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  • 1人~4人
  • 30分~60分
  • 14歳~
  • 2021年~

ソラニじむやさんのレビュー

521名
4名
0
9ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

アートワークが凄くツボなパズル系ゲーム。念願叶い入手できました。ソロプレイのみですがご紹介です。(自力和訳なので誤訳・用語が違う等あるかもしれませんがご容赦ください。ざっくり雰囲気が伝わればと思います)


概 要

テーマ:アメリカ南西部の先住民族「ナバホ族」の神話と星座がモチーフ。自分のボードにトークンを配置して星図を作ります。

システム:ドラフトによるトークン選択+配置と接続による得点獲得。

ラウンド:12ラウンド

ソロ:専用の「コヨーテ」との対戦。3段階の難易度調整あり

得点条件:「明るい星」が描かれた星団トークンを配置したとき等ゲーム中に発生するもの、エリア内の惑星の種類や数等ゲーム終了後にカウントするものに分かれます。


コンポーネント※KS限定拡張は除く

KS版ってことで豪華。ボードはマット。トークンも木やプラ製。タイルもしっかり厚みあり。

メインのボード。後述の星団トークン、ブランチ(※分岐とかで訳すべきなんでしょうけど…)トークン置き場や惑星トークン置き場と得点トラックを兼ねてます。


プレイヤーボード(4枚)。個別にトークンを配置していきますが、星が描いてあるとこには置けません。あと配置エリアが東西南北に分かれます。場所も重要。

トークン類。「星団トークン」「アストラルトークン」「惑星トークン」は丸いところに配置。星を接続する「ブランチトークン」は光(白)と闇(赤)の2種。トークンバッグもかわいい。


カード類。自分の闇ブランチトークンと関わりのある「アストラルカード」や「空の得点カード」とソロ用「コヨーテ」のカード。


タイル類。自分のマットに闇ブランチをセットする際に参照するセットアップタイルと、終了時の得点加算条件を示すタイル。ソロの場合は難易度EASY/NORMAL/HARDに応じて4枚の得点を合計したものが相手の得点に加算。


あとはスタPトークンと4人分の得点マーカー、VP20点で1個獲得する星マーカー(得点トラックが20点までだから)と得点計算ボード(ホワイトボード仕様)。これで全部です。



セットアップ

人数によって変わります。ソロは2人用準拠。

①メインボードとプレイヤーボードを配置。プレイヤーボードは4種あるので「コヨーテ」を含むボードを使用。ソロはコヨーテ以外を使用。自分のボードの絵を見て得点マーカーをメインボードの得点1の横に置く。

②闇ブランチセットアップタイルを1枚置き、自分から見た際の「赤」の位置を参照し、自分のボード上に闇ブランチトークンを表向きに配置。

③アストラルカードを1人4枚選択。同じ絵柄のアストラルトークンをカード上に置く。

④ゲーム終了時の得点タイルを4枚配置。

⑤空得点カードを表面(青緑)にして数字が降順になるよう重ねて配置。カード上部に人数マークがあるのでプレイ人数に合わせる。(2人プレイなら2枚しかない)

⑥プレイ人数に応じてランダムに惑星トークンをメインボードに配置する。2人なら8枚、3人10枚、4人12枚。

⑦複数人の場合はコヨーテのボードの人がスタP。

ソロ:コヨーテの難易度を3段階から選択。ゲーム終了時の得点タイルを参照し、左/中/右の点数を難易度に応じて合計し、コヨーテの得点にする。(④のタイル参照)

⑧最後にコヨーテカードを表面(青)にして配置。

これで準備完了。【ソロ用でセットアップ。2人ならボード2人分準備+コヨーテカード無し。3人なら空得点カードが変わり、惑星トークンの枚数が10に増えます】


基本の流れ

ゲームは12ラウンドです。各ラウンドの流れは次のとおり。

①準備:光ブランチトークンと星団トークンをメインボードに配置(2人なら3個ずつ、3人なら4個、4人なら5個)

【ソロなので2人プレイ準拠。3つずつ配置します】


②ドラフト:スタPはブランチ・星団どちらかを選択して1つ取ります。2人目以降はスタPと同じ種類のトークンを取ります。全員取ったら、逆回りで取ってない方のトークンを取ります。取ったトークンは自分のボード下部の保持エリアに置きます。

【星団1→2、ブランチ2→1の順】

※星団トークンを取った時、メインボードにある惑星トークンと入れ替えも可能。自分の取った星の数から進んで最初の惑星と星団を入れ替えることも可能です。

ソロはオートマカードの面によって、1ラウンド~6ラウンド、7ラウンド~12ラウンドでオートマのトークン獲得条件が違います。


③配置&得点:自分のボードに2つのトークンを配置します。星団と惑星はボードに星が描かれている以外のところかつ光闇ブランチどちらかに接するように配置可能。ブランチは闇ブランチか星団・惑星に接するところに配置可能。

※光ブランチと惑星の配置について…下の得点条件にも記載しますが、最終的に星団の数(1~4)と、ブランチに描かれている接続数が合致していれば星の数得点(上の写真だと配置した星団タイルは接続2で確定なので終了時2点。
惑星は逆に接続が1つもなければ、終了時に東西南北にある惑星の種類毎に得点。

配置後得点条件等を満たしていたら処理を行います。

得点1)闇ブランチに接する位置全て光ブランチが配置された:闇ブランチを裏返し、自分のアストラルトークンを配置ルールに沿って配置する。その後、アストラルカードの得点条件に従い得点を得る。加えて、現在の「空得点カード」下段の数値と同じ得点を加算します。

