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  • 1人~4人
  • 15分~30分
  • 10歳~
  • 2023年~

ポイント・シティたっくん@カードゲーマーさんのレビュー

626名
5名
0
約1ヶ月前

5/10 「宝石の煌めき」っぽいけどいまいち洗練されていない。両面カードのデザインに問題あり。

【評価点】

●拡大再生産のベースはそこまで悪くない

 基本的なプレイ感覚は「宝石の煌めき」にとても近いです。

 素材を集めて、カードを購入して、すると次から購入コストが軽減されて…というゲーム展開は分かりやすく、楽しめます。

 カードを2枚ずつ取っていくというシステムにより、「宝石の煌めき」 とは少し違ったプレイ感になるのも良いです。


【賛否両論点】

●他の拡大再生産ゲームと比べて運要素が高め

 「宝石の煌めき」では、最初から高レベルのカードが公開されていて、いつでも取れるシステムになっています。

 一方本作では、ゲームの進行に合わせて盤面に追加されるカードが変化する方式になっています。

 高コストカードがすべて途中から追加・公開されるため、素材集めの長期的な計画を立てられず、どうしても短期的でその場しのぎの対応になってしまいます。

 そのため「宝石の煌めき」よりも運要素が高いです。

 逆に言えば、長期的な計画を立てる必要が無く、運勝ちもあるため、考えることが少なく、ライト向けと言えるのかもしれません。

 また、中盤になるとカードが高額になり、コスト軽減用に低コストのカードを購入することが難しくなるため、カードをあまり購入できていないプレイヤーは中盤以降さらに厳しくなります。

 元から不利なプレイヤーがより不利になりやすく、少し気になります。



【問題点】

●両面カードのデザインが悪く、山札を横から見るとカードの順番が分かる

このゲームは、両面カードがゲームの根幹を握っています。

しかしこの両面カードには縁取りが無く、しかも資源によって色が異なるため、山札の側面を見るとカードの縁の色でどの資源が山札のどこにあるかが分かってしまいます

また、この両面カードのシステムの関係上、山札の残り枚数を確認しようとすると次のカードが分かってしまうため、山札の残り枚数を確認することも出来ません。

山札の残り枚数が減るとカードの種類が変わるこのゲームにおいて、残り枚数が確認できないのはかなり問題です。

山札が崩れたり、振動で山札のカードがズレてしまった場合も、次のカードの色が見えて得をするプレイヤーが出てしまうため、不平等です。

カジュアルに遊ぶならまだしも、「宝石の煌めき」のようにガチで遊ぶことは出来ません。

経験者であれば、カード裏面の資源から表面の建物をある程度予測することができるため、初心者が一方的に不利になる点も気になります。

盤面からカードを2枚取ったあと、減った分のカードを山札から補充する際、両面カードゆえに「2枚のカードのうちどちらを先に配置するか」で結果が変わってしまう(「二枚目の裏面を見てから置く順番を変える」という不正が出来る)ため、配置する順番と表裏を間違えないように注意する必要があるのも面倒です。

両面カードではなく、素直に別の山札にした方が良かったと思います。




●準備や片付けがやや面倒

 「宝石の煌めき」では、レベル1~3の山札と貴族タイルをそれぞれシャッフルするだけで準備ができました。

 片付けも、カードを裏返せば一目瞭然で仕分けできました。


 本作もレベル1~3の山札をシャッフルするのは同じですが、両面カードであるためシャッフルがしにくいです。

 公平にシャッフルしようとすると、目隠ししてシャッフルしたり、机の下でシャッフルするなどの工夫が必要になります。

 シャッフルしたレベル1~3の山札を重ねて1つの山札にする必要があるのですが、その際にも、レベル1以外の山札の裏面が見えてしまうと、不公平になってしまいます。


 また、片付けの際にも、両面に情報が書かれているため、ひと目見ただけではレベルが分かりません。

 絵柄の統一されていないカードの表裏を合わせ、カードの左下に小さく書かれているマークを注意深く見て仕分ける必要があり、やや面倒です。

 加えて、プレイ中にコストとして支払った資源も、レベルごとに仕分けておく必要があります。(これについては、可能であればプレイ中に仕分けておいても良いです。)

 「宝石の煌めき」などと比較すると、少々手間がかかります。



●プレイ順による有利不利の差がやや大きい

 4人プレイの場合、4番手が明確に不利です。

 資源集めが重要な第1巡目において、4番手は最も取れる資源の組み合わせが少ないです。

 ボーナスタイルは早い者勝ちであるため、4番手はボーナスタイルの取り合いに最も弱いです。

 また、最終の巡目においても、4番手は山札が無いためドローを選択できず、レインボーのボーナス点を伸ばしにくいです。



【総評】

根幹のゲームシステムはそこまで悪くないのですが、両面カードのデザインに致命的な問題があり、デザインのせいで一部のプレイヤーだけが得をする場合があります。

これならアナログゲームとしてではなく、両面カード問題が無く、準備も簡単な、デジタルゲームとしてプレイしたいです。

また、プレイ順による有利不利も大きいです。

根幹のゲームシステムや雰囲気が良いだけに、色々と惜しい作品です。


【追記】

ルールの間違いがあったため修正いたしました。申し訳ございません。

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