術になるのが明白で、移動オプションが少ないこともあってはじめは単純な勝ち方のあるゲームではないかと疑っていたのですが、何度か試してみるとそうではないことがわかりました。

例えば等距離の捕獲を行う場合でも、捕獲でコマが移動することによってそのコマが塞いでいた道が開けてしまい、価値の高いより外側の位置のコマを等距離捕獲で取られてしまうようなケースがあります。角のコマは基本的に保持しておくのが定石ですが、位置によっては角から捕獲した後、以降の手番で無傷で角に復帰できることもあります。位置関係によって意外に様々な状況があり、これだけシンプルなルールの中で多くの発見ができることに驚かされます。

マーク・スティアーのゲームは設計思想が第一になっているようなところがあり、ゲームによっては動きの制限が窮屈すぎたり退屈だったりすることもあるのですが、ゾラやドードーは少ない移動オプションの中でいつの間にか勝敗が分岐していくような面白さがあり、近年のアブストラクトゲームの傑作だと思います。

この投稿に0名がナイス!しました
ナイス!
仙人
Kanare_Abstract
Kanare_Abstract
シェアする
  • 4興味あり
  • 8経験あり
  • 1お気に入り
  • 0持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

Kanare_Abstractさんの投稿

会員の新しい投稿