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  • 2人~4人
  • 60分~150分
  • 12歳~
  • 2013年~

マデイラ荏原町将棋センターさんのレビュー

83名
1名
約1ヶ月前
0

bgg4.3以上の超重ゲーの一角。超重ゲーを体験したいという友達がいる時は、同ランクのラセルダよりもガイアよりも、このマデイラを出しています。

理由は、初手から何をすればいいか、分かるゲームだからです。これは珍しいことです。

また、インストが簡単だからです。説明書が16ページしかないので2、3周繰り返し読めば、ルールの暗記も可能です。

インスト役は、先にVPの取り方を伝えます。重ゲーで真っ先に伝えるものは、VPです。

このゲーム、終了時VPはありません。(雑魚点(5金→1VP)だけ)

全5ラウンドの1、3、5ラウンド終了時に、手元にある「要請タイル」を捨て、VPを貰います。要請タイルは5種類。


A 市場に置いた船3隻分のVPを得る

B 植民地に置いた船3隻分のVPを得る

C 手元に取った4種類分の未使用のギルドタイル(1枚5VP)

D 三都市のうちの一つでワーカーがマジョリティトップ

E 手元にある15金までをVPに換える


どれもMAX15〜20VPを狙うことができます。

要請タイルは、スタート時1枚貰っていて、各ラウンド頭に1枚ドラフトします。つまり第一ラウンド終了時は手元に2枚あり、どちらかの要請を選び必ず捨てます。ということは、第一ラウンドは、このどちらかの要請を15VP目標にプレイすればいいわけです。

第三ラウンド終わりには、要請タイルは3枚になっています。このうち2枚の要請を捨てます。つまり、2枚とも15〜20VPになるよう目指します。最終第五ラウンドは、要請タイルは3枚になっていますが、最後は、この3枚全てを得点化します。

これがマデイラの主なVPで、(税関や見張り塔からの途中VPもありますが)、最後に「海賊点」を引いて終わりです。

海賊点?というのは、ゲーム中貰ってしまう罰符で、このポイントが一番高いプレイヤーは、なんと−16VPとなります!次点−8VP、−4VP、−2VP。このポイントは、必ずトップが−16VPなので、怖かったら0を目指すしかありません。


毎ラウンド頭に要請タイルとセットで、3つの「3の目ダイス」をドラフトしています。

手番では、4つの人物タイルの一つにダイスを置いてアクションします。ダイスプレイスメントゲームです。人物アクションは4種類。


・執事…2つのワーカーを作物エリアに置く

・ギルドマスター…木材を捨て、ギルドタイルを取る(C)

・市長…3つの都市からパンとお金と木材を得る

・司令官…資源を払って、植民地や市場に船を2つ置く(A B E)

また、このメインアクションの代わりに、

・収穫…資源(小麦、砂糖、ワイン)を得る


ことができます。さらにこれら人物タイルは、メインボード上の建物の上に置かれており、


・製粉所…パンを2または5得る

・カピタニア…任意の都市にワーカーを1または2置く(D)

・税関…植民地にワーカーを1または2置き、VPを得る

・ギルド会館…使用済みのギルドタイルを1または2枚表に戻す

・見張り塔…ワーカーを1または2置き、一人につき3海賊点捨てる


全プレイヤーの人物アクションの後、この建物アクションがこの順番で行なわれます。つまり、ワーカーを置けば、その人物と建物はセットとなってアクションされることになります。

または、と書いてあるのは、各建物にはレベルが2段階あり、レベル2は、その建物がある作物エリアにワーカーが3人以上いるかどうかで決まります。最低1人はいないとレベル1のアクションすらできません。


で、スゴイと思いませんか、VPを取るアクションの偏りが。要請タイルを満たすアクションに(A)などとマークを付けておきましたが、「ギルドマスター」「司令官」「カピタニア」アクションだけで済むのです!これは分かり易い。

Eの「15金→15VP」は、市長アクションでお金を増やすと思いがちですが、実は、船を市場に置いた時、大金が入るので、このEも司令官アクションがメインとなります。頼り甲斐があります。


インストは、初見の方にここまで伝えたら、もうゲームスタートです!勿論、細かい部分は沢山残っていますが、省くのが親切です。よく、重ゲーをインストする時、全部説明してしまうことがありますが、それは逆に気の毒です。自分でも1回で分からなかったものを一通り話したところで、全て覚えられるはずもありません。また、インストの時間が長過ぎると、それだけで苦痛なのです。大体でいいから早く遊びたいのです。

それより、VPの取り方、アクションとの連鎖の部分を、答えを教えるかのように、あっさり伝えてしまうほうがいいです。後は、ゲーム好きな人であれば、自分で考えます。VPの取り方も自分なりにアレンジするでしょう。

全部伝えていないのに一緒に遊ぶのは気が引けるという場合は、インスト役の人は1回我慢してプレイせず、インストだけするのもいい方法です。重ゲーは、軽ゲーより面白いのは間違いないのですが、1回でも遊んでもらえなければ、次は無いのです笑