【下図:※の闇ブランチの隣接する全ての配置場所が埋まったため、裏返してアストラルトークンを配置。配置条件に沿って、西エリアかつ外周なのでそれぞれ1点、空得点の下部で2点、計4点獲得】


得点2)明るい星ありの星団トークンを配置した:置いた場所が属する位置(東西南北)を1つ選択し、その中にある明るい星の数だけ得点します。


得点3)満点ボーナス:東西南北のどれか1つの中を全て埋めた場合、現在の空得点カード上部の得点が加算され、カードを裏返し(×の面)にします。※意外と忘れがち。

【南エリアが埋まったので5点獲得。次ターンでこのカードは除外】


④クリーンナップ:全員が③を終えたら次の準備を行う。

・空の得点カードが裏面の場合はゲームから除外します。

・1つずつ残っている星団とブランチトークンを除外します(バッグに戻さない)。

・メインボードの惑星がなくなった場合は、全ての星団トークンを除外後新しく4枚惑星トークンを中央に補充します(1ゲーム中1回のみ補充。ソロ=2人プレイなら8枚+補充4枚の計12枚が最大)

・ボードが全て埋まっていなかったらスタPを時計回りに交代し次のラウンドへ。(ソロの場合はプレイヤーが常にスタP)


⑤得点計算

以下の点数を付属の得点ボードに記入します。

1)ゲーム中の得点:明るい星ボーナス等ゲーム中に獲得した得点を記入します。

2)星団:ボードに描かれているものも含め、星団の星の数とその周囲のブランチの接続数を確認し、一致していれば星の数得点します(明るい星か否かはここでは関係なし)。

3)惑星:まず接続が1つでもある惑星を除外し、その後、東西南北エリアごとに確認し、惑星の色1つにつき2点獲得します。

4)終了時得点条件:タイル4枚の条件それぞれ満たしていれば加算します。

この合計点が最も高い人が勝者です。

【最終盤面の例。左上の2タイルに接続3で無得点以外は全て得点化。ゲーム中得点26+星団22+惑星16+ボーナス12の計78点】


ソロゲーム

オートマ「コヨーテ」との対戦です。コヨーテはボードを持ちませんが、トークンはドラフトで獲得、明るい星を取ると惑星に変換して取っていきます。

プレイヤー側が常にスタPで、基本ルールでプレイします。

コヨーテは前半6ラウンドを表向き、後半6ラウンドを裏向きのカードで対応します。

前半:1つめのトークンは最も小さい数(接続数)を選択、2つめは最も大きい数(接続数)を選択します。

【例:プレイヤーが先に星団トークンを獲得した場合の動き。星団トークンはどちらも3なので3を取る。ブランチは最大数の4分岐のものを取る。そのあとプレイヤーがブランチを選択する】

後半:1つ目のトークンは最も大きい数(接続数)、2つ目は最も小さい数(接続数)を選択しますが、明るい星があればそれを優先します。

明るい星を選んだ場合の処理:可能な限り惑星に変換します。2か3なら最短距離、4なら左右ルートから未所持の惑星>トラック上で少ない惑星の順に選択します。同数ならプレイヤーが任意に選択です。


コヨーテの得点計算

コヨーテが獲得した星団・ブランチの星や接続の数を確認し、同一のペアごとに星の数分得点します。(星2と接続2のペアが3つなら6点、4のペアが2つなら8点)

惑星は難易度により少し変わりますが、1種類ごとに1つめは3点、2つ以降は1つ1点または2点になります。

明るい星:明るい星1つごとに1点です。

この合計と最初に計算した「終了時得点条件」4枚の合計を合算した得点をプレイヤーが上回れば勝利です。

【星団とブランチの同数ペア:4×2+3×3+2×2=21。惑星ボーナス:3種×3点=9点、難易度ボーナス(HARD)の合計:12+12+12+14=50。合算して80。ギリ勝てずでした。】 



感 想

以前何かで見かけて欲しいなと思ってたので、KS版が入手できてラッキーでした。コンポーネントも豪華かつオリエンタルな感じでかわいいのです。

ゲーム性:星の配置と得点、接続、東西南北の位置取り、惑星変換のタイミング等いい感じに要素が絡み合っていて大変好み。

アストラルは配置時にしか得点にならないので、上手いこと闇ブランチ塞ぐタイミングを計って空撃ちしないよう気を付けたいし、条件全部満たしたい。

ソロゲーム:別途必要なものがカード1枚のみってソロに優しい(スペース的な意味で)。オートマの動きや得点条件もわかりやすいので高評価。コヨーテ結構強い。終了得点は全て満たしているのでこっちも取りにいかないと。ドラフトで選択するトークンはある程度コントロールできるので、ペアにさせない、惑星も種類を取らせないことに気を付けていけばなんとかいける。

プレイ時間:ソロなら慣れれば20分くらいでサクサク回せる。お手軽だけど満足感高。


気になった点は以下の通り。

得点計算:項目ごとに記載できるボード(ホワイトボード仕様)があるものの、ちょい煩雑寄り。

一覧表:アストラルカードと終了時得点タイルの一覧表・解説が取説にはないです。BGG経由で公式で確認できるみたいなんでそっちで確認・和訳しておくと便利。全体的に取説がふんわりしている気がします。

サマリー:エリア全埋めボーナスとかちょいちょい忘れるので、ラウンドサマリーがあれば便利だったかな。


ということで、個人的に期待通りのゲームでした。サグラダとかアズール、キャリコみたいなプレイ感。アートワークも相まって終了後の盤面は中々映える感じになります。

ゲームもしっかり悩みどころがあり、ソロも扱いやすい。惜しむらくは日本語版無しで国内未発売。おすすめではありますが入手性に難ありなので、パズル系好きな方は機会があればプレイしてみて欲しい感じです。

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