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  • 2人~4人
  • 60分~90分
  • 12歳~
  • 2022年~

テラノヴァじむやさんのレビュー

697名
12名
0
約1年前

コンパクトなテラミスティカ。種族数や地形数が減り、宗教もなくなり盤面も小さくなった「簡易版」ではありますが、このゲームならではの良さがあると感じましたのでご紹介。主に本家との違いなんかをざっくり書きたいと思います。


本家との比較

①地形数
本家7種類に対して今回は5種類。前は最大3スコップ必要になっていましたが、今回はスコップ2つで改良可能。ということは土地の奪い合い・妨害が容易ということで、街づくりのタイミング・長距離接続狙いがより熾烈になります。


②種族数
地形と合わせて10種類(種族シート5枚×両面)。アートワークも本家と比べてだいぶマイルドなタッチになり、とっつきやすくなったのかな。固有能力も当然それぞれあります。


③宗教関係+労働者の廃止
宗教トラックがなくなり、建物も神殿と聖域がなくなりました。
リソースも司祭と労働者がなくなり、「コイン」「パワー」の2つに。


★木コマ・トークン類の違い比較

TM・TNそれぞれ並べて比較してみました。

まずは木コマ。神殿・聖域・司祭・労働者のコマがTNにはありません。
砦はありますが、形状が少し変わってますね。宗教関係がなくなった代わりに砦は2つ建てられます。家8交易所4は変わらず。

パワー駒はTNが気持ち大きいです。

タイル・トークン類。
宗教タイルがなくなったほか、2コインがなくなり、ラウンド得点計算タイルの形状が変わりました。
あとはデザインは違うけど大体同じサイズ。(町タイルは5色に色分け)


④ラウンド数
本家6ラウンドに対して5ラウンドとちょっとコンパクトになってます。



⑤メインボード(エリア数)

地形が7→5に減ったことを受け、ボードそのものが少し小さく、全体エリア数も減っています。
色味もTMは淡く、TNはくっきりした色合いになっています。
なお、TNのボードは両面仕様で、2-4人用と、2人プレイ選択ルール採用時のものになっています。

大きなところは大体こんな感じでしょうか。


感 想

種族固有能力を生かした入植競争は健在。宗教関係がなくなったことでトラック・神殿や聖域からの恩恵、ボーナスタイルの項目が減っていることもあり、何をするにもお金がものを言う感じにシフト。やることが絞られてわかりやすくなったというか、よりタイトなゲームになったというか。
町を作るにも宗教施設がなくなった分、砦2・交易所4・家8をうまく割り振る必要があるので、最終形を見越したプレイングが必要なんでしょうね。(そんな上手くないのでそこまで考えが回りません)
前述のとおり如何にラウンド得点やボーナスタイルを活用してお金を集めて建てまくれるかにかかっているので、本家よりも融通が利かない(ミスったら巻き返しができなさそうな)印象を受けました。

ボードが小さくなって宗教トラックがなくなったことで、日本の住宅事情的には良い感じにコンパクトになりました。うちは多くても2人(極稀に3人)プレイなので、このサイズ感は好きです。
個人的にはこれで公式のソロオートマさえあれば言うことなかったです。(本家でオートマソロボックス出したんだからデフォでつけて欲しかった…)

本家に慣れている人は「本家でいいや」って言われるかもしれませんが、別ゲーとして考えていいんじゃないかな。
2人プレイメインの方はもちろんですが、以前本家をやって合わなかったという人も試してみてほしいところです。


非公式ソロ(BGG)

本家のオートマソロボックスが機能するらしいのですが具体の方法はまだ議論されていないようで、私も試せていませんが、1つスコアアタック的なものがフォーラム内にありました。
ざっと説明すると、
・2人セットアップでボードやコマ類は1人分。
・ラウンド得点タイル上にコインを2個置き、疑似的な対戦相手コマとする。
・恩恵タイルは5つ。選ばなかった4つに毎ラウンド1コインを置く。(ので全種使うと5ラウンド目は5コイン)
・毎ラウンド、ラウンド得点タイル上の2コインを相手のエリアに置くか重ねる(3コインまで乗せて改良を表す)。
 ※どこに置くか、重ねるかは任意。これを隣接として改良軽減可。
・接続ボーナスは相手が12個繋いでいるとして計算
・3コイン=1点変換
・スコアに応じたランク付け。

といった感じ。
疑似対戦相手の動きがこちらの任意なので、このあたりがダイス等でこちらの意思が入らないようになるとなお楽しそう。種族の特性や立ち回りを確認するのにもいいと思います。詳細はBGGフォーラムをご確認ください。

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