各ラウンド終了時に、メインボード上に登場しているワーカーの数分のパン、それと、船の数分の木材が、維持費として必要になります。この時、支払えない(または敢えて支払わない)分は、その数だけそのまま海賊点となります。また、建設アクションも、するしないに関わらず、お金のコストを支払わなければなりません。こちらも払えない場合は海賊点を貰ってしまいます。


初見の方に楽しいと思ってもらえたら、2回目からは……

■試してもらいたいのが、作物エリア1無視戦略。

メインボードの作物エリア1の建物は、税関。この税関アクションは、残り4つの建物と比べると重要度が低いのが明らか。したがって、たった12人しかいないワーカーをこのエリアに何人も派遣したくない。とはいえ、このエリア1は、ダイスの目1の時に、ノーコストでアクションできる逃げ場ともなる。建物アクションのために1人はいてもいいと思うが、3人派遣する必要はないだろう。

↑ 税関を無理矢理特化戦略とした場合の例。4人プレイなら植民地の一つを自分の船で独占できる。エリア1にワーカー3人いるので、赤プレイヤーは、税関にダイスを置き、アクションレベル2で植民地(インド)にワーカー2人を派遣、5×2=10VPが入る。(2ワインも貰える)。しかし、これを狙うのは現実的ではない。

■写真下は、スタート時(2人プレイ)のドラフトボード。この要請タイルのドラフトの仕方が、このゲームの肝。第一ラウンドに取る要請タイルは、ズバリ、D「任意の都市でのワーカーマジョリティトップ」。理由は、MAX15VPが一番取りやすいこと。一ラウンドだけでは、C「ギルドタイル4枚」は無理、AB「船3個」やE「15金」は可能だが、いずれにせよ、カピタニアアクションで都市にワーカーを増やさなければ、収入も増えない。しかし、この写真の場合、要請タイルDは、下の段に2枚固まっているので、下の段をドラフトするしかない。すると、この第一ラウンドのダイスは、1、1、2となり、非常に弱い……

■例えば作物エリア3の建物&人物タイルにダイスを置く場合、3の目ならノーコストだが、1の目などを置くと、2つのパンが必要となる。これは維持費に影響があるので、できるだけ避けたいが、前述した通り、エリア1は弱い。そこで、見張り塔にある海賊ダイスを使ってエリア2、3にダイスを置きたい。海賊ダイスも3つあり、自分のダイスの代わりとして使うことができる。(見張り塔にワーカーがいれば)。ただし海賊ダイスは人物アクションだけで建物アクションはできないので、収穫アクションに適している。

■建物アクションでは、かなりの資金がいる。4人プレイだと、「10−ダイスの目の合計」分のお金を払わなければならない。このコストを拒否したければ、海賊点1を貰う。もし海賊ダイスが置かれていた場合、その目も加えた海賊点となる。したがって、海賊ダイスが置かれていない建物では、海賊点1を甘んじて受け入れ、海賊ダイスがある建物ではお金で払うという手がオススメだ。

■さらに恐怖なのは維持費だ。これにはパンと木材を集めなければならない。パンの集め方は2通り。一つは、エリア2の製粉所アクション。レベル2(作物エリア2にワーカー3人)にしておけば、パン5個入る。もう一つは、市長アクション。パン都市に例えば3人ワーカーを置いておけば2×3=最低6個は手に入る。木材も同様、木材都市に3人ワーカーを置いておけば最低6木材入る。市長アクションはパン都市、木材都市、お金都市、自分のワーカーが一人でもいれば、3種類全ての収入が丸ごと貰える。しかも人物アクションなので、2個目のダイスを置けば、もう一度その収入が貰える。ただし、自分のダイスが2個以上あっても、建物アクションは1回しかできない。

■「風車」トラックというフリーアクションがある。風車ではスタート時、自動でパンを3つ精製していて、維持費の時パンを−3にしてくれる。したがって、維持費に払うパンの数は、ワーカー総動員していても9個あたりが目安だ。なお、木材が維持費として足りなくなった場合だけは、海賊点を貰う前に、お金で解決もできる。パンも木材も足りない1つあたり1海賊点だ。

■このように海賊点は増えていく。そこで大事になるのは、見張り塔アクションだ。これをすることで、海賊点が3消える。レベル2(作物エリア3にワーカー3人)にして、ワーカー2人を見張り塔(牢屋)に送り、海賊点を6減らせる体制を作っておくこと。これは全プレイヤー行なうだろう。

■実は木材を貰うには、森林エリアに一人ワーカーを置いておかなければならない。3つのどのエリアにも属さないので、建物アクションの時の人数に含まれない。なので、序盤は、木材の存在するエリアにワーカーを置き、そこから木材を集め、枯れてきたらすぐに森林に一人派遣しよう。どうせ森林には必ず置くので、移動アクションが面倒ならば、スタート時から置いておくのもよい。

■手元にあるワーカーは全部で12人。前述した作物エリア2に3人、作物エリア3に3人、森林に1人置いた場合、もう既に7人。3都市に置けるワーカーはMAXでも5人。見張り塔アクションをするたびに、このどこからか何人かは移動するので、都市に大量のワーカーを置くのも限度がある。ここまで来て、作物エリア1にワーカーを送る余裕など無いのが分かるはずだ笑

