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  • 2人~5人
  • 45分前後
  • 9歳~
  • 2017年~
208名
5名
0
1年以上前

REINER KNIZIA氏の傑作『指輪物語・二つの塔』をセルフリメイク。絵柄と設定が完全オリジナルに変わりました。

…と言うか、変わり過ぎです(笑)

元の作品が、エルフやドワーフなどの仲間を集めて指輪を封印するために旅をする、という設定だったのに対し、

今作は悪夢の本に閉じ込められてしまった少女セイミちゃんが、脱出のために奇怪な使い魔の力を集めて、ところどころに出現するボスモンスターを倒す…、という設定になりました。

この悪夢の世界が《スーパークレイジーワールド》というわけですね。

あまりに癖の強いイラスト群に、ちょっと引くかと思いきや、意外に女性陣には好評で安心。

『腐犬』や『肉人』を並べて「きゃ〜かわいい〜♪」と笑う彼女らの感覚はよく分かりませんが、とりあえず賑やかにプレイできたので安心。

ルール説明含めても1時間もかからない軽さながら、ちゃんと周りを見て、良く考えてプレイしないと勝てないという、アナログゲームとしてはなかなか優秀な作品でした。(KNIZIA氏のゲームはたいていそうですけどね♪『モダンアート 』とか『ハイソサエティ』とか)

↓これが立ち塞がるモンスターたち。ちなみに女子メンバーたちの一番人気は《スーパークレイジーマスコット》♪

◾️使い魔を集めて戦え!

味方にできる使い魔(?)は4種類。
『骸骨』『蠅男』『肉人』『腐犬』です。

さらにそれぞれが4種類の攻撃パターンを持っていて、《超能力》《銃》《剣》《格闘》。

これを毎ラウンド1枚ずつ増やしていって、1〜4ラウンドが経過すると自動的にモンスターと戦闘になります。

モンスターの間に道カードをランダムに置き、ここをセイミちゃんコマが進んで行くので、このマス目の数で何ラウンドあるかが分かる、という仕掛けです。(セイミちゃんには、立ち止まるとか、引き返す、という選択肢は無いようです、笑。)

このモンスターは、あらかじめ《効果のある攻撃方法》が決まっていて、その攻撃を何枚集める事ができたかで勝利ポイントがもらえる仕掛けですね。

これだけ聞くと簡単そうに聞こえますよね。
ところがどっこい、ここからがKNIZIA流だったんですねぇ。

◾️思うように集まらない使い魔!

モンスターとの戦闘まで数ラウンドしかなく、各ラウンドにカードは1枚しか前に出せません。
モンスターに効く攻撃は分かっているので、それを集めて強化したいですよね。

でも、《同じ使い魔》で《同じ攻撃》でないと、重複して出す事ができません。(重ねていくと枚数分の攻撃力となるので強くなるわけです)

単に山札から1枚引くだけだと運任せになってしまうので、手番では並んだ共通の場札と1枚だけ交換できたりするちょっと変則的な引き方をします。

モンスターによっては、必要な攻撃方法が全く違うので、これによって《今目の前のモンスターに対応する》のか、それとも《その先の次回モンスターに備える》のかを考えなければなりません。

《同じ使い魔》で、《違う攻撃》を出すことは禁止です。その場合、それまでのカードは全て破棄しなくてはいけません。

ちょっと分かりにくくて申し訳ないですが、要はどのタイミングで、どの攻撃を伸ばすか、かなりシビアに考える必要があるのです。

◾️各戦闘では1人だけ0点!

各モンスターの下にはあらかじめ、人数より1枚だけ少ない得点チップを置いておきます。

そして戦闘では効果があった戦力(その枚数)の合計が最も高かった者から好きなチップを獲得していきます。

チップの並びにもよりますが、何も無理やり1位を取らなくても点数は入ります。
最下位でさえなければ。

ここが駆け引きになるところなんですよ!

また、戦闘終了時に戦闘で効果があったカードの列からは、上から1枚ずつ除去されたりもするので、これによってもまた合計戦力が変わってしまいます。(複数列あればそれぞれが1枚ずつ失うことになるので…)

誰が何のカードを揃えているかは、公開されているので、それを見比べながらどの手札を出すべきかタイミングを測ります。

急な番狂わせは起きないので、どの戦闘で何位を取るのか、先々を見据えて動かないと効率よく点数が伸びません。

うん…やっぱりKNIZIAデザインはキツいですね。(このキツさがたまらない、笑)

見た目よりも《しっかり考えるゲーム》になっています。

◾️イラストは本人⁈

アートワークを調べると、このシュールでカラフルで独特なイラストを描いたのは『大城聖美』さん。(日本人だったんだ)

ん…セイミ?

ああ、なるほど。
この主人公セイミちゃんは、イラストレーター本人だったのね!

↓表紙の隅のこの子だな(笑)

面白い試みの日本版ですね♪ただしインパクトは抜群ですが、好みは分かれるだろうなあ。(ちょっと設定の少女のイメージと違っていたけど…)

イラストだけ見て、イロモノ扱いせずに、ぜひ試してみて欲しい作品です。

◾️上級モンスターの拡張もあります

指輪物語からバージョンアップした特典としては、モンスター類を一新し、特殊効果を付けた上級バージョンが同梱されています。

結構お得感ありますね。

基本バージョンが手ぬるいと感じた人はこちらを選ぶことも出来るという親切設計なのも非常に好感♪

でも、結構ハードなので気をつけて下さいね。

◾️余談

このゲームが気に入ったある子が言ったセリフでみんな笑った。

「これ、桃太郎でもできるんじゃない?ほら、手下も《犬》《猿》《キジ》…あ、一種類足りないか。じゃあ《キビ団子》!」

「面白いけど、さすがにキビ団子は戦わねーだろ〜」(笑)

でも、うん…けっこうしっくり来るかも♪

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