■また、各都市に置けるワーカーの空き数は、スタート時4人分しかないので、要請タイルのマジョリティ争いと相まって、壮絶な取り合いとなる。特に木材の収入源はここしかないので、三都市の中で一番大事なのは、木材都市だ。このような状況なので、優先順位は、木材都市→パン都市→お金都市とほぼ決まっている。

■都市に置けるスペースを増やすには、ギルドマスターアクションで、都市を覆っているギルドタイルを取れば、2つの空きマスができる。ギルドタイルは効果タイルだが、コストがお金でなく木材なのが辛い。しかし、要請タイルCを持ってしまったプレイヤーは、4種類買って20VPを目指すしかない。

■見張り塔にいるワーカーは、海賊に囚われた牢屋なので、移動アクション時移動できない。戻ってくるのは、海賊ダイスを使用した時と、各ラウンド終了時、牢屋のマジョリティの多いプレイヤーに4VP入り、一人還ってくる。

■一ラウンドの手番数は、ダイスが3個なので3回だが、海賊ダイスを使えば、4回以上のプレイも可能だ。反対に、タイムトラックなので早めにハードパスをして、次ラウンドのドラフトを優先する手がある。これが効果的なのは第四ラウンド終了時で、最終第五ラウンドに取る要請タイルは、残り一枚で既に決まっている状態。この時、他プレイヤーに「最もマッチしない要請タイルを押し付ける」インタラクションが発動される。なお、同じ要請タイルを2枚捨てる場合は、例えば市場に船3隻という条件も、1枚分にしか適用されないので、実質、市場に船6隻必要ということになる。とにかく、要請C「ギルドタイル4種類」が一番時間が掛かる。

■手元の船6隻を置き切ったら、植民地、市場どちらの要請タイルも達成し、一安心だが、例えば3市場あるいは3植民地にバラバラに置いていると、3+4+6=13VPしか入らない。しかし、例えば最終ラウンドに6VPとなる市場あるいは植民地に3隻集合させてから要請を受ければ13VPではなく6×3=18VPになる。市場ではお金も入るので、置き切った後も、司令官アクションの船移動で、VPやお金を稼ぎたい。

■最終第五ラウンドは、製粉所アクションが封鎖されて使えない。ということは、5パンの調達が絶えるので、見張り塔で海賊点を全て返済したとしても、維持フェーズで最後の最後に海賊点を喰らう。最終ラウンドのパンの維持は、最後の難関。

↑ これは実際の2人プレイ。今、第一ラウンドの人物アクションフェーズ、建物アクションフェーズ、維持費フェーズが終わったところ。後は、要請タイルを1枚捨てるだけ。

写真上部のように、作物エリア2、エリア3に早く3人体制を作る。慣れた人同士だと、このように、作物エリア3より先に作物エリア2を3人にする。序盤は海賊点の守りよりも、エリア2のカピタニアと製粉所が大事で、第一ラウンドから都市に2人送ることができ、パンも5個貰うことができる。

赤プレイヤーは、維持費で木材もパンも計算通り払い切り、海賊点無し。船を3個置くこともでき、上々の出来。ただし、要請タイルの都市のトップマジョリティは、黄色プレイヤーと白の中立プレイヤーに取られて、この状態で申請すると、2位のVP(パン都市の7VPがベスト)しか入らない。そこで、ラウンド途中から、市場に2隻船を置き、大金をせしめ、15金→15VPにシフトチェンジ。ギリギリで16金まで増やせた。都市マジョリティの要請は、第三ラウンドに回すことにした。なお、二人のプレイヤーとも、今回は海賊ダイスを使わなかった。使って一人見張り塔から還ってくると、相手プレイヤーがマジョリティとなり4VPが入るのを警戒したのだ。

黄色プレイヤーは、都市のトップマジョリティの要請タイルを捨て、12VP(お金都市から)を得た。次は第二ラウンド。人物タイルをシャッフルして置き直し、個人用ダイスと海賊ダイスも振り直してセッティングするだけだ。


ミニ拡張のギルドタイルをお持ちの方は、4枚のギルドタイルが付いてくるので、ぜひ、「海賊点を半分にする」という効果ギルドを抜いて入れ替えて遊ぶのをオススメします。植民地ボーナスも、海賊点を減らすタイルは使わない方が面白いです。最近の「ヴェニス」のように、脱落するわけではないので、このスリルを、身近に感じながらプレイする方が面白いです。

最後の最後に製粉所が使えないなど、細部にも、盛り上がるような仕掛けが施されている、とても完成度の高いゲームです。それでいて、個人ボードやカードも無く、アクションも明快で、なんの煩雑さもありません、


とはいえ、ボードゲームの頂付近に君臨する超難関ゲーム。しかし別の見方をすれば、「何をしていいか分からない」病にならずに遊べる、大チャンスのゲームです。超重ゲーチャレンジは、ぜひ「マデイラ」で試してみてください。



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